新生児の肌は外部の刺激に敏感です。肌トラブルが起こりやすいので、毎日の沐浴やおむつ交換時は肌の状態もチェックしてみましょう。
2020/12/25
新生児の肌は外部の刺激に敏感です。肌トラブルが起こりやすいので、毎日の沐浴やおむつ交換時は肌の状態もチェックしてみましょう。新生児に起こりやすい肌トラブルを紹介します。
出生後の新生児に1番早く訪れる肌トラブルの多くは、新生児黄疸です。黄疸は出生後まもなく始まりますが、たいていは7~10日で自然と消失していきます。黄疸は肌だけではなく、白目部分も気味を帯びることがあります。
新生児の黄疸は病気というよりも、新生児ならではの症状です。体内にあるビルビリンという成分が上手に処理・排泄できない為に多く残ってしまい、肌に着色が現れるのです。新生児も日数を重ねてビルビリンを処理することができるようになるので、自然と体内のバランスが保たれて着色も消えていくのです。
参考:新生児黄疸
思春期に多いにきびは、新生児の肌にも現れます。新生児に関しては、胎内で引き継がれていた母親のホルモンが大きく影響しています。母親から引き継いだホルモンは新生児の肌では処理しきれず、毛穴に溜まってしまいがちです。
また、新生児は寝具やタオルに肌を付けて眠る時間が多いので、寝具やタオルからの汚れが付着してにきびをおこすこともあります。新生児の肌に触れるものは、汚れたらすぐ取り換えて清潔にしてあげます。
参考:新生児にきび
新生児が発熱したりして汗をかくと、水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)と呼ばれる白いポツポツが現われます。あせもと聞くと、赤い発疹を想像しますが、新生児のあせもだけは白い発疹です。
新生児のあせもは痒みがないので、赤ちゃん自身も不快感がありません。それだけに見落としがちなので、沐浴やおむつ交換時に白い発疹があった時は注意して観察しましょう。
参考:あせも
とびひは、あせもが悪化すると出てくる症状の1つです。とびひは最初は透明の水疱ですが、痒みを持っているので赤ちゃんは機嫌が悪くなります。とびひの水疱が破れると、膿が飛び散って更に患部が広がってしまいます。
新生児の場合は、あせもや肌トラブルを早期解決すれば予防はできますが、夏や肌の露出の多い時期は虫さされにも注意してください。新生児の肌は敏感なので、蚊に刺された時は大人以上に肌へのダメージが大きく、悪化しやすいのです。
参考:とびひ
新生児のおむつかぶれは、頻繁におしっこや便を出すわりには量が少ないので気がつきにくく、おむつ交換が遅れることが発端になりやすいです。
新生児は授乳量も少ないので1度に排泄する量が少ないものの、頻繁に授乳するたびに、おしっこやうんちを少しずつ排泄しています。
おむつが少し湿ったくらいで、おむつ交換をするのはもったいないと思うかもしれませんが、新生児の肌はとても敏感です。湿った部分があたる肌がふやけやすく、赤くなるのも大人の肌より早いと考えておきましょう。
参考:おむつかぶれ
しもやけは昔の子どもに良く出た症状かと思われがちですが、実は現在もしもやけにかかる子どもはいます。靴をはかない事が多い新生児も、しもやけになることがあります。新世辞の肌は柔らかく皮膚が薄いので、しもやけになると悪化も早いので注意してください。
季節によっては指しゃぶりが原因で皮膚がふやけて、しもやけに移行することもあります。血液の循環の悪さも原因なので、冬は新生児の指先や足先が濡れたまま寒い場所にいないようにします。
参考:しもやけ