新生児のうちは生活リズムを整える前に、赤ちゃんの体内時計が整うのを待ってあげることも忘れないでください。
2020/12/25
新生児の生活リズムは授乳と睡眠で構成されています。未だ昼夜を問わず、お腹がすくと目が覚めて泣き。お腹いっぱいになると授乳で体力を使い果たして寝てしまう・・の繰り返しです。
新生児にとっては朝や昼、夜はあまりかんけいありません。しかし、新生児の頃は体内時計が必死で昼夜のリズムを整えている時です。
ですから、朝は窓から太陽の光を入れて、夜はカーテンを閉めて静かに過ごすといった生活リズムを続けます。赤ちゃんは夜中にも授乳やおむつ交換で目が覚めますが、その都度、昼間のように部屋を明るくする必要はありません。
夜は通常通り静かに授乳して、また眠りやすいようにするために、ほんのり明るい照明だけでも大丈夫です。真っ暗だと、赤ちゃんが怖がることがあります。
やがて生後2~4ヶ月頃になると、昼はよく起きて、夜は新生児期よりもまとまった時間眠るように変わっていきます。まだ朝と夜のリズムが完全ではないので、昼夜逆転してしまうのもその頃です。
でも、これは起床時間と睡眠の調節途中で、昼夜逆転はいずれ解消します。昼夜逆転を予防するためにも、新生児の頃から朝と夜の区別をはっきりつけた生活を送りましょう。
新生児の生活リズムは、赤ちゃんひとりひとりで異なります。
沐浴の時間や、家族の起きる時間によって、それぞれ授乳時間や間隔が変わります。新生児の頃は、全てのリズムが一定になる前なので毎日決まった時間に授乳できないこともあります。
正しい生活リズムが決まっているわけではありませんが、昼夜を問わずに授乳で起きることが頻繁です。授乳の間隔は2~3時間ですが、始めはおっぱいを飲むことすら初めてなので上手に飲めないこともあります。
上手に飲むことができない時や、うんちやおしっこを上手に出せない時は時間がかかります。授乳と寝かしつけで1時間かかり、結局は次の授乳時間までママは休む暇がないことも珍しくありません。
新生児の生活リズムは、とても小刻みです。新生児は、うんちやおしっこ、げっぷが上手に出せないだけで泣き続けます。そして泣き疲れては寝ての繰り返しで、だんだんと授乳や排泄に慣れていきます。
親は、ほとんどの時間を新生児のお世話に費やします。多くの母親が睡眠時間を削ってのお世話で、寝不足や疲労を感じます。赤ちゃんが寝た時は家事を後回しにして、一緒に数時間眠ることも大切です。
新生児の生活リズムを整えたい時は、まず朝起きる時間を家族と一緒にしてみます。起こすことはしないでも、ベビーベッドの周りのカーテンを開けて、朝の陽ざしを入れましょう。
赤ちゃんが生活音からも起床時間を知るように、朝の支度やテレビの音も普段通りにしてください。
朝に家族のことを優先して、赤ちゃんのお世話を後回しにして授乳時間がずれるようなら、起床して先ずは授乳するように切り替えます。続けていけば、赤ちゃんも起床時間を調節していきます。
ちなみに、必ず授乳時間を3時間空けたいとか、夜は授乳間隔を長くしたいといったことは考えないようにします。新生児のうちは30分授乳しても、ほとんど飲めずに終わることもあります。
赤ちゃんが授乳にコツをつかむまでは1時間おきの授乳になり、平均以上の授乳回数になるかもしれませんが、それは問題ありません。欲しがったら時間に関係なく与えましょう。
夏や気温の高い日は水分補給が必要です。水分補給も兼ねての授乳は、授乳間隔に関係なく頻繁に行っても大丈夫です。新生児のうちは生活リズムを整える前に、赤ちゃんの体内時計が整うのを待ってあげることも忘れないでください。