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産後ママの尿もれを治す方法

産後トラブルに多い、ママの尿もれの改善方法。骨盤の位置を矯正してから、骨盤底筋のゆるみを直します。症状がひどいときは尿もれパッドのメリットにも頼りましょう。

赤ちゃんを抱っこしながら寝るママ

2020/12/25

産後トラブルに多い、ママの尿もれの改善方法。骨盤の位置を矯正してから、骨盤底筋のゆるみを直します。症状がひどいときは尿もれパッドのメリットにも頼りましょう。

骨盤底筋トレーニング

産褥体操

産後の尿もれ原因の多くは、骨盤底筋(こつばんていきん)のゆるみが影響しています。骨盤底筋は大きくなった子宮や赤ちゃんを下から支えている重要な役割を担っているので、産後は少しずつ戻すトレーニングをはじめましょう。

骨盤底筋のトレーニングは産後1ヶ月以降、体調が落ち着いてからで大丈夫です。悪露(おろ)が多い時期や、会陰(えいん)の痛みが残っているときは避けましょう。

簡単な骨盤底筋トレーニングを紹介します。産院や雑誌によっては「産褥体操(さんじょくたいそう)」と呼んでいます。まず仰向けに寝て、両足を肩幅にひらいて膝を曲げます。足の裏は床にちゃんとつけてください。両手は力を抜いて、両サイドにおきます。

リラックスした状態で、骨盤周辺に意識を集中させて膣や肛門を5~10秒キュッとしめます。このときお腹に力が入らないように注意してください。ゆっくり力を抜いたら全身をリラックスして休憩します。力を入れるときと、リラックスするときの違いをはっきりさせることがポイントです。

骨盤底筋トレーニングは椅子に座っているときや、電車やバスで立っているときもできます。姿勢を正して、膣と肛門を上に押し上げるようにキュッと引きしめることがポイントです。力を入れすぎて繰り返すと、おしりが筋肉痛になることもあります。急に回数を増やさず、ゆっくり毎日続けましょう。

骨盤矯正

骨盤矯正(こつばんきょうせい)は妊娠・出産で位置がずれてしまった骨盤の位置を戻す方法です。骨盤の位置を正してから骨盤底筋を鍛えることがおすすめです。

骨盤矯正は整体や接骨院で扱っていますが、自宅で自分で矯正する人もいます。心配な人は産後専門の骨盤矯正を受けてください。骨盤のゆがみを直すことで尿道や膀胱の位置も定まります。他にも腰痛、肩こり、疲労の回復が期待できます。

水分はほどほどに摂取

尿もれがストレスで水分を減らしたくなるママもいますが、まったく水分を摂らないと便秘になってしまいます。1日の水分摂取量が少なければ尿も減りますが、尿が少ないぶん濃くなるので膀胱が刺激される特徴もあります。体や血液のなかの老廃物は尿にまじって排出されるので、尿もれは困るけれど尿を出すことは大切なのです。

尿もれに悩むときは胃腸や膀胱を刺激しすぎない飲みものがおすすめです。冷たい飲みものや炭酸は避けて、温かい飲みものを選んでください。

尿もれパッドを活用

産後の尿もれは悪露(おろ)が少なくなって、産褥パッドを使わなくなってから気がつくことが多いようです。下着が汚れたり、尿もれが多量だと服も汚れてストレスがたまります。ただ、尿もれパッドを使うことに抵抗があるママも多くいます。

尿もれパッドを使うメリットは、下着や服が汚れにくく外出も安心、においを抑えることができる点です。そう考えると恥ずかしくて服を汚したりにおいを気にするより、尿もれパッドに頼ったほうが安心感が増します。

生理用ナプキンとの違い

尿もれの場合、多量の水分を閉じ込めることが必要です。おりものシートでは水分が多すぎて吸収しきれず、尿が下着までもれることがあります。

生理用ナプキンや産褥パッドは、おりものシートより水分を吸収します。見た目も尿もれパッドと変わらず購入しやすいので代用できるとラクですが、水分は吸収してもナプキン内に水分を閉じ込めておくことが難しいです。だから尿もれの量が多いと、水気を多く含んだタオルのように、簡単に尿が染み出ます。

尿もれパッドは水分を大量に含んでも、パッド内に閉じ込めて水もれすることがありません。だから尿もれに困っているときは、尿もれパッドがおすすめです。

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