赤ちゃんの抱っこ

抱っこで育てる信頼関係

赤ちゃんを抱っこすることで「抱っこのしすぎは甘えんぼを育てる」「抱っこばかりだとひとり立ちが出来ない」なんて言われる時代もありました。今でもそう考えている人はいるかもしれません。でも、パパやママが赤ちゃんを抱っこすることで沢山のいいことがあります。

抱っこで心が安定する

抱っこ赤ちゃんを抱っこしてあげると、赤ちゃんは温かくて安心感に包まれます。赤ちゃんの中にある不安な気持ちや、ちょっと怖いと感じていることを抱っこで緩和してあげることができます。

赤ちゃんにとって抱っこは様々な場面で使い分けられます。何か怖いと感じている時や、怖いと思う体験をした後は抱っこで心を落ち着かせます。

逆に楽しかった時や、嬉しい時は抱っこでパパやママに嬉しい気持ちを伝えます。自分の楽しかったり嬉しいと言う気持ちを、共有したいと考えるからです。

このように赤ちゃんは、パパやママに抱っこしてもらうことで自分の気持ちを表現したり落ち着かせたりコントロールしようとします。だから抱っこしてもらうと心が落ち着きます。

赤ちゃんだけではありません。パパやママも、実は赤ちゃんを抱っこすることで心を安定させています。子育てに不安な時や、失敗したと感じた時、赤ちゃんを抱きしめたくなることがあります。そんな時は赤ちゃんではなく自分自身の精神面を落ち着かせています。

つまり、抱っこすることで赤ちゃんもパパもママも、心が落ち着いて穏やかん気持ちに導かれるんです。精神面でもお互いを支え合うことで、家族の絆がもっと深まることを願っています。

抱っこで社会との繋がりを実感

赤ちゃんの時期は、パパとママ以外の人にも抱っこされることがあります。パパやママだけではなく、おじいちゃんやおばあちゃんなど家族や、その友達など赤ちゃんの周囲には沢山の人がいるのです。

赤ちゃんは抱っこされることを通じて、人とコミュニケーションをとっていきます。時には人見知りで泣いてしまったり、ママと離れられない時期もありますが、それも対人面でいろんなことを考えられるようになっている証拠です。

色んな人に抱っこしてもらうことは、赤ちゃんの時にしかできない経験です。でも最近は赤ちゃんを気軽に抱っこできない環境になりつつあります。

海外では未だ、バスに乗るとかわるがわる乗客が赤ちゃんを撫でて可愛がる風景が見られる地域もあります。日本では乳幼児や子どもへの犯罪がニュースで取り上げられることが増えて、「知っている人」「知らない人」の区別をはっきりとさせた子育てをするようになりました。

でも、周りがみんな悪い人ではありません。家族でなくてもパパやママが信用している人に限っては、赤ちゃんをどんどん抱っこしてもらってください。こうして赤ちゃんは社会と繋がって、多くの人に育ててもらうことができます。

抱っこのしすぎなんて無い

抱っこ

抱っこのしすぎで甘えんぼうになったり、抱っこばかりで歩いたり立ったりしなくなるなんてことはありません。そんな赤ちゃんに見えたとしても、それは成長過程での一時的なものだと考えてください。

ベビーカーに乗り慣れている赤ちゃんが、急にベビーカーに座らなくなって抱っこしてほしがる時期があります。そんな時は、ベビーカーに座っておとなしくできないのではなくて、抱っこをしてほしいからです。ベビーカーで同じ姿勢をしていることにも飽きているかもしれません。

そもそもベビーカーにおとなしく座っているのが良い子で、ちゃんと座らずに抱っこして移動する赤ちゃんが甘えていると考えるのは、どれだけ親がラクに慣れるかが基準だったりします。だから抱っこをしてほしい時は、抱っこして移動してあげましょう。

ちゃんと歩けるのに抱っこしてほしがる赤ちゃんもいます。赤ちゃんの体力に対して、歩きすぎたのかもしれないし、もしかして怖い気持ちや不安な気持ちが芽生えたのかもしれません。頭ごなしに「歩けるでしょう、歩きなさい」と言うのはちょっと待って様子をみて下さい。

パパやママが「抱っこをしすぎている」と考えるのは大人の基準で、赤ちゃんにとっては通用しないものです。赤ちゃんの基準はそれぞれ、ちょっと抱っこしてもらっただけで安心することもあれば、10分以上抱っこしてもらってやっと落ち着いた気持ちになることもあります。

赤ちゃんの基準では「抱っこをしすぎている」という判断はないのです。抱っこしてもらえたら、その分だけ気持ちが落ち着いたり元気になるのですから。

抱っこ期間はとても短い

ドット人の一生を考えた時に、抱っこをしてもらえる期間なんてとても短いものです。もしも100歳まで生きたとしたら、その1割は0~10歳の期間です。

でも10歳になったら学校へ行って友達と過ごす時間が、日中の大半を占めます。恥ずかしくて抱っこなんて嫌がる年頃になっているかもしれません。ということは100歳まで生きたとしても、抱っこを沢山してもらって過ごす時期は人生の1割もないということになります。

だったら抱っこを思い切りしても、人生においてはほんのちょっとの期間です。ほんのちょっとの期間だけど、親や家族に抱っこしてもらって育った子は、自分が子育てする時にも抱っこで愛情を伝えるようになります。それは抱っこで得るものが大きいと知っているからです。

赤ちゃんをだっこできる期間は、育児中は気がつきにくいけれど実はとても短いものです。抱っこの時間や回数を気にするよりも、いっぱい抱っこして赤ちゃんに安心感や元気を与えてあげましょう。