脱水症状

脱水症状とは、体の80%程が水分の赤ちゃんが何らかの理由で胎内の水分量を減らしてしまうことです。赤ちゃんは、大人よりも体内の水分の占める割合が大きいので、暑い時期に散歩をして水分補給が少し足りなかっただけでも脱水症状を起こすことがあります。

脱水の症状

脱水症状は初期症状と進行期の症状に分けられます。進行してしまうと命に関わる危険も伴います。また、他の病気にかかっている時におこす脱水症状は病気によって目立つ症状が違います。多くは食欲不振や下痢、発熱がきっかけで併発します。

脱水の初期症状

・だんだん泣き声が小さくなる。
・笑顔が出なくなり、顔色が悪くなる。
・肌がかさかさ、乾燥気味になる。
・唇が渇き、血色が悪くなる。
・おしっこの量が少なくなる。

脱水の進行期

・うとうとしだして、睡眠不足でもないのに眠ってばかりに。
・泣いていても涙が少ししか出ない。
・顔色が悪く、表情がうつろ。
・まぶたが落ちくぼんでしまう。
・話しかけても反応が鈍くなる。
・不機嫌でも泣かなくなる。
・おしっこが全くでなくなる。

この状態が続くと意識が低下して気を失ったり、痙攣や体の脱力をおこします。脱水症状は初期の段階でケアしないと命に関わる症状に変化する恐れがあります。症状が進行していたら早急に受診しましょう。脱水症状の進行期の症状がみられる時は体内の水分が10%以上失われつつあります。

脱水症状の原因

脱水症状がおこる原因は、体内の水分含有量の著しい低下が原因です。大人は体の60%が水分ですが、赤ちゃんは体の80%程が水分で占められています。体内の水分が摂取不足、または多量喪失によって脱水は起こります。

赤ちゃんは体が小さい為、80%と言っても水分を大量に保有しているわけではないのです。更に、新生児はまだ自律神経が未発達なので、体温調節や暑い寒いといった変化に柔軟に対応できません。その為、大人なら我慢できる暑さやのどの渇きも、赤ちゃんには困難で脱水症状を起こしてしまいます。

気温の高さや病気による発熱、食欲不振などで体内の水分量が減る他、嘔吐でも水分は失われて脱水の原因になります。最近では、車中に子どもを残した為に、脱水症状の進行に気が付かず大変な状態に至ることもあります。

脱水症状の電解質不足

電解質不足は脱水症状の原因の1つです。電解質とは、ナトリウム・カルシウム・マグネシウムなどで、体の体温調節や維持に関わっています。つまり電解質が失われた体は、自分でコントロールできない状態にあります。

脱水症状の治療

もともと赤ちゃんは発汗量が多いので、食欲がなくても水分だけは補給させましょう。病気で併発している場合は体力が落ちている場合が多いので、一気に飲ませると吐いてしまうかもしれません。飲みたがらなくても少量ずつ、口を湿らせる程度から始めて確実に摂取させます。

さ湯、母乳、薄めた麦茶も接取できますが、イオン飲料は更に回復の効果が高くなります。これは脱水によって失われた水分の中にはイオンや電解質が含まれているからです。病院でも電解質や糖分を吸収しやすい経口補給液が処方されることがあります。

注意したいのは月齢の低い乳幼児に与えるイオン飲料です。スポーツドリンクはナトリウム濃度が低く、月齢の低い乳幼児が脱水状態で飲むと、低ナトリウム血しょうから疲労や昏睡をひきおこす水中毒(みずちゅうどく)になる恐れがあります。医師から指示をうけて処方される補給液や経口補水塩を与えましょう。

外出中で脱水症状の疑いがある時は、回復するまでは暑い場所から移動しましょう。直射日光の当たらない木陰の静かな場所で首の後ろを冷やしたり、横にならせて休ませます。

脱水症状の予防

脱水症状は頻繁な水分補給で予防します。病気の場合は他症状で食欲を落としているかもしれませんが、水分だけはこまめに飲ませます。月齢が上がれば、のどに詰まらないように砕いた氷を舐めさせても。

夏や気温の高い時期は、脱水症状を起こさないよう時々濡れたタオルやハンカチで、赤ちゃんの顔や体を湿らせてあげます。保湿液のようなスプレーも効果があります。ただし、室内や車内でエアコンを強くかけている時は湿らせた部分を冷やしてしまうので赤ちゃんが冷えて逆効果になります。

直射日光に当たり続けないように帽子をかぶらせたり、日陰に避難して休憩すると、赤ちゃん自身の発汗が抑えられます。車に乗せる時も、赤ちゃんのシートに直射日光が当たらないように日よけを付けるのも予防になります。簡易的に吸盤で窓に付く日よけシートやタオルを窓に吊るしておきます。どちらも赤ちゃんに落ちたり被らないように、しっかり固定しましょう。