赤ちゃんと解熱剤

解熱剤は薬の力で体温を下げる働きがあります。大人にとっては便利ですが、解熱剤の成分は赤ちゃんにも大丈夫なのか考えましょう。

赤ちゃんに解熱剤が処方されることはあります。解熱剤は高熱を緩和させてくれる効果から、一気に熱が下がる薬だと思われがちです。そうなると、熱が出るたびに解熱剤を魔法の薬のように扱いがちになり、薬に頼る割合が増幅して大変危険です。

解熱剤は必ず高熱を平熱に戻すわけではありません。体力の少ない赤ちゃんが高熱に対抗する時に、体力や水分が失われて危険な状態に陥らないようにサポートする役割がメインです。

赤ちゃんの体が侵入してきた病気の菌と闘っていることが、熱がでる理由の1つです。これが自然治癒など、自分自身の体を守ろうとする働きの1つです。熱がでること全てが悪いことではありません。ただ、高熱に対して赤ちゃんの体力が続くかが心配です。

解熱剤をつかう理由

赤ちゃんと解熱剤・高熱による脱水症状。
・熱が下がらず十分な睡眠がとれない。
・高熱によって急激な食欲減退がみられる。
・体力が減ってしまい、高熱に対応できない。
・熱性けいれん(ひきつけ)や併発の心配な症状がある。

解熱剤は鎮痛剤として処方されることもあります。中耳炎や歯の痛みを緩和させる目的があります。どの目的で処方されるかは診察時に判断されます。

赤ちゃんが高熱を出した時、解熱剤が座薬として処方されることがあります。どうして解熱剤が必要なのか、よく考えて使用することが大切です。解熱剤を必要とする理由は、赤ちゃんそれぞれで違います。

同じ月齢の赤ちゃんが解熱剤を使っているから大丈夫だと、月齢で判断するのは避けましょう。それぞれ体調も異なり、病気や薬に対するもともとの体質も完全に同じではないからです。

例えば、熱性けいれんを引き起こしやすい子は、けいれんを引き起こす高熱を予防する必要があります。高熱によって脱水症状になりそうな時は、早急に熱を下げる必要があります。このように、解熱剤は毎回使う理由が異なってくるものです。

解熱剤の成分

解熱剤の成分は、処方されるものによって異なります。よく見かけるのは薬局で市販されている鎮痛剤にもありますが、アセトアミノフェンやイブプロフェンです。だったら市販でも良いのではと思われがちですが、ちょっと違います。

病院で処方される解熱剤は1回の量が、その時の赤ちゃん本人に合わせて調合されます。体重、アレルギーの有無、併用している薬の有無で処方される解熱剤は毎回異なることもあります。

病院で処方される解熱剤は、赤ちゃんの体に優しい成分を選んでいます。アセトアミノフェンは小学校就学前の子どもに安心して与えることができると言われる一方、アスピリンは副作用が心配だと言われています。

過去にアスピリンの副作用で問題視されたのは、急性脳症やライ症候群です。こうした経緯も含めて、医師は解熱剤の処方を判断しています。疑問や不安は診察時に確認してください。赤ちゃんに使う解熱剤をママが理解すれば、もっと安心してお世話できます。

座薬タイプの解熱剤

赤ちゃんに解熱剤を使用する時、まだ上手に飲み込めなかったり、のどに詰まらせる危険もあり、座薬タイプで処方されることが多いようです。よく見かけるのはアンヒバという成分です。製品名は「アンヒバ座薬」と書かれますが、これはアセトアミノフェンですから乳幼児にも安心な成分だと言われています。

座薬は直腸ですぐに吸収されるので、効果が発揮されるのが早いので乳幼児に向いています。ただし使いすぎは厳禁です。使用間隔を確認して、必要な時にだけ使うよう心がけましょう。

解熱剤のルール

・その時に処方された解熱剤を使う。
・大人の解熱剤を使用しない。
・量と間隔を必ず確認する。
・残っても他人にあげないで!

以上のことから、4つのチェックポイントを挙げます。特に残った解熱剤をお友達に譲ることは、よく考えてください。お友達とは体重もアレルギーなどの持病も異なります。万が一、副作用が出る可能性もゼロではありません。

赤ちゃんに処方された座薬は、本人の体重や体調を考慮して処方されているので、本人だけが使うようにしてください。