赤ちゃんと暑い夏を乗りきるために、真夏の育児の注意点やコツを交えて1日の流れに沿って紹介します。
2020/12/23
赤ちゃんと暑い夏を乗りきるために、真夏の育児の注意点やコツを交えて1日の流れに沿って紹介します。夏は炎天下のため室内で過ごすことがマンネリ化したり、赤ちゃん連れでお出かけできる時間が限られてしまうのも悩みです。
夏は睡眠中にも大量の発汗があります。知らず知らずのうちに、体内の水分が減っています。白湯で唇を湿らすだけでも効果的です。
もしも母乳やミルク以外を飲ませる時は冷えた飲料を与えないように気を付けます。冷たい飲料は、胃腸に刺激を与え過ぎてしまいます。
夏は昼間は高温、夜も蒸し暑い日が続きます。そうなると、なかなか窓を開けて換気するのも暑苦しくなります。朝方は日ざしが強くなる前なので、換気に適しています。目覚めたら窓を開けて空気を入れ替えてください。
午前中のうちに換気をしようと思っても、真夏は午前中でもジワジワと高温になっていきます。遅くなると、気温が高くて換気もしにくいので、朝1番に1回目の換気をしておきましょう。
赤ちゃんにとって昼夜の差は、明るさの変化で伝えるのがわかりやすいので朝は明るく、夜は入眠しやすい落ち着いた照明にします。夏は日が沈むのがゆっくりなので、入眠準備が遅れがちです。だから起床時にカーテンを開けて、明るさで朝を知らせます。
夏は朝のうちにお散歩をして、太陽が高くあがる前に帰宅してください。紫外線量は、だいたい10時頃から急増します。
ほんの30分ずれるだけでも気温が高くなるので、水分補給の準備を忘れないでください。
真夏日になると日中は赤ちゃんを外に出せず、室内で過ごす日が続きます。室内で気を付けたいのは温度と湿度です。この2つをバランスよく保てると、体にも負担なく快適に過ごすことができます。
室温は28度を目安に、直射日光のよくあたる部屋や暑くなりやすい部屋では26度を目安にしてください。
湿度は50%前後が理想です。湿度が高くなると汗ばんだ時に、肌がベトベトします。夏の蒸し暑さの不快指数は、湿度の高さが影響しています。温度も気になりますが、湿度もよくチェックしてみましょう。
赤ちゃんにエアコンで冷風ばかりあてると、体温調節ができないので体調を崩しかねないと言われていますが、これは冷風を直接当てることに問題があります。赤ちゃんに直接当たらないように注意して活用してください。
また、冷房自体がよくないと言われることもありますが、真夏日では室内の熱中症が心配です。室温を保つためにも、冷房を活用することは大丈夫です。
冷房は28度に設定することをすすめていますが、真夏日や部屋の日ざしの当たりかたによっては、28度では暑くて仕方ない場合もあります。その時は、温度設定にこだわらずにもう少し設定温度を低くしてみましょう。
冷房病や冷えも気になりますが、高温を我慢させていると脱水症状や熱中症など進行すると危険な症状もあることを忘れないでください。
冷房で部屋を涼しくしたら、その後は除湿に切り替えたり、扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させます。庭や玄関先に打ち水をするだけでも周囲の気温が和らぐので、アイデアを組み合わせて冷房だけに頼らない過ごし方を考えましょう。
朝のうちに換気をしていても、昼食後はもう一度、部屋の換気をしてください。いったん冷房をつけてしまうと、部屋を涼しくするために窓やドアを閉めきるから換気を忘れがちです。
でも、日中の高気温では窓を開けるとすぐに室温があがるのも不快です。日中に換気をする窓には遮光カーテンや簾(すだれ)、庭やベランダならサンシェードを利用して直射日光が部屋にあたらないように工夫してください。直射日光が当たらないだけでも、室温が急激に上がるのを防ぐことができます。
真夏日は、室内でもじんわり汗ばんでしまいますが、汗っかきの赤ちゃんは大人以上に汗ばんでいます。涼しい部屋にいても、手足を動かしたり授乳をしただけで汗だくになっています。
肌着の交換はすぐに気がつきますが、オムツの中の汗は交換時にしかチェックしないことが多いようです。時々オムツを外して、汗からくる蒸れを解消してあげましょう。
日中でも汗がひかない時は、水遊びも兼ねてシャワーを軽く浴びます。赤ちゃんの肌に残った汗は強く拭きとれば、肌表面を傷つけることもあるので、シャワーで肌を傷めずに汗を洗い流してください。
もしも手足だけなら洗面台でも済みますね。何度も拭いていると肌が赤くなるので、洗い流す習慣もつけてください。
気を付けたいのは、洗い流した後の室内温度です。「もう汗をかかないように」と室温を低く設定すると、水気の残る肌は一層冷たさを感じます。
真夏日が続くと、室内での過ごしかたもマンネリ化して、ついダラダラのんびりしがちです。暑い季節は夕方近くなってからのほうが買い物やお散歩しやすい日もあります。ということは、夕方やるべき家事で昼間できることは済ませておくとラクです。
気温の高い季節なので料理を置いておくことも衛生上は心配ですが、涼しくなってから買い物に行く時は、昼のうちにどんな食材が残っているのかチェックしておきます。
猛暑が続くと、赤ちゃんの食欲も落ちます。おやつも冷たいものや、ゼリーやジュースといった甘めで飲みこみやすいものを好みます。
もちろん食欲のないときは離乳食もおやつも、飲みこみやすい口当たりの良いものが適しています。ただ、量を考えて与えるように心掛けてください。
イオン飲料や果汁は、脱水症状を防ぐ効果もありますが、日常的に涼しい部屋でもイオン飲料や果汁しか飲まなくなると、糖分の摂取量を越えてしまうのが心配です。
また、氷も赤ちゃんが好む喉ごしの良さを持っています。かき氷にして、ほんの少し与える程度なら体内のこもった熱を和らげてくれますが、間食の度にかき氷を食べていると胃腸を刺激しすぎて、下痢や消化不良をおこします。
朝のお散歩と同じように、夕方も日ざしが弱まってきたら買い物やお散歩の時間です。この時間帯は、朝と違ってだんだん日ざしが弱まってくるので直射日光や気温上昇の心配はなくなります。
でも、夕方とはいえ湿度は変わらず高いことが多いので、汗をかいたら拭きとれるようにしておきましょう。
夕方以降は虫刺されが多くなります。赤ちゃんの肌は虫刺されで赤く腫れあがったり、炎症を起こしがちです。虫よけ対策を忘れないでください。
虫よけ用の薬剤は、乳幼児向けの製品が安心です。指しゃぶりなど肌を舐める可能性がある赤ちゃんには、シールタイプやベビーカーに取り付ける虫よけ製品が安心です。
夏は日が長いので、外出すると帰宅が遅くなったり、のんびりしがちです。赤ちゃんにとっては昼夜の違いや、メリハリある時間の使いかたをおすすめしたいので、夜更かしにも注意してください。
就寝時の冷房も、就寝にむけて温まる体の機能を妨げると言われています。でも、熱帯夜でそうも言っていられないことだってあります。
赤ちゃんが眠りに入る時は、涼しくしてあげるのも1つにお方法です。明け方は冷えるので、タイマーを利用したり、涼しくなったら使用を止めるように心掛けてください。
眠る時は暑くても明け方は涼しいので、裸で眠るのも風邪の原因になります。
暑くても肌着を着せるか、肌着なしでもパジャマを着せてください。赤ちゃんはタオルケットを自分で掛け直すことができないので、冷えが心配な時は腹巻をします。夏用の腹巻は汗を吸収しやすい薄手の素材で作られています。
夜中の授乳やオムツ交換で汗をかいている赤ちゃんは、ちょっと面倒ですが気がえると安心です。汗で濡れた肌着やパジャマが、明け方の気温低下で肌を冷やしすぎるからです。
低月齢で夜中に頻繁に目覚めるときは、背中に汗とりパッドとしてガーゼを1枚挟んでおきましょう。汗をかいたら、ガーゼを引き抜いて交換するだけなので、赤ちゃんが眠っていても活用できます。