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赤ちゃんのデング熱対策

今すぐ家庭で、虫よけ対策を徹底して、予防ワクチンや治療薬のないデング熱から赤ちゃんを予防しましょう。

おっぱい飲む赤ちゃん

2020/12/24

デング熱の基礎知識はこちら

赤ちゃん

デング熱の感染経路となる蚊にさされやすいのは、体温が高めで汗をかきやすい赤ちゃんの肌。今すぐ家庭で、虫よけ対策を徹底して、予防ワクチンや治療薬のないデング熱から赤ちゃんを予防しましょう。

秋になっても蚊は繁殖しているので、夏が過ぎても虫よけ対策は続けてください。

デング熱を避けるためには

デング熱は蚊を媒体にしています。つまり、蚊にさされないことが大前提です。輸血など特別な条件をのぞくと、蚊に刺されてデングウイルスは体内に侵入します。

逆にデングウイルスの感染者と握手をしても、ウイルスは感染しません。蚊に刺されないことで、デング熱の感染経路を途絶えさせましょう。

どうして赤ちゃんは蚊に刺されやすいの?

赤ちゃんは様々な理由から、蚊に狙われやすい条件が揃ってしまいます。

体温が高い

赤ちゃんの手足

赤ちゃんは大人よりも体温が高めです。これが蚊にとっては目印の1つになります。

蚊は木陰や草むらなど、直射日光をさけた涼しい場所に生息します。涼しい場所で、体温の高めの赤ちゃんは見つかりやすいのです。

体温が高い人の特徴として、呼吸が速いことも原因の1つです。走ったり運動したあとは体がポカポカして呼吸も速くなりますね。蚊は、体温が低くて呼吸の落ち着いた人よりも、体温が高くて呼吸の速い(二酸化炭素をたくさん排出している)人を好みます。

汗っかき

赤ちゃんは肌面積は少ないのに、大人と同じ量の汗をかいています。つまり汗の量が多いのです。

これは汗に含まれる乳酸などの成分が、蚊を呼び寄せやすいことが原因です。

自分で虫よけができない

赤ちゃんは自分で虫よけができません。虫よけ剤を肌に塗るのも、虫よけの蚊帳(かや)や網戸を活用するのもママのアイデア次第です。

なにもしなければ、蚊に刺されやすい条件は減りません。だからママや家族が虫よけ対策してあげることが大切です。

家庭ではじめるデング熱対策

網戸と蚊帳(かや)でシャットアウト

国内で主にデングウイルスを媒体にする蚊は、ヒトスジマシカといって、よく見かけるヤブ蚊です。普段は軒先の日陰に生息していますが、人にくっついたり窓や玄関から室内に侵入することがあります。

赤ちゃんは基本的には室内では薄着が多いので、とても危険です。しかも室内で虫よけ剤をべったり塗っていることも少ないので、蚊にとっては絶好のチャンスなのです。

赤ちゃんに蚊を寄せつけないためには室内に侵入させない網戸、そして室内でも無防備な赤ちゃんが狙われにくくするための蚊帳が便利です。

洗濯物をはたいて取りこむ

蚊は湿った場所を好みます。水たまりや空き缶にたまった雨水でも繁殖します。

洗濯物も湿り気があって、乾くまで何時間も放置されているので、蚊にとっては湿り気のある場所になってしまいます。

洗濯ものにくっついたまま、室内に蚊が侵入することがあります。室内に取りこむ前に、軽くはたいたり振ってください。

侵入経路に虫よけ

玄関やベランダ、窓など開閉の多い場所には、虫よけを設置すると効果的です。ハーブも虫が嫌がるので、栽培キットや鉢を扉付近に置いてみましょう。

ただし効果はずっと継続するわけではありません。使用期間もチェックしてください。夏に1度設置したからと言って、秋も同じような効果が得られるとは限りません。

雑草やゴミを溜めない

蚊を避けるためには、蚊が生息しにくい環境をつくることも必要です。雨水や水たまり、空き缶でも繁殖してしまうのでゴミは溜めずに捨てましょう。

水たまりができやすい場所は平たくしたり、放置しないことが大切です。水たまりがなかなか消えない場所は、直射日光が当たらないことが多いので蚊にとっては過ごしやすい場所になっています。

また、雑草が生い茂っている場所も、蚊が好む日陰を沢山つくっています。蚊が隠れやすい場所は減らしたほうが安心です。

使っていない三輪車や、おかれたままのブロックはありませんか?私たちがあまり手をつけていない部分に、蚊が生息している可能性があります。

外出先ではじめるデング熱対策

水たまりや草むらを避ける

赤ちゃんとお散歩したり外遊びするときは、水たまりや草むらは避けていきましょう。

わざわざ蚊の生息しやすい場所に、体がポカポカして汗をかいている赤ちゃんを連れていくことはありません。

公園でお昼寝をしているときも、ベビーカーを日陰におきますが、なるべく雑草が生い茂っている場所は避けてください。

汗を放置しない

蚊は、汗っかきの赤ちゃんから放出させる成分を頼りに肌までたどりつきます。汗を放置していると、常に蚊を呼んでいるようなものです。

汗を洗い流したり、ふき取って肌表面をクールダウンさせてあげましょう。

蚊の多い場所では露出をひかえめに

公園や草木の多い場所、川など水がある場所では長袖・靴下などを活用して肌を守ってください。。

肌露出が多いほど、蚊が吸血する面積も増えます。蚊が気になる時、デング熱が心配な場所に出かけるときは特に心がけてほしいです。

ベビー用虫よけアイテム

虫よけアイテムは夏だけではなく、秋も活用していきましょう。

スプレータイプの虫よけ剤は、塗布中に赤ちゃんが吸ってしまわないか心配です。クリームや液体で肌に塗るタイプのほうが安心です。

ただ、赤ちゃんは手指を口に入れたり、舐めることもあるので口に入れやすい部分の塗布は控えます。

ベビーカーではブラ下げるタイプの虫よけが、秋も活躍します。赤ちゃんの手が届かず、顔から遠い部分に設置してください。

大人用のほうが効果が強くもみえますが、赤ちゃんの肌はデリケートなので敏感肌用やベビー用が安心です。

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