赤ちゃんの乳歯

妊娠初期から乳歯が誕生

最初の中切歯最初に生える20本の赤ちゃんの乳歯について、イラストでわかりやすく説明します。私たち人間の歯は二生歯性(にせいしせい)と言われ、乳歯と永久歯という二種類の歯が生える特徴があります。これは、あごの成長に合わせて歯並びを整える効果があります。

赤ちゃんの乳歯は妊娠初期から作り始めます。だいたい妊娠7週目頃から赤ちゃんの歯茎になる部分の中では、乳歯の素になる芽ができます。

そして妊娠4ヶ月頃からは、乳歯の石灰化(せっかいか)が始まり、出生後1~2ヶ月で歯冠(しかん)という私たちが鏡で見る歯の部分が出来上がります。その後、やっと生後7~8ヶ月頃から歯茎から乳歯が突出し始めるのです。

稀に、出生時に歯が見える赤ちゃんもいます。つまり乳歯の芽は妊娠中から成長し始めますが、その後の成長過程は赤ちゃんによって数ヶ月もの差があるものです。

画像は生後7~8ヶ月で生えた下の前歯です。大人の永久歯と違って、乳歯はとてもこぶりなサイズです。

乳歯の歯並び

乳歯の歯並びをイラストで説明します。乳歯と呼ばれる歯は20本です。実は赤ちゃんのあごは小さいので、最初から永久歯が生えそろうスペースはありません。だから乳歯は永久歯よりも少ない歯列になっています。

乳歯の歯並びを「乳歯列(にゅうしれつ)」と呼びます。乳歯列は2歳半頃から完成すると考えてください。

赤ちゃんの乳歯列

中切歯

赤ちゃんの乳歯で前歯(まえば)と呼ばれる部分は、上下4本ずつ、合わせて8本です。先ず中央の2本を「中切歯(ちゅうせっし)」と呼びます。中切歯は上下で合計4本です。

一般的に「出っ歯」と呼ばれるのは、上の中切歯2本が前方に飛び出しているケースです。同じように下の歯の中央2本も中切歯で、この下の2本は1番最初に生えてくる乳歯となります。

乳側切歯

中切歯の左右両隣りの1本ずつが「乳側切歯(にゅうそくせっし)」です。上下の中切歯の左右にあるから合計4本です。中切歯4本と乳歯側切歯4本が、赤ちゃんの乳歯の前歯です。

赤ちゃんは前歯が小さめなので、乳側切歯も食事をするときに活躍します。乳側切歯の生えそろう時期は、個人差がありますがだいたい1歳のお誕生日頃です。

乳犬歯

次に乳側切歯から奥歯方面に生えた歯は「乳犬歯(にゅうけんし)」です。

乳犬歯は、大人の永久歯でいうと「犬歯(けんし)」、または「糸切り歯(いときりば)」と呼ばれる歯です。ちょっと尖った槍のような形で、永久歯の犬歯が目立っていると「八重歯(やえば)」と呼ばれます。

赤ちゃんの乳歯では、乳犬歯は前歯と同じ程度の大きさです。ただ、前歯よりちょっと先がとがり気味なのが特徴です。

乳犬歯の尖った部分は、食事ではお肉を噛む役割があります。だから乳犬歯が生えると挽肉以外のお肉も器用に食べることができます。

第1乳臼歯

乳犬歯の隣は「第1乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし)」です。上下2本ずつ、合計4本生えます。赤ちゃんが奥歯としてつかう歯で、赤ちゃんの前歯と乳犬歯に比べて四角っぽい形をしています。

第1乳臼歯はジャガイモなど大きめの食材や、お煎餅をかみ砕くときに使われます。だから第1乳臼歯が生えると、赤ちゃんの歯は噛み砕く力が強くなります。

第1乳臼歯が生え始めるのは、個人差がありますがだいたい1歳半~2歳以降です。前歯よりも歯の上部に溝があるので、食べもののカスが詰まりやすいので気を付けましょう。

第2乳臼歯

第1乳臼歯から奥に向かって生えるのが「第2乳臼歯(だいににゅうきゅうし)」です。上の第1乳臼歯の両隣に2本、下の第1乳臼歯の両隣に2本で合計4本生えます。

第2乳臼歯は、乳歯を使う赤ちゃんの歯の中では1番奥の奥歯となります。これから、あごが成長して永久歯に生え換わると、第2乳臼歯のあった場所には小臼歯(しょうきゅうし)が生えます。

そして乳歯では生える場所の無かった、さらに奥に大臼歯(だいきゅうし)という最も大きな歯が左右に3本ずつ、上下合計12本生えます。だから乳歯は合計20本しかありませんが、永久歯では大臼歯が加わって合計32本になります。

乳歯が生えそろう時期

乳歯が生えそろって、乳歯列が完成するのは2歳半頃からです。個人差はありますが、3歳頃になると20本生えそろった乳歯で食事ができるようになります。

この時は、あごが発達途中なので第2乳臼歯が1番奥歯になります。だんだん成長とともに奥が広がっていって、最初は6歳前後で第1大臼歯(だいいちだいきゅうし)が生えます。6歳前後で生えることが多いので「6歳臼歯(6さいきゅうし)」とも呼ばれます。

その前は、ちょっと奥が歯茎だけ見える状態ですが心配しないでください。そこは、乳歯にはない大臼歯が生えるためのスペースなのです。