あせも

あせもの症状

頭皮・首や関節・おむつがあたる下腹部や股周り等、汗が溜まりやすく蒸れやすい部分にできます。特に肌が柔らかい赤ちゃんは、大人よりも症状が出やすく悪化も早いので一晩で進行します。寝る前は滑々だったのに、朝には湿疹が出ていて驚く事もあります。

汗をかいた状態が続くと、新生児の場合、直径1ミリ以下の小さな白いぶつぶつが出始めます。この白いあせもは「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」と呼ばれ、高熱などで急に多量の発汗症状が出た時に皮膚の浅い部分にできます。

水晶様汗疹と呼ばれるあせもの特徴は、赤みがなく目立たず痒みがないことです。「あせもは赤くて痒いもの」とゆう認識が強いと、見逃しがちな症状ですね。

特に、冬場など肌の露出が少ない時期は見落としがちです。おむつ替えや入浴時に、気にかけて見ると早い対処ができますね。

乳幼児の場合、赤い炎症を持つぶつぶつが出始めます。この赤い湿疹は「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」と呼ばれています。

汗腺がつまった状態が続くことで炎症を起こして、皮膚の深い部分にできます。見た目はニキビと似ていますが、毛孔にできていればニキビ、毛孔に関係ないならあせもを疑ってください。

紅色湿疹の特徴は、色も目立つし、痒みを伴うので子供が気にしてしまうことです。我慢できずに掻きむしったり、就寝中に無意識に掻き壊してしまう行為が見受けられます。黄色い膿である黄色ブドウ球菌が感染して「あせものより」や「とびひ」に悪化してしまいます。

この黄色ブドウ球菌は元から人体にあるものですから一概に邪魔者ではありません。ただ、増殖することで皮膚の異常などの感染源になり、エンテロトキシンという毒素を発生させます。あせもから黄色くてじゅくじゅくした膿ができてしまったら、早急に皮膚科か小児科を受診した方が確実に悪化を止められて安心です。

こどもは大人よりも体温が高く汗っかきなうえ、皮膚も柔らかく密着しているので至る所にあせもができます。
最近は夏の暑さだけでなく冬の暖房と厚着でも、あせもの症状が見られるそうです。あせもと言えば以前は夏に出る症状の代表格でしたが、現在では1年中身近な症状になりつつあります。

あせもの原因

あせもは、新陳代謝の活発な乳幼児のかかりやすい皮膚トラブルです。汗腺は、汗の通り道です。皮膚の表面から汗を分泌する為にエクリン汗腺が存在します。汗や垢などの老廃物で詰まった状態になることが、あせもの原因と言われています。

エクリン汗腺は生まれた時から生成されていますが、数は3歳頃に決定します。つまり、3歳児と母親の汗腺の数は、ほぼ同じなんですね。

ちなみにエクリン汗腺は人間特有の進化でできた汗腺で、あせもの原因にはなりますが、99%が水分で構成されていて本来は体温調節に機能しているので、一概に迷惑な存在とは言えません。

あせもの原因となる状態は、常に汗が皮膚に留まることから始まります。例えば、汗をかいて暑いから薄着にしたり裸になったとしても、実際は体感温度が下がるだけです。汗は皮膚の表面に残っているので汗腺は詰まりやすい状態のまま、あせもの原因を作ってしまいます。

また、肌をサラサラにしてあげようとベビーパウダーをはたく時も注意してみてください。皮膚に汗汚れが残っていては、結果的に汗腺を詰まらせる原因に繋がりがちです。

更に、こどもは皮膚面積が大人より少ないうえに新陳代謝が活発で必然的に大人よりも汗をかくので、あせもができやすいと言えますね。そのような要因からも、あせもは原因を完全には除去できない皮膚トラブルなので、原因を理解することは上手な対応の第1歩ではないでしょうか。

あせも対策・乳幼児の肌のお手入れ

汗をかいたら、濡れたタオルやガーゼで優しく叩くようにふき取ると肌を傷めずに清潔を保てますね。また、症状が気になる時はシャワーでこまめに洗い流して、皮膚に汗が停滞しないようにすると2次感染を防げるでしょう。強くこすると湿疹が炎症しやすいので気にかけておくと良いですね。

ベビーパウダーは肌表面のの水分量を調節できますが、汗や水気をとってから使用すると効果的です。汗と混じると塊になって、逆に汗腺に蓋をする存在になってしまうので注意が必要ですね。

ただ、汗が大敵といっても、化粧品のファンデーションに水分が含まれている方がメイクのりが良いというように、皮膚上の水分は肌を守る為のバリアーでもあります。そして、汗をかくことは体の体温調節に必要不可欠だと言われているので神経質にならなくても大丈夫です。

ですから、あせもの対策として汗をかかない環境にこどもを置くのは、体の成長の妨げにもなりかねないのです。一例をあげると、最近の幼稚園や小学校では冷房が普及されて1年を通して快適な環境が増えています。暑さをしのいで快適に通えるという利点の反面で、外遊びで暑さに弱くなったり、体が冷えて血液の流れが悪くなる症状も出ているそうです。

ただでさえ赤ちゃんは裸になる機会が多く、可愛さから注目を浴びるので、あせもができると目立つ気がして心配かもしれませんが、あせもは身近な乳幼児の肌トラブルです。大人のあせもよりも目立ってしまうだけで、新陳代謝が激しく、あせもになりやすい体質だと大人でも症状が出ます。

汗をかかせないようにと過敏になっていると疲れてしまいますよね。汗をかいたら適切な処置をしてあげようと心がける方が、負担にならない対策かもしれません。

そうやって、こまめな肌ケアをしてあげることは、親子のスキンシップにもなりますね。「たくさん汗をかいちゃったね」等の声掛けも加えて、あせも対策も楽しみながら取り入れてはいかがでしょうか?また、桃の葉ローション等、あせも予防の化粧水は親子で使えるのでお勧めです。

あせも対策・乳幼児の服装

肌着はガーゼやパイル等、吸湿・通気性に富む綿素材を選ぶと出先や就寝時に汗をかいても安心ですね。衣類は汗をかいたら取り換え、特に汗の溜まりやすい脇の下の汗を吸う為にもタンクトップより半袖が好ましいでしょう。

女の子のパフスリーブは可愛いデザインですが、袖口がピッタリだと風通しも悪く、汗が溜まりやすいのが難点。あせもになりやすい時期は、少し袖口にゆとりがあるデザインを選ぶのもひとつの対策です。

同じく、冬場のタイツやスパッツも防寒対策になりますが、暖房の強い場所では逆に汗を停滞させてしまいます。そんな時は、おむつ替えの時に汗をかいていないかチェックしてあげるひと手間が、あせもの予防に繋がります。きつめのゴムは緩めたり、ボタンの位置を付け替えたりしてみましょう。

見落としがちなのは、新生児が自分の爪で引っ掻き傷や怪我をしないようにはめる手袋です。常にしている赤ちゃんは、着替えや入浴時しか外さなかったりしませんか?見方を変えれば、手袋の中は小さな密閉空間になっていると言えますね。

新生児は手を軽く握った状態でいるので、汗やほこりを手の皺にためやすい特徴があります。抱いている時や注意して見ていられる時に、時々外してあげるもの新生児特有のあせもの予防対策です。

ベビーウェアは大人には着れないデザイン等、その時にしか着こなせないデザインが沢山あります。あせもを気にして着せないよりは、対策を考えながら楽しみたいものです。

あせも対策・乳幼児の外出

汗をかきやすい時期のおでかけには、予備の着替えを用意すると安心ですね。もしも着替え一式が持ち歩けなくても、肌に触れる肌着を換えるだけでも効果的です。

また、ベビーカーやチャイルドシートに長く座っていると、密着している背中に汗が溜まりやすくなります。時々起こして背中に隙間を作ることでも、簡易的に汗の停滞を緩和できます。なかなか着替えるタイミングが無い時は試してみてはいかがでしょうか。

背中に吸水に優れたガーゼや綿のハンカチを当てておいて、汗をかく度に交換するのも効果的です。これらはあくまでも発汗に対する応急処置ですから、休憩時やおむつ替えの時に肌を優しく拭いてあげると、更に清潔な状態を保てます。

暑い日の外出時は汗をかいて当然です。予め、おでかけの前に発汗後の対応を考えておくことをお勧めします。余談ですが、適度な風が大好きな赤ちゃんは多いので、うちわやタオルで軽く扇ぐのも喜ぶでしょう。

あせもの薬

どんなに気をつけても、あせもはなりやすいものです。白いあせもの水晶様汗疹なら、こまめなケアで治る例が多いようです。あせもの薬は、予防目的も治療目的も一般の薬局でも手に入ります。

注意しておきたいのは、あせもと一言でくくっても、先述の、あせもとニキビが似ているとゆう例の時です。一見あせもに見えても、おむつかぶれ等の異なるトラブルの可能性もあります。特に新生児の場合、アレルギーも疑って薬選びは慎重にしたいものです。

赤みのあるあせもには非ステロイド系抗炎症剤、化膿したあせものよりには抗生物質の外用剤を塗布します。悪化していくと、診断によりますが、塗り薬に加えて抗生物質の内服も処方されるようです。

ステロイドや抗生物質に抵抗がある時は、医師に相談して、より良い治療法を見つけてあげる事も親にしかできない気遣いですよね。こういったや気になることは、受診時に遠慮せずに質問することをお勧めします。

ほとんどの場合は、あせもはこまめなケアと環境作りで自然に良くなると言われています。範囲が広かったり慢性化していたり痒みが強い時は、自己判断だけではなく、早めに受診して医師の指示に従った方が安心できます。