手足口病が子どもに増加

手足口病が流行の兆し

国立感染研究所の報告によると、2010年は手足口病の患者数増加が春から目立っているそうです。通常は夏にピークを迎える手足口病ですが、5月現在の患者数は過去11年間の中でも最大にまでなっています。

夏のピークを待たずに手足口病の患者が増加すると、本来ピークを迎える7月頃には通常以上の患者数になる恐れがあります。特に現在、西日本で患者数が増加しているので、夏前から手足口病に対する注意が必要です。

2010年の手足口病

現在はやっている手足口病の原因ウイルスは、「エンテロウイルス71」が目立っています。このエンテロウイルス71は手足口病の原因ウイルスですが、髄膜炎や脳炎を引き起こす可能性のあるウイルスです。つまり、今年の手足口病は悪化すると髄膜炎や脳炎といった合併症が起こる可能性が大きいのです。

そして、たいてい手足口病は夏に流行することが多いのですが、必ず夏と決まっているわけではありません。今年のように、春先から例年以上の患者数になったり冬に流行することもあります。

しかしエンテロウイルス71が目立っているということ、合併症で重症化すると危険なケースが増える可能性があるということです。今年は早期発見・早期治療をするように気を付けてください。

手足口病の主な症状

手足口病手足口病の症状は個人差がありますが、風邪っぽいなと感じることから始まることが多く、風邪症状と違うのは以下が特徴です。

・手のひら、足の裏、手足の甲、ひじ、ひざ、おしりに周囲に赤みを帯びた発疹。
・口の中に水疱ができ、授乳や食事の際は痛みを感じることもある。
・高熱になったとしても、38度程度で落ち着く事が多い。

手足口病に似ている病気では、ヘルパンギーナという夏風邪の一種があります。違う点はヘルパンギーナの方が高熱が続きやすい点です。しかし口の中には同じように水疱ができるので、家庭での判断は困難です。治療法も変わるので医師の判断を仰いでください。

手足口病にかかったら

手足口病には確実な治療薬は定められていません。口内の水疱や発熱、体の発疹に対する対処療法をしていきます。

特に授乳離乳食などの食事では、口内の水疱が痛くて上手に食事が進まなくなります。温かい飲み物や塩辛い食べもの、かたい食べ物は嫌がる可能性大です。プリンやアイスクリーム、スープ等さらっとした食事が楽です。

症状がひどい時は子どもの好きなものを食べさせて、口内の水疱で何も食べれずにいることが無いように気を付けます。赤ちゃんや幼児は食べることや飲むことができないと、大人よりも早く脱水症状が起こりやすくなります。食事ができない時も、水分摂取だけはさせます。

絶対的な治療薬がないからといって、病院に行かないことは危険です。特に2010年の手足口病は悪化すると危険なエンテロウイルス71が目立っているので、必ず発疹や水疱、発熱に気が付いたら受診しましょう。

おむつ交換に注意

手足口病のウイルスは便と一緒に排泄されます。おむつ交換の後は、ママも手洗いを忘れないでください。赤ちゃんも便を触らないように、気を付けてみてあげましょう。

口蹄疫と手足口病

最近、宮崎県の牛や豚に口蹄疫(こうていえき)による被害が相次いでいるニュースがありますが、口蹄疫と手足口病は原因となるウイルスが異なるので関連はないと見られています。

ただ、日本語では全く違う表記ですが、英語表記にすると口蹄疫は「foot-and-mouth disease(FMD)」、手足口病は「Hand-Foot-Mouth disease(HFMD)」となります。この英語表記が似ているので、ちょっと紛らわしいのですが、関連性を疑うことがあったようです。

関連:手足口病とは

関連:国立感染症研究所・発生動向総覧