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赤ちゃんの脱水症状に気をつけて!

赤ちゃんは体内の水分は約80%で、大人の約60%に対して赤ちゃんが水分と密接なかかわりを持っていることが分かります。

ママに抱っこされる赤ちゃん

2020/12/24

赤ちゃんは体内の約80%が水分

梅雨明けから真夏日が続いている地域が多く、今年は例年以上に気温の高い夏になりそうです。

特に7~8月の猛暑では、大人も日中に脱水症状になりかけるほどです。暑さによる赤ちゃんの脱水症状は、大人よりも命にかかわる状態に陥りやすいと考えてください。

室内でも気温が高いと脱水症状になります。室内がほとんどの新生児も例外ではありません。

赤ちゃんは体内の約80%が水分です。大人は約60%なので、赤ちゃんの体のほうが水分と密接なかかわりを持っています。脱水症状でその水分が減少するということは、体力のない赤ちゃんにとってかなり危険なことなのです。

脱水症状の特徴

赤ちゃんの様子で、特に気をつけて観察してほしいところを紹介します。赤ちゃんの脱水症状は、発見が早いほど悪化を防ぐことができます。ママの的確な判断が、とても重要です。

これらの症状が当てはまる時は、赤ちゃんの求めるものに対応してあげます。赤ちゃんは暑さや、喉の渇きを我慢することができません。我慢したとしても、体がもたないので症状が悪化するだけです。

この脱水症状は危険!

赤ちゃんの脱水症状の中でも、家庭だけで対処するのは危険な状態を紹介します。早急に医師に診てもらいましょう。動かすことができない時は救急車を呼んでください。

この脱水症状は危険

1歳未満の赤ちゃんは、状態を伝えることができないので、ママの観察で判断します。これらの症状が確認されたら、かなり重症な脱水症状になっている可能性が高いです。

赤ちゃんの脱水に応急処置

発熱がある場合は、解熱と熱症状の緩和させます。下痢や嘔吐がある場合は、水分を一気に摂らないで少しずつ慣らします。このように、併発している症状で対応もちょっと変わります。

急に症状が悪化する時があります。休日や深夜早朝に関わらず、迷わず救急病院に連絡してください。応急処置はあくまでも、診断前に出来ることです。応急処置で落ち着いても、必ず医師に診察してもらって下さい。

水分補給が最優先

母乳や赤ちゃんが飲みやすい水分を、欲しがるだけ与えてください。1日の授乳量や、果汁の飲ませ過ぎなどは気にせず、先ずは水分補給が最優先です。

赤ちゃん用の電解質のイオン飲料があれば、少量ずつ口に含ませます。でも月齢の低い赤ちゃんに、イオン飲料を与える時は少量にとどめたほうが安心です。低ナトリウム血しょうなど、他の症状が心配だからです。

赤ちゃんが眠ってしまったり、上手に水分補給できない時は唇を湿らせるだけでも効果があります。

歯固めを使っている赤ちゃんなら、清潔な状態で歯固めを少し濡らしてください。自然と水分が口に入ります。

暑い状況では、さ湯などの温かい飲み物を嫌がる赤ちゃんもいます。でも、急に冷たい飲み物を与えると、胃がビックリしてしまいます。少し溶けかけている氷をガーゼやハンカチに包んで、唇にあててみましょう。

涼しい場所に移動

もしも太陽のあたる場所や、気温の高い場所にいる時は涼しい場所に移動させます。気温の高い場所や、直射日光にあたる場所に居続けると、気を失ったり、ぐったりしてしまいます。

室内でも気温が高いと脱水症状が進みます。換気をして、ある程度涼しい風をあてて体が火照らないようにします。

血管を冷やす

脱水症状で発熱を伴う場合があります。発熱から脱水症状を起こす赤ちゃんも多くいます。

赤ちゃんの体内に熱がこもらないように血管を冷やしてあげます。体内が熱いと水分が蒸発しやすいので、脱水症状が進みがちだからです。

血管を冷やしやすい場所は、首・脇の下・手首の内側・ひじの内側・足の付け根・ひざの裏です。

よく、おでこを冷やすイラストがあるので、おでこを冷やせばよいと思われがちですが、おでこを冷やすことは気分的な緩和です。体内の熱を下げるためには、血管の集まる場所を冷やすことが有効です。

必ず医師の診察を受ける

脱水症状が軽度で、ママの応急処置で落ち着いた赤ちゃんでも、必ず医師の診断を受けてください。

「かくれ脱水」と言って、外見だけでは解りかねない症状もあるので、自己判断で終わらせない方が安心です。

その際は、脱水症状の状態や記録を伝えてください。診察のうえで大切な情報になります。赤ちゃんを抱っこしながら、全てを伝えるのが大変な時はメモを渡します。

詳しくは「脱水症状」のページを読んでください。→e-育児「脱水症状」

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