つたい歩きは、最初は立っている状態で横にカニさん歩きをするように動きます。バランスを取るために両足幅を大きめにとって腰を落とします。
2020/12/24
つたい歩きの時期は、生後7ヶ月頃から見られる赤ちゃんの成長の1つです。つたい歩きは、つかまり立ちをした赤ちゃんが移動するための歩行手段です。
つたい歩きをするには、立つことが大前提です。まずは手のひらをどこかに置いたり掴んだりして、つかまり立ちをマスターします。つかまり立ちが成功したら、次はそこから移動したくなります。そのためには足を動かして、自分の体を動かさなくてはいけません。これが、つたい歩きです。
つたい歩きは生後7ヶ月頃から見られますが、それより遅くなっても問題はありません。はいはいが好きな赤ちゃんは、つかまり立ちに興味を示すのも遅れがちです。そうなると、つたい歩きの時期も遅れてしまうのです。
つたい歩きは、最初は立っている状態で横にカニさん歩きをするように動きます。左右どちらかにずれていく時、オムツをしている赤ちゃんはバランスを取るために両足幅を大きめにとって腰を落とします。膝を曲げて重心が1ヶ所にならないようにして、しっかりと体を支えます。
最初のうちは足が持ちあがらずに、ズリズリと足を床につけたまま移動させます。崖の上を少しずつ移動するように慎重に動きます。赤ちゃんにとって立ったまま足を動かすことは、大人以上にバランス移動が難しいのです。
つたい歩きは最初は1歩ですぐに動きが止まるかもしれません。赤ちゃんは自分の体の動きを理解できるまで動きを止めたり、慎重になります。新しいことに不安でママを呼ぶこともあります。
つたい歩きに慣れてくると、足をずらして移動する時の幅を自由に変えるようになります。バランスを取ることにも慣れるので、カニさん歩きの腰を落としたポーズがだんだん無くなって膝を伸ばして立てるようになります。
膝を伸ばして足裏が床から離れても移動できるようになったら、カニさん歩きは卒業です。一人歩きのタイミングがやってきた合図です。
赤ちゃんの成長過程はお座りの後、はいはい覚えてかつかまり立ち、つたい歩き、最後に一人歩きの順番でできるようになると考えられています。ところが時々、歩くことや立つことに興味が強くてはいはいを少ししか経験しない赤ちゃんがいます。
お座りから、一気につかまり立ち、つたい歩きをマスターしてしまう赤ちゃんもいます。これは立つことに対する興味が強いからです。立てると言うことは足腰が成長している証拠なので、はいはいを飛ばすことで身体的に問題があるわけではありません。
でも、はいはいは足腰をしっかりと鍛える為には必要な過程です。つたい歩きとは別の運動として、はいはいが出来る機会を作りましょう。
例えばママもはいはいして追いかけたり追いかけられたりしようとすると、赤ちゃんも同じことを真似て遊ぼうとして、はいはいをします。遊びの中に、はいはいをとりいれることで興味を持たせたりと工夫してみましょう。
つかまり立ちと、つたい歩きは1セットで考えられることも多く、一人歩き前にできるようになる動作です。
つかまり立ちで立つことを覚えて、1歩足をずらすことで少しずつ自分の体をいきたい方向に動かすことを覚えます。つかまり立ちの状態からつたい歩きを始める時は、利き足から動かすことが多いようです。
つかまり立ちをマスターしたら、つたい歩きをしやすい環境を整えてあげることも大切です。足を動かしやすいように足元に物を置かず、床が滑りにくいか確認します。
つたい歩きで気を付けたいことは、赤ちゃんが立っている状態で手の届く場所は全て危険がないか確認が必要だという点です。キッチンでは、ガスの点火スイッチも届いてしまいます。
テレビや電化製品にも要注意です。つたい歩きでは手をついて体のバランスをとるので、低い位置においているテレビやパソコンを掴むことも考えられます。電子レンジもボタン1つで高熱になるので危険です。