赤ちゃんに快適な湿度は60%で、大人が快適と感じる50%より少し高い設定です。
2020/12/23
育児中は部屋で過ごすことも増えるので、部屋の湿度や温度管理が大切です。赤ちゃんは子ども部屋よりもリビングで過ごすことが多いので、梅雨や湿気の多い時期も快適なリビングを作りましょう。
赤ちゃんに快適な湿度は60%で、大人が快適と感じる50%より少し高い設定です。ただし大人も潤いのある肌には60%程度の湿度が良いと言われているので、少し湿気を感じるかもしれませんが肌には快適です。
しかし梅雨から夏にかけては気温も高いので、湿度が60%を越えるとカビの繁殖スピードが速まるデメリットがあります。湿度が70%になるとカビは発生から増加に変わります。カビは胞子を飛ばすので、胞子が周辺に広まると部分的なカビも広範囲に繁殖してしまいます。
快適なリビングを作るためには、最適な湿度を保ちつつカビの繁殖を促す要因を取り除く必要があります。
冬や乾燥した季節は加湿器、夏はある程度の除湿も考えます。湿度は高すぎても雑菌に好都合だからです。
リビングにカビが出来る時や、カビの臭いがする時は以下の原因が考えられます。
リビングは人が集まる場所なので、汗や皮脂汚れも落ちやすい場所です。梅雨や気温の高い時期は湿気と同様に、カーペットやソファに付着した汗や皮脂汚れがカビの原因になります。
食器棚やソファーは、なかなか動かせませんが棚の裏の壁と接する部分にカビが繁殖する場合があります。少し隙間があると解消できます。
ソファーは簡単に拭き掃除できない素材の時は、肌が触れる部分にカバーをします。頻繁にカバーを取り替えて皮脂汚れや水分を停滞させないことで、内部のカビを予防できます。
ソファーの場合は底面も気をつけてください。あまり移動しないと、見えない部分にカビや雑菌が溜まりやすいからです。湿気がある時は時々、掃除の時に移動させて床との接触部分を拭いてあげます。
ソファーの下に新聞紙を敷いて、普通の新聞紙と違う湿り気がある場合は湿気が溜まりやすいと考えられます。
赤ちゃんに快適な湿度を保ちつつ、カビや雑菌が繁殖しないリビングを作るには空気の循環と通り道を作る必要があります。
赤ちゃんの過ごす部屋は転落防止で窓にカギをかけがちです。特に出窓やベランダに通じるリビングの場合は、勝手にベランダや窓枠に乗って怪我をしないように、子どもだけの力では窓が開かないようにしている家庭も多く見られます。
常に窓を閉め切ってしまうと空気が停滞します。赤ちゃんが自分で窓まで移動できる月齢の時はお昼寝や起床前に、1度空気の入れ替えをしておきましょう。お昼寝の時はママ起きている時に換気します。
リビングで洗濯ものの室内干しをする時は、除湿乾燥機が便利です。室内干し特有の生乾きの臭いも目立たなくなります。生乾きは臭いだけではなく、カビの発生しやすい正体でもあります。
除湿乾燥機は洗濯ものを乾かすことを目的とするよりも、部屋干しで目立つ生乾きと臭いを軽減するために湿気を取り除く目的で使用します。
晴れている日は、窓を開けて空気の入れ替えと湿気の解消が出来ますが、窓を開けても天気が悪くて湿度が減らない日や、窓を開けることが出来ない場合は除湿乾燥機で室内の湿気を取りのぞきます。
リビングでは湿気のたまりやすい部分の空気が停滞しないように、扇風機やサーキュレータ-で空気を循環させます。
カビは湿った空気が停滞する場所に発生します。空気を停滞させないためには、空気の通り道をつくる必要があります。
扇風機やサーキュレーターの羽根で赤ちゃんが怪我をする心配がある時は、ネットや柵で予防します。誰かが扇風機の枠組みに触れると、勝手に羽根がピタリと止まる乳幼児のいたずら防止扇風機もあります。
カビは赤ちゃんのおもちゃにも発生してしまいます。赤ちゃんが、まだ色々なものを舐めたり口に入れたりしている月齢だと、ママが気がつかないうちにおもちゃを舐めたり、口に入れている可能性もあります。
舐めたまま完全に拭きとらずに片付けられてしまったら、あとで濡れた部分が半乾きになってカビが発生しやすくなります。赤ちゃんが多くの時間を過ごすリビングのおもちゃは、常に口に入ったり濡れた手指で触るおもちゃがないか気をつけてください。
リビングのおもちゃは毎日遊ぶのでなかなか綺麗にするタイミングが取りにくいこともあります。毎週曜日によって、必ず清掃するおもちゃを決めておくと忘れません。
ぬいぐるみは表面を拭くだけではなく、専用のぬいぐるみシャンプーなどで洗うと衛生的です。人形の洋服も、赤ちゃんが舐めたり濡らしてカビが発生することがあります。熱湯につけてから洗ってあげましょう。