乾燥肌なのに汗っかきな赤ちゃんの、春肌トラブルと対策を紹介します。紫外線のピークは真夏よりも5月頃、お散歩用の帽子や日焼け止めが役立ちます。
2020/12/23
乾燥肌なのに汗っかきな赤ちゃんの、春肌トラブルと対策を紹介します。紫外線のピークは真夏よりも5月頃、お散歩用の帽子や日焼け止めが役立ちます。
赤ちゃんの肌を触るとカサカサしている、肌表面が乾いた感じがするときは乾燥している可能性があります。
赤ちゃんの肌は冬にカサカサして、春になると改善されるイメージがあります。冬の冷たい外気や暖房による空気の乾燥も減りますが、春は風の強さや気温変化の激しさで、赤ちゃんの肌の水分バランスが崩れやすくなります。水分バランスが崩れると、どんなに春の暖かい日でも赤ちゃんの肌は乾燥してしまいます。
赤ちゃんが肌を気にして触ったり、ひっかくようなら肌がかゆいのかもしれません。春は汗をかいたあとに要注意です。
肌がかゆくなるのは神経が、肌がかゆくなるヒスタミンという物質をだす細胞を刺激するからです。春になって背中や首に汗をかくようになったら、毛穴が汗や法廃物で詰まってしまいがちです。これが刺激となって、赤ちゃんの肌にかゆみをひきおこします。このサインを放置すると、あせもになることが心配です。
赤ちゃんの肌に赤くて小さなプツプツができていたら、あせもによる炎症の可能性があります。
あせもは、暖かくなった気候で赤ちゃんが汗をかくことから発生します。赤いプツプツができるのは紅色汗疹(こうしょくかんしん)といって、もともと日本人の肌にできやすい症状です。かゆみからプツプツをかき壊して跡に残ることも心配です。
赤ちゃんが決まった服を着ると肌が赤くなったりかゆくなるときは、洗濯洗剤や柔軟剤の影響も考えられますが、保管していた春服をだしたのなら防虫剤の影響も考えられます。
服のサイズが変化してゴムや首回りが窮屈になったときも、肌がこすれたり締めつけられて肌荒れをおこします。洗濯洗剤や柔軟剤が服に残って、刺激を与えていることもあります。
春に外出後や窓辺で過ごしたあと、赤ちゃんの肌が赤くなってヒリヒリしているようなら紫外線による刺激をうけている可能性があります。
春になると紫外線量は一気に増えます。実際に夏よりも春のほうが紫外線量が多い時期もあります。赤ちゃんの皮膚は薄くて敏感なので、紫外線量が増えるとすぐに反応します。
春は寒暖差が激しいのも特徴です。そもそも新生児期をすぎた赤ちゃんの肌はちょっとずつ水分量と皮脂量が減っていきます。外出が増えたり、紫外線を浴びたり、汗をかいて洗ったことで肌表面の皮脂が減少します。
肌の汚れや汗を洗い流したら、セットで必ず保湿して、肌表面の乾燥を予防します。あまりに赤くなったり湿疹ができたら、アトピーなど他の肌トラブルも考えられます。ホームケアで解消しないときは皮膚科に相談しましょう。
日中の汗を放置していると、夕方になるにつれて汗で濡れた肌着や肌表面が冷たくなってしまいます。赤ちゃんの汗は放置せず、こまめに拭き取ってください。
赤ちゃんが遊びに夢中になったり、泣いて沢山の汗をかいたときは肌着を交換します。気温の高い日のベビーカーは、背中に汗がたまりやすいので注意。背中に汗取りガーゼをさしこんでおくと便利です。
赤ちゃんは皮膚が薄いので、紫外線からのガード力が大人よりも弱いと考えてください。ちょっと日焼けしただけで肌が真っ赤になってしまう赤ちゃんもいます。直射日光は帽子やサンシェードでブロックしましょう。赤ちゃんにも使うことのできる低刺激性の日焼け止めも活用してください。
赤ちゃん向けの日焼け止めは低刺激が基本ですが、はじめて使う日焼け止めは成分表示を確認して、はじめは腕や足に試し塗りします。1日様子をみて、かぶれないようであれば顔にも使います。
赤ちゃんが春に肌トラブルにあう原因の1つが、洗濯ものや布団に付着した花粉です。これから外干しが気持ちよい季節になりますが、花粉やアレルギー反応をおこしやすいホコリにも気をつけたいです。外干しした洗濯ものや布団は、室内に入れる前に軽くはたいて表面の花粉などを払い落とします。
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