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慣らし保育とは

保育園に入園したら、はじめは慣らし保育に挑戦します。短時間の保育生活を徐々に伸ばして、子どもが保育園での生活に溶け込めるようにします。

うつ伏せの赤ちゃん

2020/12/23

保育園に入園したら、はじめは慣らし保育に挑戦します。短時間の保育生活を徐々に伸ばして、子どもが保育園での生活に溶け込めるようにします。慣らし保育中の悩みや心配事の対処方法を、やさしく解説します。

家を出たがらない

子どものなかには、急に朝から出かけることにびっくりして、家から出たがらない子もいるようです。

ママも朝から慌ただしく時間を気にしていたり、仕事に行く準備をしている姿をみて、家族と離れることが怖くなってしまいます。

しかも自分がこれから行く保育園は、友達や親せきの家のように勝手知ったる場所ではありません。これからどうなってしまうのか、不安になってしまうと「家にいたい!」と思ってしまうものです。

家から出たがらない時は、出発時間を少し早めに設定してください。保育園に行くことの楽しさを説明して、「行ってみたい」となれば「じゃあ少しだけ行ってみよう」と出ましょう。

もしも納得してもらえない時は、保育園から帰ったあとの予定を2人で決めてみましょう。保育士の先生にお話したいことや、伝えてほしいことなど、保育園に行く理由も考えてみましょう。

家を出たがらないことを叱ったり責めることは避けましょう。仕事に遅れることを子どものせいにすることも控えてください。慣らし保育中は、こうした状況も踏まえて余裕のある仕事スケジュールを心がけると安心です。

保育園についたら大泣き

泣く

保育園に限らず、幼稚園でも入園後しばらくはママと離れるのが悲しいと泣く子どもが増えます。最初こそ、そんな姿をみるとママも悲しくなってしまいます。

ママは速やかに園を出てください。保育士の先生に任せて、子どもが保育園で生活することを始めてもらいます。先生は保育が始まったら上手に興味を他に向けるように努めてくれます。

ママの姿が見えると、いつまでも子どもはママを見てしまい、保育園の良いところに目がいかなくなってしまいます。親子で切り替えができるように、必ずハイタッチしたり握手したりと、なにか決まったお別れサインをつくってみましょう。

特に慣らし保育中は、泣いてしまうものなので保育士の先生や園長先生も「泣きすぎ」と感じることはありません。

連絡ノートが気になる

慣らし保育から始まる連絡ノートは、保育状況や子どもの健康など情報を共有するために役立ちます。

保育園に慣れるまでは「ずっと泣いていました」「泣いて昼食が食べれませんでした」など、ちょっと心配な様子も記入されることがあります。

でも、これは「どんなふうに過ごしたか」を伝えてくれています。けっして、泣いたから保育できないと言っているわけではありません。単純に子どもの様子を伝えてくれていると考えてください。

慣れてくると、家庭では見れない子ども同士の遊びの様子など、普段見ることのできない子どもの過ごし方も教えてくれます。慣れるまでは「泣く」という言葉が頻繁かもしれませんが、誰もが通る道だと受け入れてください。

発熱で早退ばかり

保育園に慣れるまで、子どもはとっても体力と気力を使っています。なかには発熱が続いてしまう子どももいます。環境に慣れるということは、子どもにとっても大変なことなのです。

精神的な疲労で熱が上がったり下がったりしている間は、しっかり家で休ませます。保育園で頑張っていることも褒めてあげましょう。緊張が高まって嘔吐することもあるので目を離さないでください。

もう1つ考えられるのは、保育園でウイルスに感染することです。子どもが沢山集まる場所では水疱瘡やインフルエンザなど、感染力の高い病気が流行することがあります。慣らし保育中は疲れるので、抵抗力が落ちている可能性もあります。家庭ではよく食べて睡眠をとらせましょう。

保護者は予定が急変したりと大変ですが、子どもに無理をさせ過ぎないようにしたいです。仕事を抜けたり休むこともあるかもしれませんが、親の都合で保育園に預けているので、子どもに責任を押しつけて怒ることのないようにしてください。

慣らし保育がおわっても慣れない

慣らし保育期間が終わったのに、一向に保育園に慣れた感じがしない子どももいます。どの程度の期間で慣れるのかは、子どもによって十人十色です。初日から元気に遊ぶ子もいれば、何ヶ月も朝のお別れが大変な子もいます。どれも個性と考えましょう。

慣らし保育と聞くと、「その期間に保育園に慣れないと!」と焦ってしまうかもしれませんが、慣れる期間にタイムリミットはありません。

意外と同じ理由で悩む保護者も多いので、保護者会など集まりで相談してみるのもよいでしょう。全ての子どもが順調に保育園に慣れるなんて、滅多にないことです。

保育園や先生に対してはマイナスに考えずに、協力してもらってください。保護者も園の行事やイベントに積極的に参加して、子どもだけではなく親子で保育園に関わっている姿を見せてあげましょう。

また、保育士とのコミュニケーションも大切にしてください。慣らし保育が終わった後も、こまめに体調や遊びの様子を報告してくれます。

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