産後の髪が抜けてしまっただけで終わらせるのではなく、その後に更に健康な髪が生えてくるようにツボ押しでサポートします。
2020/12/25
妊娠中に増加した女性ホルモンが、産後は妊娠前にもどるため、女性ホルモンの影響で寿命が延びていた髪が抜け始めます。これらの抜け毛は、本来は妊娠中に抜けるはずだった髪なので、実際は抜け毛の量が増えても問題はありません。
しかし、毎日抜け毛が多いと気になるものです。人それぞれですが、おおよその目安としては産後半年で抜け毛の量は落ち着いてきます。他に抜け毛の理由が無い場合は、少なくても産後1年で抜け毛の量は最初よりも減少していきます。
その後は、また新しい髪が生えてくるので、頭皮を触るとチクチク短い毛が分かることもあります。頭皮の健康を促進して抜け毛の後に、健康な髪が生えてくるように準備しましょう。
特に産後は、なかなかまとまった自由時間が取りにくいのが現実です。美容室にいく時間も限られてしまいます。赤ちゃんの体調や都合によっては、美容室の予約をしていても予定を変更しなければいけない時もあります。そんな時は1人で自宅でできるツボ押しで、髪と頭皮の健康を保つことができます。
つぼ押しは、髪ではなく髪の生える頭皮に行います。頭皮は毛細血管を張り巡らして、髪に栄養を送る役割があります。この栄養が送られているから髪はどんどん成長して伸びていったり、新たな毛が生えてくるのです。
抜け毛対策に頭皮のツボ押しを行うことは、結果的には髪の毛の生える土台を強化することになります。産後の髪が抜けてしまっただけで終わらせるのではなく、その後に更に健康な髪が生えてくるようにツボ押しでサポートします。
百会(ひゃくえ)は、頭痛にも効くと言われている体の機能を正すツボです。場所は体の左右の耳の最も高い部分から頭の上に向かっていき、体を中央で線引きした線とぶつかるところです。つまり、頭の頂上です。
耳に親指を入れて、手のひらで頭を左右から掴むと、ちょうど中指が百会のあたりに置かれます。指の腹で軽く押してみて、気持ちよくはまる部分が百会のツボです。
抜け毛だけではなく、全身のバランス調整で不眠や頭痛にも効果があると言われているので、育児で疲れた体には覚えておきたいツボのひとつです。
体が前かがみにならないように、数回ゆっくりと押します。1回ずつ指の腹を離さないように、最後まで指の腹は頭皮に乗せて行います。
ちなみに百会(ひゃくえ)の周囲には、抜け毛や頭髪トラブルに効果のあるツボが他にもあります。指で押して場所が分かったら、つまようじを輪ゴムで束ねて、そっと百会に当てて刺激するという方法もあります。力の加え過ぎには注意してください
腎穴(じんけつ)は、髪の痛み・ぱさつき・切れ毛・抜け毛といった毛髪トラブルに効果があると言われているツボです。腎穴は手の内側、手のひらの方を開いて小指の第1関節にあります。
もう一方の親指の腹で優しく押しましょう。「1・2・3」と、ツボを押しながらゆっくり数えて、親指を腎穴の添えたまま緩めるという動作を3セット繰り返します。場所を特定したら、セロハンテープでお米の粒をツボに張って、その上から押すと初めてでも場所がずれません。
腎穴は育児中も押しやすいツボです。ツボを押す時はゆっくり呼吸をして、指がツボに垂直にあたるように押してください。
完骨(かんこつ)は耳の後ろの1~2センチの場所にあるツボです。ちょうど、耳の後ろに親指を置いた先あたりです。指の腹で触ると少しくぼんでいるので分かりやすいツボです。
完骨は抜け毛だけではなく頭痛、顔のむくみにも効くので覚えておいて損はありません。親指で3~5回、ゆっくりと押してゆるめてを繰り返します。親指をあてる時は頭を両手で抱えるように、手のひらを頭に添えると楽にできます。
首に近いので、一緒に首筋をさすって疲労回復に努めましょう。これも、実行しやすいので育児の合間にできます。