今年の夏に気をつけたい病気トップ3

今年の夏に気をつけてほしい赤ちゃんの病気トラブルを3つ紹介します。主な初期症状、病気の特徴、治療方法や看護のコツをわかりやすく伝えます。

赤ちゃんの夏風邪の代名詞「ヘルパンギーナ」

赤ちゃんの風邪ヘルパンギーナの主な症状を挙げます。
・急に高熱が出る。
・のどに水泡。
・よだれが増える。
・のどが痛くて、飲みこんだり食べたりがつらい。

夏風邪とも呼ばれるヘルパンギーナは、今年の盛夏も気をつけてほしい病気です。ヘルパンギーナの症状を順番に、わかりやすく解説します。

急に39度前後の高熱・・・最初は発熱です。一気に発熱するので、熱性けいれん(ひきつけ)経験のある赤ちゃんは、必ず近くで様子を見てあげましょう。

のどの奥に小さな水泡・・・発熱の次は、のどの奥に小さな水泡が発生します。数個の赤ちゃんもいれば、多いと数十個の水泡が口の中にびっしりできます。

高熱のあとで大きく口をあけて確認してください。水泡のせいで、のどが痛みます。熱いものや酸味のあるものは痛がります。

看護のコツは、のどの水泡を刺激しないことです。離乳食ならのどごしの良い食材や、飲みこみやすい料理を心がけましょう。授乳時では、一度に沢山飲むことができず頻繁にほしがることを理解してください。

丸ヘルパンギーナについて、もう少しくわしく解説しています→

目が充血する「プール熱」

・39~40度の高熱。
・耳の前や首(あごの下あたり)のリンパが腫れる。
・目の充血やめやに、結膜炎の症状。

プール熱は、以前はプールで感染拡大することが多かったため言われるようになった呼び方で、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)という病気です。

最初は39度以上の高熱が出るので、熱性けいれん(ひきつけ)や急激な脱水症状が心配です。病院に行く前から、高熱への対処をしてください。赤ちゃんは急激に体力と水分を失っている状態です。

耳の前や、あごの下あたりが腫れて結膜炎のような目の異常があらわれたら、プール熱を疑ってください。ただし、どの症状が強く出るのかは個人差があります。

結膜炎の症状は、目の充血や目やにです。目の症状が酷いと、赤ちゃんは朝起きる時に目をあけることができません。ぬるま湯で絞ったタオルを閉じた目にあてて、乾いた目やにを少しずつ除去してください。

こびりついた目やには、蒸しタオルでふやかすことが効果的です。目やにをとる時は、清潔なガーゼが安心です。ママの指で取ると、爪で肌を傷つけたり細菌感染のきっかけにもなり兼ねません。無理矢理目やにを引っ張って、肌を痛めることも心配です。

プール熱に対して、特別な治療方法は定まっていません。赤ちゃんそれぞれで目立つ症状に対して、対処療法をしていきます。だから家庭での看病がとっても重要です。

看護のコツは、それぞれの症状を悪化させないことです。のどの腫れが酷いと、扁桃腺炎になることがあります。扁桃腺炎は症状が治っても、また体力が低下した時や病気にかかったときに併発しやすいので厄介です。

目の症状が悪化する時は、看護中の細菌感染や赤ちゃんが気になって傷つけることが原因です。もしも点眼薬を使用する時は、家族間で使い回しをしないように決めてください。

丸プール熱について、もう少しくわしく解説しています→

すでに流行の兆し「手足口病」

手足口病の主な症状を挙げます。

・軽い発熱で済むことが多い。
・口のなかに赤い発疹。
・足裏やてのひらに白っぽい水泡。
・潰瘍が痛くて口が気になる。

今年の夏は、都内を皮きりに、すでに手足口病が流行している地域もあります。手足口病の原因となるコクサッキ-ウイルスは耐熱性と耐湿性があるので、完全な予防も難しい病気です。

手足口病は口内に赤い湿疹が見え始めます。だんだん潰瘍となって痛みを持ちます。赤ちゃんは水分を飲むのもひと苦労です。

口内の潰瘍を見つける頃、手の平や足裏、ふともも、おしり等に白っぽい水泡が発生し始めたら手足口病を疑います。水泡は、中心に白い芯のようなものを含んでいます。

手足口病の看護のコツは、痛みを和らげることを優先した生活です。病院での受診で手足口病と判断されたら、口内の痛みを和らげながら栄養と水分補給に努めてください。

赤ちゃんは口内の潰瘍が一番痛くて気になります。食欲があっても、潰瘍を刺激するようだと食べたがりません。夏は食欲低下で水分不足も心配なので、症状が治まるまでは食べやすいことを最優先に離乳食を与えましょう。

歯磨きも潰瘍を刺激する可能性があるので、気をつけてください。汚れが落ちやすいように、食後に湯ざましを飲ませましょう。

月齢の低い赤ちゃんは、授乳をこまめにすることと、よだれが増えるので口周りがかぶれないように気をつけてください。

丸手足口病について詳しく→
丸手足口病を予防しよう→

ホームケアの重要性

赤ちゃんの病期赤ちゃんが夏にかかりやすい病気を3つ紹介しましたが、どれも確実な予防ワクチンがありません。そしてヘルパンギーナ・プール熱(咽頭結膜熱)・手足口病ともに、きまった治療薬がありません。

それぞれ赤ちゃんに強く出ている症状や、悪化させたくない症状に対して対処していくことが中心になります。

だから、家庭でのこまめな看病が大切です。病名の判断は勝手にできないので、体調不良が疑われるときは速やかに病院に連れていきますが、その後はホームケアに徹してください。

ウイルス感染の病気は完全に予防することが不可能なので、どんなに清潔にしていても感染してしまうときは感染してしまうものです。

ママは「もっと予防していれば・・」と後悔するよりも「どうやったら辛い症状が緩和できるのか」前向きに考えて、看護してあげてください。