赤ちゃんが朝から急に鼻水や咳をしはじめたら、早朝の寝冷えが原因かもしれません。
2020/12/23
赤ちゃんが朝から急に鼻水や咳をしはじめたら、早朝の寝冷えが原因かもしれません。急に気温が下がる時間帯の冷え対策をはじめましょう。寝返りする赤ちゃんにも安心なスリーパー、寝具の選び方など。
秋冬になると早朝に急な気温低下が目立ちます。特に暖房をつけて温まってから眠ると、最初はポカポカデ暑いくらいかもしれませんが、やがて気温が下がり始めると体が一気に冷めてしまいます。
どれだけ気温変化があるのか、とある日の神奈川県横浜市の気温を例に挙げます。まず日中は冬でも過ごしやすい15度近い気温で、風も少ないので赤ちゃんも外出しやすい日がありました。
午後をピークに夕方からはだんだん風が冷たくなり気温も12度に下がります。そして深夜0時を過ぎる頃から気温低下が始まって翌早朝4時では9度まで下がりました。晴れた風の少ない日であっても、日中と早朝では5度以上違うことがわかります。
赤ちゃんは自分で体温調節ができないので、この5度以上の寒暖さに対応するには周囲の助けが必要です。地域によってはもっと低気温が予想されます。日中だけでなく早朝の気温もチェックしてください。
赤ちゃんの場合は体温調節ができないので、夜中にかいた汗がそのまま放置されているだけでも体から熱が奪われていきます。そのまま早朝に気温が急激に下がったら、赤ちゃんの肌表面は冷たくなって体が冷え始めます。ここで風邪をひきやすくなる環境が整ってしまうので、起床時には鼻水や咳が出始めることもあるのです。
早朝の低気温に影響を受けやすい環境にいるほど、風邪や体温低下のきっかけを作りやすいと考えてください。
早朝に気を付けようと思っても、ちょうど就寝中でなかなか起きることもない時間帯です。ママが気付かないうちに、赤ちゃんが布団をはいでいたり、寝返りして毛布や布団から体をはみ出していることも多々あるのもです。
赤ちゃんにかけ布団や毛布をかけることが大変なときはスリーパーが便利です。かけ布団や毛布をクリップで固定して、ベビーベッドの隅に固まらないようにする方法もありますが、低月例の赤ちゃんが顔をうずめて窒息したり呼吸が大変になることは避けたいです。
スリーパーは毛布を着せてしまう感覚で使えます。前をきちんと留めてあげれば、赤ちゃんが動いてもスリーパーの生地が顔にかかってしまうことはありません。
赤ちゃんの寝冷え対策でスリーパーを購入するときは、生地に注意してください。ママの腕を生地にあててチクチクしないか確認します。縫製の糸が始末されずに飛び出ているときは、補正できるか考えてください。肌に当たる部分が硬いものは眠りにくくなる原因です。
家庭で洗える生地も便利です。スリーパーによだれや、おむつ汚れが付着してもすぐに洗えるほうが、清潔を保ちやすくておすすめです。
スリーパーの厚みは、そんなに重くないものを選んでください。赤ちゃんが重く感じる生地よりも、軽くて身に着けていても気にならない程度の重さがおすすめです。温かさや固定を重視して重いスリーパーを着せると、自由に手足が動かないことにストレスを訴える赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの寝冷えを予防するためには、温めるだけではなく汗を取り除くことも大切です。
特に背中はお布団の温かさで汗をかくこともあります。放置していれば肌着が濡れて、肌を冷やすことになりかねません。冬の寒い季節なら気温が下がって、さらに肌着は乾きにくくなります。濡れた肌も冷たくなっていきます。
背中を冷やさないためには、すぐに汗を取り除くことです。汗とりガーゼを肌と肌着の間にしのばせておけば、最初に汗をかいた時点で引っぱり出せます。これなら背中の汗を拭くために着替えさせる手間が省けます。
ちなみにガーゼで汗を吸い取るのは1度だけと思ってください。何度もそのままにしていると、湿ったガーゼタオルが肌を冷やすので逆効果です。
吸水性の高い肌着
冷えやすい早朝は汗をしっかり吸いとって、肌に水分を残さない生地が適しています。温かさ重視の肌着もありますが、汗っかき赤ちゃんの早朝の冷えを考えると、肌に直接触れる1枚は吸水性の良い肌着がおすすめです。
お布団はそのままで、パジャマにもう1枚着せて気温変化に対応したいときはベストが便利です。新生児では短胴着とも呼ばれています。内側にひもがついていて、低月齢の赤ちゃんにも優しいつくりと着崩れしにくい点が、普段使いにむいています。
ベストなら冬だけではなく、1年を通して気温変化に対応できて昼夜を問わず使用できます。
早朝の低気温が気になる季節は、ベビーベッドや布団を窓側にするのを控えます。窓を閉めていても周辺は冷えた空気が停滞しています。
深夜や早朝は家族もずっと赤ちゃんをチェックできないことが多いので、冷えやすい場所は避けて寝かせるようにしましょう。