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子どものペットボトル症候群に注意

ペットボトル症候群は、正式名称を「ソフトドリンク・ケトーシス」と言って一時的に血糖値が高くなってしまう生活習慣病です。

赤ちゃんを抱っこするママ

2020/12/24

今年は各地で例年よりも早いペースで梅雨明けしています。これからが夏本番です。夏バテ防止に欠かせない水分補給は、良く考えないと糖分の過剰摂取が心配です。特にペットボトルをよく飲む家庭では、ペットボトル症候群の危険が高まる季節です。

ペットボトルは気軽に手に入り、素早く水分補給ができるので夏バテ対策にはピッタリですが、やみくもに水分ばかり摂っていると意外な成分を過剰摂取することがあります。

例えば暑い日の炭酸飲料は体がすっきりしますが、ペットボトルに記載されている成分表示を見て購入していますか?

子どものペットボトル症候群

さっぱりしていて原材料がシンプルに見える炭酸飲料は、様々な成分が多く入っていて糖分もかなり含まれている炭酸飲料が沢山出回っています。ひとくち程度なら問題ありませんが、水分補給のメインにすると危険です。

特に今年の夏は節電が重要視されていて、涼むためにも清涼飲料水をたくさん飲みたくなります。夏の始めに再度、水分補給について見直してみましょう。

ペットボトル症候群とは

ペットボトル症候群とは

ペットボトル症候群は、正式名称を「ソフトドリンク・ケトーシス」と言って、市販のペットボトルで販売されている清涼飲料水などを大量に飲み続けて、一時的に血糖値が高くなってしまう生活習慣病です。

血糖値が上がるとインスリンが減って、体内のブドウ糖をエネルギーに変えられなくなります。エネルギーになれない糖は体内に溜まり、ケトン体という有害物質が血中に侵入します。ケトン体が増えると意識障害や倦怠感が現れます。

ペットボトル症候群と聞くと、ネーミングからは重たい症状を思い浮かべにくいのですが、簡単に言うと、ペットボトル症候群は急性の糖尿病になることで非常に危険な病気なのです。

ペットボトル飲料水はペットボトルの普及に伴って増加しつつある、便利な時代ならではの新しい生活習慣病です。

清涼飲料水を好む子どもや若い世代に広まっているにも関わらず、認知度が低いので対策を練らない家庭が多いのも事実です。

ペットボトル症候群はソーダなどの炭酸飲料や、甘いジュースだけではありません。スポーツドリンクにも失われた水分を補給するための糖分が含まれています。

本来、スポーツドリンクは体の中の失われた水分を補給するための成分が入っていて、沢山飲めば良いというわけではありません。しかし汗をかく時期になると、スポーツ飲料を水代わりに大量に飲めば体に良いと勘違いすることがあります。

子どもだってペットボトル症候群になります

子どもがペットボトル症候群になることも珍しくは無いようです。子どもは大人以上に発汗機能が活発なので、水分補給も大切です。しかし、1度甘くて飲みやすい清涼飲料水を与えてしまうと水よりもジュース類が飲みたくなるものです。

この悪循環で子どもがペットボトル症候群になる可能性があると、ママが知っていれば子どもに与える水分を考えることができます。まずは、ペットボトル症候群がママにも子どもにも関わる生活習慣病だと知ることが大切です。

ペットボトル症候群の症状

甘いジュースや炭酸飲料などで糖分を大量に摂取すると、以下の症状が現れます。暑さでフラフラするのではなく、糖分の過剰摂取が原因でもフラフラしてしまいます。深刻な症状になると意識を失ったり、死に至る場合もあるそうです。

1番厄介なのは喉が乾いてしまうことです。そうなると、再びペットボトル飲料に手を伸ばしてしまうので、悪循環です。だからといって水分を制限すると熱中症や脱水症状を引き起こすので危険です。問題は清涼飲料水を水のように水分補給のメインに位置付けてしまうことです。

ペットボトル症候群を予防しよう

CMやポスターではペットボトルの清涼飲料水を飲むと、暑さが和らいで気分が良くなるようになっていますが、そればかりを好むようなら、普段は水やお茶を飲んでおやつや外出時だけ清涼飲料水を飲ませるなど、多少の決めごとを作ります。

子どもは飲み物の外見でも気分が変わることがあります。ただのご飯よりも、旗の立ったご飯や花型のご飯のほうが良く食べるといった具合に、わざとストローで飲ませたりカラフルな容器や、氷を砕いて入れてあげることも試してください。

ペットボトルから飲みたがる子どももいます。良く洗って清潔にした空のペットボトルに水を入れてあげると、持ち運びも便利です。

1番大切なのは、ママの心掛けです。水分補給はしっかりたっぷりと、でも飲みものは何でも良いというわけではないと実際に示してあげるのが、最も解りやすい方法です。

子どもだけでなく、家族全員がペットボトルに代表する清涼飲料水で大量な水分摂取をしない生活を心がけます。子どもはママやパパの選ぶものを良く見ています、そしてママやパパが選ぶものを正しいと信じているからです。

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