保育園探しの難しさ。未だに待機児童が解消されない地域や、認可保育園に入るために頭を悩ませる親も多いのが現状です。
2020/12/24
保育園探しの難しさを、産後ママ目線で考えました。ママの職場復帰と同時に、子どもが保育園に入園する時期、未だに待機児童が解消されない地域や、認可保育園に入るために頭を悩ませる親も多いのが現状です。
認可保育所(認可保育園)とは、国が定めた施設の広さや保育士の人数、防災や衛生管理など幾つもの基準をクリアした施設です。都道府県で認められて認可となると、公的な補助があるので保育費用を抑えることができます。
ところが認可保育園は預かる子どもの数に基準があって、希望が多くても全員を受け入れることが困難になりがちです。こうして定員オーバーになった時は欠員を待つ、待機児童が発生してしまうのです。
だから必ず職場復帰をしたいママや、職場復帰の期限が決まっているママはその時期までに待機児童を脱したいと考えます。さかのぼれば、出産後すぐから保育園のことを考えるママもいるのです。
これでは、かなりストレスが溜まります。待機児童を解消して、ママが保育園の入園について不安に思わずに子育てできるようになることを切に願います。
専業主婦は仕事をしないで生活できると勘違いされがちです。実際は、子どもを抱えて仕事をすることが大変で、兼業主婦になる一歩が踏み出せないママが沢山います。
それでも専業主婦でやっていけるのなら気楽だと、周囲は思うかもしれません。でも実際はもっと大きな問題に発展することが懸念されます。
働くことのできないママが増えれば家庭の収入が上がらなかったり、不足の事態の貯蓄が進みにくくなるケースがあります。これは若い世代の家庭の低収入問題と重なります。
専業主婦と兼業主婦の差を解消するには、雇用側がもっと母親の立場を理解することが大前提です。もしも働きたくても働くことができない理由が、保育園がいっぱいだというのなら、それは社会にとっても人材を逃していることになります。
「働きたいから保育園を探しているのに、仕事をしている就労証明書がないとはいれない」という悩みもあります。
就労証明書は雇用側から、「働いているから昼間の保育に欠ける」ということを証明してもらうものです。では日中にママと赤ちゃん2人だけの家庭ではどうでしょうか。ママは仕事をするには、就職活動中から赤ちゃんを預ける必要があります。
でも、就職活動中は勤務先がないから就労証明書は手に入りません。これでは、新しく仕事を始めたいママは無認可保育所や時間外の保育所を利用して、高い保育料を払ってでも就業している事実を作らなければいけません。
だから認可保育園に入るために、最初は収入よりも高い保育料を払って無認可に預ける家庭もいるそうです。果たしてこれが、ママの社会進出の手助けになっているのか、ちょっと疑問も残ります。
認可にはいるため、就労証明書のために、保育所や預け先を変えて疲れてしまうのは子どもです。就労証明書に関わる、このような疑問は早く解決してほしいものです。
保育園の待機児童が解消されていないのも、少子化が進めば解消されるというわけではありません。
働く女性にニーズが集まるなか、社会進出する女性が増えているのが現状です。逆に保育園の需要は高まるばかりです。
でも、保育園に入れなかったり、入園させるまでが大変で預け先が確定できない場合、2人目を躊躇してしまう家庭だってあるのです。これが少子化を招いているとしたら、もっと早急に待機児童問題をクリアしてほしいと願わずにいれません。
「少子化だから保育園が減っている」のではなく、「保育園の受け入れ人数が少ないから少子化が進んでいる」としたら悲しいことです。
幼稚園と違って、保育園は「いつ入園できるのか」「何時から何時まで預かってもらえるのか」などが重要です。となると、その条件に合う合わないで、あまり保育園自体を選ぶことができないことも多々あります。
幼稚園や習い事を選ぶように、全ての地域で保育園も待機児童数などを気にしないで選べる余裕が欲しいものです。今後も保育園や、待機児童の解消への取り組みに注目しています。