ベビーパウダーは肌トラブルを防ぐだけではなく、肌トラブルを直す時の不快感を軽減させる役割も担います。
2020/12/25
赤ちゃんの肌にベビーパウダーを使う目的は様々です。上手に使えば、ベビーパウダーは赤ちゃんの肌を滑らかに保ちます。
ベビーパウダーは肌トラブルを防ぐだけではなく、肌トラブルを治す時の不快感を軽減させる役割も担います。ベビーパウダーを上手に活用して、赤ちゃんが肌トラブルで感じる不快感を軽くしてあげましょう。
赤ちゃんのおしりが蒸れたり、おしりの拭きすぎで過敏になると肌が赤くなります。これが、おむつかぶれです。春から夏は汗を大量にかくので、特に注意してください。
おむつかぶれの嫌なところは、ただでさえ薄い赤ちゃんの肌が過敏になってしまうので、肌に何かが触れただけで痛みや不快感を強く感じてしまうところです。おむつ交換でお尻を拭く時も痛がります。
悪化すると肌の表面がジュクジュクしてしまいます。ここまでくると、完治にも日数がかかります。おむつが汚れた状態のまま、便や尿が患部に触れていると雑菌が繁殖するケースもあります。
おむつかぶれは、おしりの湿り気が原因の1つです。おむつ交換時には、おしりを乾燥させて空気をあててあげることが大切です。おむつの中は予想以上に尿や汗で湿っているからです。
おしりを乾燥させたら、ベビーパウダーが役立ちます。乾燥した肌の上に、ベビーパウダーでベールを作ります。ベビーパウダーで不要な水分を放出して、おむつをしている肌が必要以上に蒸れることを予防します。
関連リンク:おむつかぶれ
赤ちゃんは離乳食を始める頃に、栄養をしっかり吸収してふっくらし始めます。股ずれはぽっちゃり肌の赤ちゃんに多く見られます。はいはいや歩き始めは、離乳食の量が増え始めるのに運動が少なめなので要注意です。
赤ちゃんの太ももは筋肉が無いぶん柔らかく、太もも付け根部分は両足がこすれやすくなります。この状態が続くと、股ずれになってしまいます。
赤ちゃんの両足の付け根に汗が残っていたり、汗ばんでいると肌同士がくっつきやすくなります。太ももの内側も、赤ちゃんの肌は柔らかいので汗がシワに溜まりやすく、汗が素早く乾燥することは期待できません。
大人の足でも同じですが、太ももの内側が乾燥している時は、両足がこすれても違和感を感じません。でも、汗などで濡れている時に両足がこすれると摩擦が強くなります。続けると肌が赤くなったりヒリヒリします。赤ちゃんは大人よりも皮膚が薄いので、もっと症状に敏感です。
股ずれを防ぐために、肌同士があたりやすい太ももの内側にベビーパウダーを使用します。ここで気を付けたいのは肌表面をしっかり乾燥させることです。
ベビーパウダーは、濡れている肌に乗せると毛穴に粉が詰まりやすくなります。ベビーパウダーを使用する時は、その前に肌をしっかり乾燥させてください。これで肌の摩擦を軽減します。
赤ちゃんは汗っかきなので、ベビーパウダー使用後も再び汗をかき始めます。この時は、一度患部を洗い流すことが理想的です。ベビーパウダーの上に、さらにベビーパウダーを乗せると汗と混じって毛穴に重いフタをしてしまいます。
あせもは汗の通り道になっている汗腺が詰ることで発生する湿疹です。あせもができる時は、皮膚表面に放出できていない汗や老廃物が汗腺につまっている状態です。
汗腺がつまっている状態の肌にベビーパウダーを使用すると、肌がサラサラになって良い状態に向かっているように見えます。でも実際は、汗腺が詰っている限り汗や老廃物は停滞中で、ベビーパウダーがその上にフタをしている状態です。
このため、あせもに直接ベビーパウダーを使用することは無意味な治療かもしれません。でも、あせも治療中の不快感を軽減する方法はあります。
赤ちゃんのあせもの治療には塗り薬が処方されることが多いようです。塗り薬は肌表面に均一に塗りますが、ベトベト感が残りがちです。そこで、塗り薬を塗った後でベビーパウダーを軽くはたきます。
塗り薬は直接肌表面に効果を発揮して、洋服や周囲へのべたつきはベビーパウダーでガードしてあげましょう。
赤ちゃんの肌に再度、塗り薬を使用する時は一度全てを洗い流します。拭きとるだけでは肌表面の汚れや薬が残りがちです。しっかり洗い流して乾燥させてから、また薬を塗ってあげます。
関連リンク:あせもの治療と対策