紫外線といえば、熱い日射しの照る7~8月の紫外線を心配する人が多いのですが、実は4月でも真夏にも匹敵する紫外線量があります。
2020/12/23
紫外線といえば、熱い日射しの照る7~8月の紫外線を心配する人が多いのですが、実は4月は真夏にも匹敵する紫外線量です。
日射しが強くないぶん、外出しやすく紫外線を浴びる時間も長いのが4月の特徴です。うっかりしていると、夏までに沢山の紫外線を浴びてしまいます。今年は春から紫外線対策をしましょう。
紫外線にはUVAとUVBがあります。なかでもUVBは肌にすぐ刺激を与えます。短時間でも肌に大きな影響を与えがちです。
UVBは4月から増え始め、多いのは5~8月です。だから、ちょっと日ざしにあたっただけで肌が焼けるのです。
UVAは紫外線A波と呼ばれていて、1年中降り注いでいます。ピークは4~8月頃です。
つまりUVAもUVBも、増加し始めるのが4月なのです。まだ夏までは時間があると思っているうちに、紫外線にあたり始めているのが現実です。
赤ちゃんにはUVAもUVBも浴びてほしくないのが本音です。春になったらすぐに紫外線対策をして、無防備な肌を守ってあげましょう。
春の肌はデリケートです。冬はあまり肌が日ざしにあたりません。だから紫外線もあまり当たらずに、肌は水分を保持しながら生まれ変わることができます。
ところが4月あたりになって急に紫外線量が増加し始めるので、デリケートな素の状態に戻りつつある肌は、再び紫外線にあたり始めるのです。
赤ちゃんの場合は、今まで紫外線を浴びた経験がないうえに、肌が薄くて敏感です。急に紫外線を浴び始めることで、すぐにダメージを受けてしまいます。
赤ちゃんが紫外線を浴びやすい部位は、肌を常に出しているところです。腕や足はベビーカーだと、前面ばかり紫外線を浴びている状態です。
まだお座りをしていない赤ちゃんや、ベビーカーでお昼寝する赤ちゃんは顔が上向きになるので、顔に紫外線があたります。
赤ちゃんはお昼寝するときに、決まった方向に顔を傾けることがあります。すると、いつも決まった場所ばかり紫外線を浴びてしまいます。
UVAもUVBもお昼前後にもっとも多く地上に到達します。この時間帯は、春ならお散歩しやすい時間帯です。でも紫外線をたくさん浴びる可能性が高いということも忘れないでください。
ちなみ朝10時から午後2時までの4時間で、1日の紫外線量の半分近くが到達しています。気温が高くないので気がつきにくいのですが、この4時間の紫外線は真夏と同じような状態です。
赤ちゃんはベビーカーの日よけだけでは紫外線を防ぎきれないことがあります。追加で、紫外線カバーを取りつけましょう。
ベビーカーの隙間から日ざしが入り込んでしまうときは、タオルやベビーカー用のおもちゃをかけて調節してください。
赤ちゃんの顔に、直接触れるような日よけは危険です。赤ちゃんが自分でよけることができないので、顔にかかったままだと窒息してしまいます。
布1枚で紫外線を浴びる量はかなり違います。厚手の半袖を着るなら、薄手の長袖のほうが紫外線をカットできます。やはり肌を出さないことが1番、紫外線対策になります。
ただし、長袖だから良いわけでもありません。4月からは汗もかきやすくなるので、汗疹(あせも)対策も必要です。肌をガードするあまり、厚手の生地ばかり着せたり長袖にこだわると、服の下で汗をかいて汗疹ができてしまいます。
ベビーカーやお昼寝に使う膝掛けはUVカットがおすすめです。なければ、編みめのしっかりした素材を選びます。二重ガーゼは夏まで使用できるうえに、汗も吸収します。
ベビーカーではなく、おんぶや自分で立つことがメインの赤ちゃんは頭皮に直接紫外線があたりがちです。顔も紫外線に当たらないように、つばのある帽子がおすすめです。
素材は綿がおすすめです。赤ちゃんの頭皮はとても汗っかきなので、手洗いできる素材のほうが便利です。
日焼け止めは、ベビー用を使います。SPF値をみて購入するならば、数字が大きいほど強力に見えますが、ベビー用はSPF値が低めなので心配になるかもしれません。
SPF値はその日焼け止めを塗ると、どのくらいの時間、紫外線をカットできるのかという目安です。
紫外線は肌に到達して影響を与えるまでに20分ほどかかると考えられています。これがSPF1です。ということは、SPF20では20分×20で400分(約6時間半)紫外線をカットできるというわけです。
時間が長くなるほど肌へも影響するので、1度の外出時間が短い赤ちゃんの場合はSPFがさほど高くないタイプがちょうど良いのです。逆にSPFの高いタイプで、紫外線はカットできても肌にダメージを与えてしまうこともあるので注意してください。
このようなことからも、赤ちゃんの肌に適しているのはベビー用の日焼け止めなのです。
春は窓の近くで、ポカポカ日射しをあびながらお昼寝させたいものです。
室内だからと安心できないのが窓辺です。紫外線は窓ガラスも通過します。心配な家庭ではUVカットガラスや、UVカットのカーテンがおすすめです。
ただ、カーテンも赤ちゃんの顔にかかると窒息が心配です。少しカーテンからはなすことも忘れずに。
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