暖かくなって外出機会の増える時期は、集団感染の多い病気や子ども間で流行しやすい病気が心配です。
2020/12/24
春から初夏にかけて注意したい赤ちゃんの病気と、症状や予防方法をわかりやすく紹介します。暖かくなって外出機会の増える時期は、集団感染の多い病気や子ども間で流行しやすい病気が心配です。
水ぼうそうは夏に流行しやすい病気ですが、春先から注意してください。暖かくなって赤ちゃんが外出する機会が増えたり、児童館や赤ちゃん同士が触れ合う場所に行くようになったら水ぼうそうに感染しやすい時期の始まりです。
最初は発熱だけで水ぼうそうだと気がつかないこともありますが、お腹に水泡がチラホラ見え始めて、やがて全身に広がって水ぼうそうと診断されることも多いので、家庭で水泡が見つかったら病院に申告してください。
水ぼうそうは肌の柔らかいところを中心に、特徴のある水泡が発生します。水泡自体は外見が気になるものの、痛みは感じません。でも、かさぶたになるまでは凄く痒みが続きます。痒い症状は体が温まると強く出るようです。
ちょっと触れただけで中の膿が出てしまうと、ウイルスが飛散してやっかいです。赤ちゃんは痒さに我慢できずに水泡をかき壊すことが心配です。
予防対策としては任意の予防接種があります。逆に大人になってから感染すると症状が重く顔の水泡が広がると外出できないことを懸念して、あえて小学校入学前に感染したいと思う人もいます。
感染したくない時は、流行時は肌と肌の触れ合いや同じタオルや寝具を使用することを避けてください。
アレルギーが乳幼児にも増えているので、花粉の季節はアレルギー性鼻炎に注意が必要です。
4月後半には花粉の飛散で悩む症状も治まり始めますが、アレルギー性鼻炎はクセになりがちです。ちょっとでも鼻粘膜が刺激されると、くしゃみや水っぽい鼻水が止まらなくなります。
赤ちゃんの場合、鼻水が止まらなくなると鼻下や口の周りがかぶれて真っ赤になることがあります。ヒリヒリして授乳時に上手に口を動かせなくなると困ります。
鼻詰まりが続くと、授乳時に鼻呼吸ができなくて苦しくなって授乳を中断したり、空腹で何回にもわけて授乳したがるようになります。赤ちゃんの場合は鼻粘膜が傷つきやすいので、鼻詰まりの解消は優しくすすめてください。
アレルギー性鼻炎の予防は、アレルギーの原因を取り除くしかありません。まずは何が原因でアレルギー症状が出るのか診断してもらいましょう。
溶連菌感染症は発熱や倦怠感、喉の痛みと咳など風邪に似た症状の病気です。感染者のくしゃみや唾からウイルスが広がる飛沫感染なので、子どもが沢山集まる児童館やベビーサークル、公園で誰かが感染すると一気に広がります。
赤ちゃんの場合は、発熱と喉の痛みがつらくてぐったりしてしまいます。舌がイチゴの粒々のように真っ赤になります。やがて体にも赤い細かい発疹がでて、痒みを伴います。
溶連菌感染症を予防するには、ウイルスが口からはいらないように気を付けます。赤ちゃんは口に入れて濡れた指でおもちゃを触ったり、ベビーカーを触ります。そんな時にウイルスが指についたら、簡単に口に入ってしまいます。だから指しゃぶりをするようになったら、こまめに拭いてください。
インフルエンザは冬に流行することで有名ですが、春も意外と感染者が多いので気を付けたい病気です。
インフルエンザウイルスは乾燥に強いので、春から初夏にかけても室内の湿度を保つこと、急に夏日になることもありますが朝晩の冷え込みには気を付けて体力を低下させないことが大切です。
冬はインフルエンザんが猛威をふるっているイメージなので、過敏に赤ちゃんのインフルエンザに努めていたと思います。でも、秋の終わりから冬にかけて接種したインフルエンザの予防接種のワクチンの効果は、そろそろ消滅し始める頃です。
無理に人ごみに行かない、手洗いをこまめにしてウイルスを口に入れないことなど、もう一度再確認しましょう。
あせもは皮膚の病気です。あせもは夏の代表格でもありますが、春に少しやってくる夏日のような暖かい気温と、梅雨のジメジメが一足早くあせも症状を引き起こしてしまいます。
特におむつの中が蒸れやすくなります。おむつ交換をしなくても、時々おむつを外して肌が蒸れないように心掛けてください。気温によって肌着も長袖にしたり半袖にしたり、様子をみて変えてあげます。
赤ちゃん自身が不得意な体温調節には、ベストやカーディガンなど着脱できるものが便利です。新生児やねんねの多い赤ちゃんは寝具を軽くして、寝汗予防を考えます。汗をかいたら、どんどん肌着を交換してあげましょう。
春から初夏にかけて、赤ちゃんが健康で過ごせるようにこんなことに気を付けてください。
簡単なことですが、暖かく過ごしやすい季節になると忘れがちです。ママも無理せず、栄養や休息をとってくださいね。