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赤ちゃんの歩行器

歩行器は危険なのでしょうか?このページでは赤ちゃんの歩行器について詳細に説明しています。

寝返り成功の赤ちゃん

2020/12/24

赤ちゃんがお座りできたら歩行器に乗せることができます。歩行器の座る部分は、抱っこひものように両足を下に垂らして座れるようになっています。座る部分の高さによっては、赤ちゃんはつま先が床につきます。

歩行器に座らせた時に、赤ちゃんの背中や座り方が苦しそうだったり嫌がる時は、無理に座らせることは避けます。その時は歩行器を使用しなくても問題ありません。

歩行器が便利な時

歩行器の役割は、赤ちゃん目線で考えると自分で座った時とは違う目線で生活できることです。赤ちゃんは自分の周りに、とても興味を持っています。目線の高さが変われば見える世界も変わります。室内遊びが続く時は新鮮です。

歩行器が便利な時を親目線で考えると、離乳食の時に活発に動きながらも食べてくれることが挙げられます。

座って抱っこして離乳食を食べる赤ちゃんもいれば、じっとできない赤ちゃんもいます。はいはいしたり、遊び出す赤ちゃんを追いかけてまた離乳食を食べる体勢にさせる手間が少し省けるので、食事の時だけ歩行器を使う時期もあります。

また、最近の歩行器にはテーブル部分に遊べるおもちゃがついています。ママが食事を作る時に一緒にキッチンにいると危険な時もあります。包丁や火を使う時だけ歩行器に座らせて、歩行器のタイヤをロックすると行動が制限されます。

歩行器の事故

赤ちゃんの歩行器

歩行器は足元が見えずに動くので、急な段差で赤ちゃんが歩行器ごと落ちる事故が絶えません。歩行器を使う時はベビーガード等で段差のある場所へ行かせない配慮が必要です。

また、最近の歩行器にはタイヤ部分にストッパーがあって動かなくすることができますが、少し前のデザインだとストッパーが無いのでひたすら前進してしまう恐れがあります。お下がりをいただいた時は必ずストッパーの有無を確認してください。

赤ちゃん育児を指導する立場にある人は、歩行器を必ず使うようにと言いません。これは歩行器に上記のような事故がつきものだからです。もしも歩行器を使う時は、こうした点に注意して使用しましょう。

歩行器を使うと事故に遭うわけではありません。歩行器に頼り過ぎて、大人が赤ちゃんから目を離したときが危険なのです。歩行器に座らせているから親の目が離れても大丈夫、というわけではないのです。

歩行器の事故を防ぐためには、歩行器に赤ちゃんのお守りをさせ過ぎないことです。育児の家庭で必要な時だけ、上手に歩行器を取り入れることがママの課題です。

歩行器による1人歩き遅延

歩行器は、昔は「早く立って歩かせたい」という目的で使われていたようです。また、赤ちゃんの保育室でも歩行器が使われていたので育児の便利グッズと考えられていました。

ところが歩行器に座らせると、歩行器のタイヤが動いてくれるので簡単に移動ができます。歩行器に頼った育児をすると足腰が鍛えられないまま一人歩きまで成長してしまうと考えられるようになりました。

実際には海外で過去に行った調査で、歩行器に頼っていた赤ちゃんは一人歩きが数週間遅延するというデータが発表されています。一概に、歩行器を使った赤ちゃん全てが遅れるとは言い切れませんが、興味深いデータです。

赤ちゃんは、お座り・はいはい・つかまり立ち・つたい歩きを経験しながら体のバランスをとる訓練をします。特に、はいはいをすると足腰や腕の発達が後押しされます。

赤ちゃんがはいはいする時期に、ずっと歩行器に座らせているとつま先だけで簡単に移動して足腰を使わないことが問題視されています。はいはいの時期は、時と場合を考えて歩行器を取り入れてみましょう。歩行器を使っている時期も、はいはいをさせてあげることが大切です。

歩行器って必要?

歩行器って必要?

歩行器は不要だという考えが広まった時期もあります。現に、歩行器を使用しなくても赤ちゃんは育つので、それを考えると必要とは考えられません。でも、歩行器には便利な点も沢山あります。最近のおもちゃがついた歩行器は、遊びの観点から選ばれることもあります。

大切なのは、親が「歩行器に座らせておくと育児が楽だ」と思わないことです。短時間の使用なら、足腰の発達を妨げるほどの影響は出にくいと考えられます。

はいはいや、つかまり立ちを経験したうえで、どうしても抱っこできない時に座らせたり離乳食を食べる時だけ座らせることは、ママの負担を軽減します。ママがどうしても使用したい時や、期間を決めて使用すれば歩行器の良いところだけを利用できます。

歩行器のレンタル

歩行器は折りたたみが可能なものが人気ですが、使用期間を考えるとレンタルで済ませることが経済的です。

育児用品のレンタル会社のほとんどが、自宅まで届けて使用方法を教えてくれます。レンタル用品でも取扱説明書を借りることができるので、自分で買った時と同じように使い方を覚えることができます。

赤ちゃんのなかには歩行器を嫌がる子もいるので、レンタルで試すと無駄がありません。使用時期を過ぎたら返却すれば、収納場所の心配もありません。

歩行器は一時期しか使わないので、次に使う赤ちゃんまでしまっておくこともあります。でも、タイヤのストッパーや座る部分の劣化には注意してください。特にストッパーのない歩行器は危険です。買いなおすと出費がかさむ時は、レンタルで最近の歩行器を使用すると安全です。

歩行器に頼り過ぎて赤ちゃんの成長を妨げてしまうのでは、と心配なママは1週間だけなど短期的なレンタルがお勧めです。調べてみましたが、楽天などのネットでも歩行器のレンタルをしているショップがあるようです。

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