毎日の貧血対策

産前から貧血になりやすかったママや、育児疲れで貧血気味になったママに気をつけてほしいポイントを、わかりやすく説明します。赤ちゃん優先の生活では貧血症状を我慢しがちです。貧血症状が出た時は初期症状ではなく、貧血が進行している証拠です。すぐに生活習慣から改めてください。

鉄分の多い食品

貧血気味になったら鉄分の多い食品を、積極的に食べてください。フラフラしたり、元気がなくなってしまうのは貧血の初期症状ではありません。

体内の赤血球が足りなくなっても、最初は腎臓などに貯蓄されている予備の鉄分が補充されます。だから最初は、目に見える症状はでません。

それが貯蓄分の鉄分を使いきってしまったら、いよいよ赤血球が足りなくなって体中に酸素が行き渡らなくなります。この状況で、フラフラや倦怠感が始まるのです。

だから、症状があらわれたら鉄分補給をしてください。病院では鉄剤も処方されますが、家庭で普段からできることは、鉄分の多い食品を献立にとりいれることです。

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鉄の調理器具

鉄のフライパン

鉄製のフライパンや鍋は、鉄が食材に浸透する効果が期待できます。ちゃんと食品からも摂取したいので、補助的に利用してください。

特に植物性の鉄分をもつ野菜は水溶性が多く、調理中に汁に混じって流れ出てしまうので鉄鍋でスープや煮物をつくると摂取しやすくなります。

鉄製の調理器具は、表面にサビ止めが施してあります。そのまま使用すると臭いがきつくて、食事の香りにも影響します。

まずは使用前にシーズ二ング(ならし作業)をします。フィルムが張ってある場合ははがしてください。この状態だと触ったかんじはツルツルできれいだけど、油となじみません。

シーズ二ングをしておくと鉄の独特の臭いや焦げつきが解消されて扱いやすくなります。まずは中性洗剤で洗います。よく洗剤を洗い流したら、乾燥させます。

水気をなくしたら換気扇を回して、コンロの火で空のフライパンをあぶってください。手でクルクル回して全体に火が当たるようにします。

自然に冷まして熱さが落ち着いたら、洗剤で軽く洗って水洗いします。これで臭いが減ります。

さらに油慣らしとして、鉄のフライパンには底にまんべんなく油を入れて熱します。自然に冷ましたら、その油は捨てます。これで油のノリがよくなります。

鉄のフライパンで炒めものをする時は、先にフライパンを熱してから油をひきます。よっぽど焦げ付いたり、臭いがつかない限りは基本的に洗剤でゴシゴシ洗わないで、優しく洗ってお手入れしてください。

赤ちゃんには鉄ヤカンで湯ざましを作るのもおすすめです。こちらも最初にシーズ二ングして臭いを取りのぞきます。

1日3食とる

育児中は3食ゆっくり落ち着いて食事ができる日も少ないものです。だから、ついつい朝昼兼用にしたり、時間を決めずに適当に3回食事をしてしまいがちです。

特に日中は、離乳食やミルクの赤ちゃんと過ごすと、自分の昼食が適当になってしまいます。ママになると家族の食事を大切にするあまり、自分は冷蔵庫の残り物や、子どもの残したおかず、簡単に手早く満腹になる麺類に頼ることもあります。これだけでは貧血を予防できません。

昼食に1人分しか作らない時でも、鉄分やビタミンを含む野菜を必ずとりいれてみましょう。

タンパク質も毎日摂取しましょう。食事からとったタンパク質はアミノ酸に分解されてから、体に必要なタンパク質に生成され直します。体内にも貯蓄はありますが、毎日ちょっとずつ作りかえる必要があります。

タンパク質が減ると、貧血に影響する赤血球が壊れやすくなったり、生産能力が低下してしまいます。だから鉄分だけに限らず、タンパク質も毎日食べるようにしましょう。具体的には、しらす・焼たらこ・いわし・焼海苔・凍り豆腐・干し椎茸などです。

よく噛んで食べる

当たり前のようですが、食べものをしっかり噛んで食べているか再確認してください。

よく噛んで食べると満腹感が出て、食べ過ぎを予防できると聞きます。他にも、良く噛むことで胃液から胃酸の分泌を促す効果もあります。胃酸は鉄やタンパク質を含む食品を胃のなかで消化しやすくしてくれる働きがあります。

しっかり噛むことで食べものが消化しやすい形になるので、胃や腸にも負担をかけません。

炭水化物を抜かないで

産後のダイエットで炭水化物を抜くのも注意してください。炭水化物はカロリーが高くなるものが多いので、炭水化物だけを抜いた食事を続けてダイエットする方法があります。

でも産後や育児中は栄養が必要です。疲れやすかったり睡眠不足のときほど、体のエネルギー源となる炭水化物(米やパン)が必要です。

食事制限で栄養バランスが崩れたり、鉄分が吸収されなくなってしまうと貧血になってしまいます。短期間では効果が少ないかもしれませんが、食事は栄養バランスを変えずに、運動をしたり間食を調節することで産後ダイエットに挑戦してみましょう。

それに、もしも炭水化物を抜いてしまうと、体は他の栄養素を代用してしまいます。せっかく貧血をふせぐ赤血球を生成するために摂取しているタンパク質が、炭水化物の代わりにエネルギー源として利用されてしまうのです。

だからこそ、鉄分やタンパク質など栄養素を目的通りに吸収させるためには、エネルギー源の炭水化物は摂取しておいたほうが良いというわけです。