インフルエンザに感染しやすい条件

赤ちゃんがインフルエンザに感染しやすい条件と、その理由をわかりやすく説明しています。湿度40%以下の環境や気温15度以下になる朝晩は、大人よりも呼吸器官の細い赤ちゃんにウイルスの影響がでやすいので注意してください。

乾燥した空気

風邪

湿度40%以下になると、インフルエンザウイルスの活動が活発化します。湿度が40%以下というと、のどがカサカサするような乾燥した空気です。

湿度が低ければ、カビやダニは繁殖しにくくなりますが、私たちが生活するにはちょっと不都合があります。

例えば地面の土が風に舞うのは、湿度が足りなくて地面が乾いているからです。静電気も起こりやすくなります。コートやマフラーをしただけでピリピリと電流が走ったり、髪がまとまりにくくなります。このような状況が多く見られたら、ちょっと湿度が足りないなと思ってください。

また、湿度40%以下のウイルスは水分を含んでいないから軽いので、空気中を浮遊する時間が増えます。なかなか地面に落下しないし、空気の流れにのって移動していくので感染する機会が多くなります。

赤ちゃんの場合は、大人よりも呼吸器官が狭いので、のどが乾燥すると呼吸しずらくなったり咳や鼻水症状が出やすくなります。就寝中の部屋の湿度にも気をつけましょう。

15度以下の低温

気温が15度以下になると、ウイルスは活動的になります。ウイルスは気温が低いほうが活動的になりやすいのも特徴です。特に気温が低いと、乾燥しやすくなることが多いのもやっかいです。

気温15度と聞くと、そんなに寒い環境ではない気がします。冬は最高気温で15度になる日もありますが、これは日中の暖かいときだけ。朝晩の気温はもっと低いのでウイルスにとっては好都合な季節なのです。

それでなくても赤ちゃんは体温調節ができないので気温が低くなると、肌表面の熱が奪われてしまいます。気温が15度以下になるときは体温が奪われていないか、肌を触ってチェックしてください。

体力の低下

体力が低下すると、インフルエンザウイルスに限らず多くのウイルスに感染しやすい体を作ってしまいます。

具体的には体力低下によって、もともと体内にスタンバイしている抗体力が弱まっていくことが心配です。抗体力は、予防しているにも関わらず鼻やのどの粘膜に侵入してきたウイルスを撃退する役割があります。

だから抗体力がしっかり備わっていれば、ウイルスが体内に侵入してきても、ウイルスの活動を防御することができるのです。しかし抗体力がなければウイルスの繁殖を初期でくいとめることが難しくなります。

特に赤ちゃんは、出生後しばらくは母体の免疫力をひきうけていると聞きますが、それがずっと続くわけではありません。もしも体力が低下すると、大人よりも早く危険な状態に陥る可能性が高いので体力保持はとても大切です。

人の多い場所

インフルエンザウイルスが流行しやすい季節は、人の多い場所で感染することも多いです。インフルエンザウイルスは飛沫感染なので、人ごみでインフルエンザに感染している人が1人でも咳やくしゃみをしたら、一気に周囲に広がる可能性があるのです。

先にお話ししましたが、空気の乾燥や気温の低下する冬は、誰かの飛沫で空気中に飛び出したウイルスが空気中を漂っている時間が長いので、それも感染を手伝ってしまいます。

しかも赤ちゃんのベビーカーは大人よりも低い位置にあります。地面に向かって降下していくウイルスを赤ちゃんがキャッチしてしまうのです。

不特定多数の人が触るもの

ウイルスは短時間ならどこかに付着して生き続けることができます。例えば、インフルエンザに感染しているひとがくしゃみや咳をする時に、口に手を当てたとします。その手にはウイルスの飛沫がついています。

そのまま電車やバスの吊皮を持ったとしたら、その次に吊皮を使った人の手のひらにもウイルスが移ってしまいます。こうして1日で不特定多数の人が、1つの吊皮を介してインフルエンザウイルスを手のひらに付けてしまうのです。

赤ちゃんの場合は、くしゃみや咳をするときに手のひらで飛沫を抑えることができません。手をあてずに、くしゃみや咳をしてしまうものです。

赤ちゃんが咳やくしゃみでウイルスの含まれた飛沫を飛ばしてしまったら、赤ちゃん同士で感染してしまうこともあります。児童館や子どもの集まる場所では、集団感染も多いのもこうした理由があります。

コップやペットボトルの回し飲み

コップやペットボトルを回し飲みすると、誰かの口元にいたウイルスが飲み口に移行し、回し飲みをした人に感染していきます。

特に赤ちゃんはよだれが多いので湿った口元にウイルスが付着しやすく、よだれの多い赤ちゃんは飲み口からウイルスをつけやすいのです。

インフルエンザウイルスが流行している時は、家族でも友達間でもコップやペットボトルの回し飲みや、同じスプーンや箸を使い回さないように心掛けてください。

赤ちゃんの場合は、マグにも注意します。これは相手がウイルスを持っていると疑うのではなく、飲み口や食器に空気中のウイルスが付着した時に、一気に感染が広まることを防ぐためです。

共用のおもちゃ

赤ちゃんの場合は、児童館や病院にいっても誰もが使えるおもちゃがあります。これらは常に消毒されて清潔を保っていますが、インフルエンザ流行時は日中のふとしたときにウイルスが付着することも充分考えられます。

子どもの多く集まる場所は児童館や病院以外にもあります。おもちゃ売り場でも、自由に触ることのできる見本を口に入れたり、よだれのついた手指で触れないように気をつけてください。

特に乳歯が生えるときは、歯茎がムズムズして色んなものを噛みたくなります。赤ちゃんはおもちゃやぬぐるみ、絵本も噛みたがるのでそんな時期は歯固めを持たせます。