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予防接種の副反応

副反応の出る人、出ない人がいるように副反応は体質やワクチンによって人それぞれです。赤ちゃんの予防接種の副反応の症状をわかりやすく紹介します。

おっぱい飲む赤ちゃん

2020/12/24

予防接種には副反応の心配がつきものです。同じワクチンでも副反応の出る人、出ない人がいるように副反応は体質やワクチンによって人それぞれです。赤ちゃんの予防接種の副反応の症状をわかりやすく紹介します。

どうして副反応がでるの?

予防接種の副反応

副反応(ふくはんのう)が出る原因は、ワクチンに含まれるウイルスや細菌に対して体が反応を示すからです。副反応は予防接種後の、あまり嬉しくない症状です。

例えば、発熱症状のある病気に効果的なワクチンを予防接種したとします。生ワクチンには病原体のウイルスの毒性が弱いものの、体内でウイルスが増殖します。

そのため病気にかかった時のように強い毒性はないものの、体の抗体機能はウイルスを追い出そうと活発化します。そうすると、同じように発熱症状が現れることがあるのです。

副反応の種類

予防接種の副反応で多くみられる症状を紹介します。ただし、副反応は人それぞれです。表記以外の症状でも副反応として現れるケースがあるので、予防接種後はよく赤ちゃんを観察してください。

発熱

インフルエンザ予防接種や肺炎球菌予防ワクチン(Hibワクチン)で多く見られる発熱は、副作用の代表的な症状です。

発熱は37度程度の赤ちゃんもいれば、38度以上の発熱の赤ちゃんもいて本当に病気にかかったような状態になります。

この時、生ワクチンを接種していたら細菌やウイルスが体内で増殖しようとしているところを、体が抵抗している状態だと思ってください。

ワクチンが原因の発熱の場合なら毒素はあってもわずかです。ですから発熱も3日以内に治まる傾向です。

赤ちゃんの場合は、副反応の発熱であっても脱水症状や体力低下が心配です。予防接種を受けた病院や、かかりつけ医に相談しましょう。

局所の腫れ

赤ちゃんの副反応

予防接種の注射をした場所が、赤く腫れあがることがあります。これも副反応の1つです。

赤く腫れあがった注射跡は、さわると傷みがあったり熱をもっている場合もあります。ここで注意したいのは、赤ちゃんが気になってむやみに触ったり、ひっかいてしまうことです。

副反応で腫れた場合は、数日で落ち着きます。だんだん元の肌に戻りますが、そのあいだ注射跡は清潔を保つ必要があります。

注射は清潔な状態で行われていますが、注射跡は言ってみれば小さな傷跡でもあります。むやみに触ったり、引っ掻いて傷口を大きくすることで細菌やウイルスを侵入させて二次被害を作らないように注意しましょう。

赤ちゃんの場合は、気になっているならしばらくテープを貼ったままでも大丈夫です。ちなみに、「予防接種後はワクチンが浸透するように揉みこむ」という考えもありましたが、現在は特に強制されていません。

アレルギー反応

インフルエンザの予防接種は、卵アレルギーのある赤ちゃんには注意が必要です。副反応がおきると、じんましん・ショック状態・口腔のしびれ等、赤ちゃんにとってつらい症状が現れる可能性が高くなります。

アレルギーの判明している赤ちゃんは、予防接種の前に必ず申告してください。

副反応の診察

予防接種による副反応の診察は、予防接種をお願いした病院にお願いします。公的な予防接種の場合は、保健所や市区町村の施設で集団接種する場合もあります。その時は、市区町村の担当窓口に連絡すれば担当医がわかります。

でも、副反応が心配な状況で問い合わせをして、新たな病院にいくことも大変です。その時は、普段の赤ちゃんの様子を知っている、かかりつけ医にお願いしましょう。

かかりつけ医に診察をお願いする時には、予防接種の記録が載っている母子手帳も持参します。

副反応が出ている赤ちゃんの症状は、人それぞれなので予測もつかず、ママは心配でたまらない状態です。しっかり医師にお世話の仕方と、注意点を聞いてください。

逆に、副反応について軽くあしらうような診察を受けて、全く安心できない場合は、別の病院に行くことも考えてください。

副反応は数日で消失するとはいえ、状況は赤ちゃんによって異なります。ママの疑問や心配は、医師に話してください。副反応のケアに安心できないと、予防接種離れにつながります。

副反応は危険?

副反応は多くは数日で消失するとはいえ、その後も疲労でしばらく機嫌の悪い赤ちゃんもいます。そんな赤ちゃんの様子を見ていると、そこまでして予防接種を受け続けていいものかと悩むこともあります。

体力の少ない2歳までに、赤ちゃんは何回も予防接種を経験します。そのたびに、予測できない副反応に悩まされるのも考えものです。

ただ、副反応のデメリットを優先して、予防接種を控えることは別の意味で危険です。予防接種を受けなった場合、その病気に対する抗体や抵抗力が低いので、感染して重篤になる可能性が高くなります。

予防接種に指定されているワクチンは、ほとんどが感染すると重篤な症状を起こしたり、後遺症に悩まされる病気です。早期発見が遅れて、悪化すると致死率が非常に高い病気もあります。

このような危険な病気から、赤ちゃんを守るためには予防接種が効果を発揮しています。副作用も心配ですが、予防接種のメリットも忘れないでください。

メリットもデメリットもある予防接種について、良い悪いの判断は人それぞれで、とても難しい問題だと感じています。周囲の情報や医師の意見も必要ですが、パパとママが予防接種について知識を増やすことが赤ちゃんをより安心させると思います。

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