ママと赤ちゃんの紫外線対策は春から始めましょう。夏にむけて親子の紫外線対策の準備を始めてください。5月も真夏並みの紫外線量があります。
2020/12/24
ママと赤ちゃんの紫外線対策は春から始めましょう。夏にむけて親子の紫外線対策の準備を始めてください。実は紫外線の強い月は6月前後です。5月も真夏並みの紫外線量があります。
紫外線と聞くと、夏休みや真夏日が続く7~8月にピークを迎えると思いがちですが、実際は真夏には紫外線のピークを過ぎていることもあります。
でも、どうして5月の紫外線量はそんなに高いのでしょうか?理由は紫外線A波(以下、UVAと呼びます)が到達する時期が5月だからです。このA波が、私たちの肌に強敵なのです。
紫外線にはA波の他に、B波(以下、UVBと呼びます)、C波(以下、UVC呼びます)があります。この3種が太陽光に含まれている紫外線です。
UVCは通常、大気を通過できません。オゾン層の外側でストップします。オゾン層を通過して地表までやってくるのがUVAとUVBです。
そしてUVAが最も多く地表に届く時期が5月にあたるのです。地表まで届く紫外線の90%はUVAですから、UVAが多い時期は必然的に紫外線の影響が多い時期となるわけです。
UVAが強敵だと感じる点は、UVAによる肌への影響がすぐに出てしまうところです。UVAの影響をうけた肌は、すぐに黒くなる特徴があります。だからゴールデンウィークの日焼けや5月の外遊びでは、すぐに肌が黒くなる可能性があります。
ママにとってはここからが本題です。UVAは肌の表面を黒くするだけではなく、その下の真皮(しんぴ)にまで到達します。肌の奥からダメージを作るのが厄介です。
真皮が長くUVAの影響を受けると、肌の基盤がゆるんで、シワやたるみが発生する原因となります。UVAによるシミ・シワ・たるみ発生を「光老化(ひかりろうか)」と呼びます。
普通の肌の老化現象とは違って、光老化はシワが深かったり、たるんだ肌がかたくてごわついていたり・・女性にとっては嬉しくない症状ばかりです。
紫外線にはそれぞれ波長があって、「ナノメートル」という単位で表します。波長が短いと体への影響が強いと言われています。紫外線の中ではUVCが1番短く(UVCはオゾン層をつうかできませんが)、次いでUVBです。
UVAは3種の中では波長が長く、人体にも肌表面に与える影響が少ないので安心な波長に見えます。
ところが実際は、波長が長いぶん肌の奥にまでジワジワ到達してしまうのです。例えば波長が長いのは赤外線などです。赤外線はジワジワと体を温めますよね。
UVAも波長が長いぶん、ガツンと攻撃してこないだけで、ゆっくりジワジワ肌奥の真皮に進撃しています。長く浴びたらそのぶん、肌の奥のコラーゲン生成に見えない攻撃をしているというわけです。
だから「5月は肌も黒くなっていないし大丈夫!」とUVAを浴び続けていたら、目に見えない皮膚の下が影響をうけていたなんて状態になり兼ねません。
UVAのやっかいなところは、パワー自体はそんなに強くないものの雲も通過してしまうから、天候に関係なく地表に届いてしまうことです。もちろん車や家の窓ガラスも通過します。
UVAの多い5月は曇りでも紫外線を浴びていると思ってください。そう考えると、5月のお出掛けには紫外線対策が必要ですね。
ママはもちろんですが、赤ちゃんの肌をUVAから守る対策を始めましょう。赤ちゃんの肌はダメージのない状態からスタートしているので、そのまま健康的な肌を保ってあげたいものです。
UVカット効果のあるカーテンや、ベビールカーに後付けする日よけがあります。窓を通過するUVAに対して、肌の手前で防御壁を作ってくれます。もしも夏にむけてカーテンを変える予定の時は、UVカット機能も考慮してください。
UVAの特徴も考慮して、晴れでも雲りでも同じように対策を怠らないでくさい。暑くなってからじゃ遅いと思って、夏まで早め早めの紫外線対策をしましょう。