低体重児(ていたいじゅうじ)

低体重児とは、出生体重が2500g未満の赤ちゃんのことです。正しくは、低出生体重児(ていしゅっしょうたいじゅうじ)と呼ばれます。低体重児は体の機能も未熟なので合併症や感染症にかかりやすい特徴があります。妊娠中の食生活や妊婦の意識によって、近年増加傾向にあると心配されている問題の1つです。

低体重児の原因

低体重児として生まれる原因は様々です。環境や健康状態、妊娠中の経過によってひとりひとり原因が違います。原因が分かることもあれば、分からないこともあります。以下は原因と考えられていることです。

・前期破水などの早産で、胎児が胎内で充分に成長しきれなかった。
・妊婦の過激なダイエットによる栄養不足。子宮内での栄養失調も。
・妊婦の歯周病の悪化。
・妊娠中の喫煙の影響。
・妊娠中の飲酒。

飲酒や喫煙は、栄養を運ぶ血液の流れを悪くするので赤ちゃんに十分な栄養が行き渡らなくなります。特に喫煙は低酸素状態に陥る為、危険を伴います。ダイエットも適度な運動によるコントロールをせずに、体重だけを気にして食事量を減らす方法は胎児に良い影響を与えません。

近年、報告されているのが歯周病との関係です。歯周病は歯の汚れから、歯と歯ぐきの間にばい菌が侵入して、歯茎が腫れたり骨を溶かしてしまう病気です。特に虫歯になりやすく肺所に通院しにくい妊婦期間は歯周病も進行する可能性が大きいのです。

これは歯と歯茎の間の溝である歯周ポケットから体内に侵入した菌が、血中に入ると胎盤を通して赤ちゃんに届けられてしまうという考えからです。菌が赤ちゃんに良い影響を与えず、成長を妨げるという報告もあります。

現時点では確定されていませんが、様々な調査報告で歯周病のない妊婦よりも、歯周病のある妊婦の方が早産・低体重児の出産率が高い結果が出ているので、歯科衛生面からも注意すべき問題だと言われています。

意外な原因としては、父親の第2糖尿病が挙げられます。出産後に発症したとしても、父親が第2糖尿病だと低体重児が生まれやすいと言われています。ちなみに母親が糖尿病だと巨大児が生まれる可能性が高くなります。

低体重児の特徴

低体重児は産まれた時期によって少し特徴も違います。

早産の低体重児

・出生体重が2500g未満。
・身長も出生人平均身長よりも低い。
・皮膚が薄くて赤みを帯びている。
・産毛が生えて柔らかく傷つきやすい肌状態。
・泣き声も小さく、目が開いていないことも。
・手足を動かしたり、首を動かすことが少ない。
・男の子は睾丸が陰のうに下がっていない状態。

妊娠中毒症や合併症により、母体と赤ちゃんの命を考えて予定日よりも早くに出産する場合もあります。爪も生えていないことがあり、全体的に未発達な部分が目立つので、赤ちゃん特有の頭だけが大きいという印象はありません。泣き声も小さめで動きも少ないので最初はおとなしい印象を与えます。

予定日間近の低体重児

・出生体重が2500g未満。
・身長は平均的なので痩せて見える。
・皮膚が白っぽく乾燥、やがてポロポロむける。
・産毛はほとんど見当たらない赤ちゃんもいる。
・泣き声は早産の低体重児よりも大きくよく動く。
・男の子は睾丸が陰のうの中に下がっている状態。

他の体の部分は胎内で成長しているのに、体だけが細いので頭が大きく見えてしまいます。しかし爪も生えているので体重以外は良好な状態が見られます。骨も早産の未熟児と比べるとしっかりしています。

低体重児の問題点

低体重児は、平均的な体重で生まれた赤ちゃんよりも母乳やミルクの飲みが少ない傾向にあります。抵抗力も弱いので黄疸が出やすく、感染も心配されます。早産の場合は、これらに加えて呼吸器系・心臓や臓器の未発達も考えられる為、新生児集中治療室(NICU)で24時間体制の看護をして体重増加を認めてから退院する産院が多いようです。

しかし、出産後の母親にとって赤ちゃんと同室になれなかったり、一緒に退院できないことは大きな問題です。母乳も直接与えることができなかったり、抱く事が出来ない状況もあります。出産後は低体重の理由に関係なく、周囲からの母親に対するケアも大切です。

妊婦の問題点

低体重児になる原因は様々ですが、近年問題になっているのは赤ちゃん自身ではなく、母体の健康管理です。妊娠すると体重が増えて腹部が膨らみ始める体型に対して、自分の体がどんどん太っていくと感じる女性が増えています。この体重増加に対して、妊娠中の当然の変化だと受け止められない妊婦が増加しています。

妊娠した体に対して、体型が崩れてしまうと考えて極度のダイエットを行うと、胎児に十分な栄養を与えることが難しくなります。また、精神的にストレスが溜まることも増えてしまいます。

厚生労働省による妊娠中の体重増加は、やせ形妊婦で9~12キロ。普通で7~12キロと言われています。母体が肥満であっても体重増加は最低でも5キロです。ところが現在は体重増加が平均を下回り、低体重児の原因の1つではないかと危惧されています。



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