マイコプラズマ肺炎が流行中

マイコプラズマ肺炎

今年は秋からマイコプラズマ肺炎が流行しています。去年の秋冬の患者数を、すでに上回る患者数が確認され、その半数以上が子どもだそうです。

マイコプラズマ肺炎は、晩秋から始まって冬に流行する病気でしたが、今年は少し早めに流行が始まっています、今から予防対策を考えましょう。

マイコプラズマ肺炎の初期症状と、予防対策について紹介します。特に乳幼児は、病気になると体力の低下や脱水症状の進行が早いので、保護者のマイコプラズマ肺炎の知識とサポートが必要です。

マイコプラズマ肺炎といえば、毎年夏のオリンピックがある年の晩秋から流行しはじめていたので「オリンピック熱」と呼ばれていました。一時は感染者数が低下していましたが、ここ2年ほどでまた患者数が増えています。

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎は、肺炎のなかでもマイコプラズマという細菌が原因でひき起こされる呼吸器系の感染症です。

マイコプラズマは非常に小さい真正細菌(しんせいさいきん)で、細胞サイズも最も最小の部類に入ります。細菌は生き物に寄生しますが、病原体が含まれることがあり、これがマイコプラズマ肺炎の原因になります。

肺炎球菌の感染ではない肺炎なので、医師の指導のもとで治療を進めることが大前提です。

マイコプラズマ肺炎の症状

マイコプラズマ肺炎の症状を紹介します。少しでも当てはまると思ったら、すぐに病院で診察を受けてください。特にマイコプラズマ肺炎が周辺で流行している場合は、早期発見で症状を軽減しましょう。

・発熱。
・体がぐったりする。
・最初は乾いた咳(せき)。
・進行すると激しい咳。
・のどの痛みや声枯れ。

マイコプラズマ肺炎のわかりやすい特徴は、発熱と咳です。咳は最初は乾いた咳が少しずつ出ます。だんだん咳は激しくなって、解熱後も1ヶ月ほど続きます。最後は湿った咳に変わります。

咳が激しいので、喉を傷めたり耳に影響して中耳炎を併発することもあります。咳をすることは全身運動に近いので、背中や胸の筋肉が、筋肉痛になることも珍しくありません。

乳幼児が感染すると、咳が継続することからの疲労が最も強く見られます。長く咳をしている時は、ストレスも溜まり、体力的にも疲労がたまります。しっかり休養をとることが必要です。

マイコプラズマ肺炎に感染しやすい年齢

感染しやすい年齢は小学生で、幼稚園以下の乳幼児は感染しても軽症状になることがあり、7~8歳が感染ピークと見られます。

こう聞くと、赤ちゃんのいる家庭ではあまり重要視されない病気に聞こえますが、小学生くらいの年齢の子どもたちは学校での集団行動が多いので、誰かが感染すると学校や児童館、家庭で感染を広めてしまうことが予想されます。

子どもに流行しやすい病気は、赤ちゃんでも気をつける必要があります。たとえ症状が軽いとしても、体力の少ない赤ちゃんには辛い症状だからです。

マイコプラズマ肺炎の抗体

マイコプラズマ肺炎に一度感染すると、一時的には抗体がつきます。でも、抗体は一生維持できないので再感染する可能性があります。

一度感染したからといって抗体に安心せず、毎年予防を心がけてください。

マイコプラズマ肺炎の予防

マイコプラズマ肺炎は感染症です。残念ながら有効な予防ワクチンは、未だありません。風邪を予防することと同じなので、毎日の心掛けが1番効果的だと考えてください。

・手洗い、うがいの励行。
・咳をしている人がいたらマスクで予防。
・流行中は、人ごみを必要以上に出歩くことを避ける。
・赤ちゃんの場合は、手指のよだれをこまめに拭き取る。
・室内でも乾燥は大敵、加湿をこころがけて。

赤ちゃんで注意したいのは、指をなめたり手を口に入れることです。これは、赤ちゃんにとって遊びの一種なので、止めさせる必要はありません。

でも、濡れた手指にはウイルスがくっつきやすいので、こまめに手洗いや拭き取りを心掛けてください。

冷水や乾いた布で拭き続けると、肌が痛んで赤くなります。ぬるま湯で肌さわりのよい柔らかい織りのタオルやガーゼを使います。

室内では乾燥がウイルスにとっては好条件です。暖房をつける時は部屋が乾燥します。加湿を心掛けてください。加湿器がなくても、濡れた洗濯ものやタオルを干すだけで加湿できます。