病気やアレルギーで処方される赤ちゃんの薬について、使用中に注意したいポイント。
2020/12/23
病気やアレルギーで処方される赤ちゃんの薬について、使用中に注意したいポイントや残ったときの対処方法をわかりやすく説明します。
赤ちゃんの薬を薬局で購入せずに、病院までいって処方してもらうことのメリットに注目してみましょう。
赤ちゃんに処方された薬は、その赤ちゃん専用にカスタマイズされたものだと考えてください。
病院で診療費を支払って、さらに処方箋をつかって薬を手に入れることが面倒だと感じて市販薬で済ませたいと考えることもありますが、病気症状だけではなく体質を考慮した薬を服用させたいときに処方薬は安心です。
市販薬は症状にあわせて選びますが、病院で処方される薬は症状だけではなく、赤ちゃんの体重やアレルギー有無、既往症状などバックグラウンドも配慮されるのです。これは薬を処方してもらうときの大きなメリットです。
ただし病院の診療時間外で、薬が手に入らない状況では市販薬が役立つこともあります。そのときは症状や月齢、体質を確認のうえで購入しましょう。それでも改善されない時は病院で診察を受けてほしいのですが、服用した市販薬を持参すると診療や処方がスムーズに進みます。
医師からの処方で服用する薬には取り扱うときの注意ポイントがあります。
薬を服用するときに気をつけてほしいのが時間です。薬によって食前・食後・食間など服用するタイミングが異なります。食前の場合は授乳や離乳食の前、食後は授乳や離乳食後に服用します。食間は食事と食事の間の時間に服用します。
授乳中や月齢の低い赤ちゃんの場合は、可能な限り食後のげっぷをさせてから服用してください。げっぷと一緒に飲み薬がでてしまうことを防ぎます。
服用のタイミングを変えてしまうと、薬が効果的に吸収できなくなったり体に負担をかけてしまうことが心配です。赤ちゃんの薬を処方されたら、いつ服用するべきか確認しましょう。
赤ちゃんの薬をまとめて一気に服用したからといって、病気がはやく治ることはありません。
心配なことは効果がでないばかりか、薬の副作用がでてしまうことです。かならず1回の服用量や塗布量は守ってください。
飲み薬をまとめて飲んだら消化されなくなったり、胃腸に刺激を与えすぎて体調悪化を招く危険があります。同じように軟膏も、過度に塗りすぎたら皮膚が刺激をうけすぎてしまいます。
医師の処方薬であっても、服用したら体質的に合わないケースもあります。薬を服用させたからといって放置せず、様子をみながら服用することをおすすめします。
副作用の1つとして肌に発疹や赤みがでることも考えられます。着替えをするときに肌の変化をチェックしてください。異変や気になる症状があらわれたときは、薬の服用を中止して再受診してください。
赤ちゃんが処方薬を安全に使用できるように、処方されたときの袋や用紙は完治するまで保管しておきましょう。家族の薬と間違えないように、袋ごと保管するように心がけてください。
シロップや塗り薬は1日では使いきらないので、容器に開封日を記入しておきます。使用期限がわかりやすくなります。雑菌繁殖や異物混入を予防するために、フタは毎回しっかりと閉めるくせをつけてください。
同じ時期に似たような症状になった赤ちゃんや家族に、処方薬を譲渡することは控えましょう。
症状は同じでも体重やアレルギー、持病は人それぞれです。処方された赤ちゃん自身には安全な薬でも、他の乳幼児にも適量で副作用がでないとは限りません。
赤ちゃんの病気が完治して用法・用量を守って服用した薬が残ってしまったときは、ちょっともったいないから取っておきたくなります。また似たような症状が出たときに使用したいからです。でも、基本的には処方薬は使いきるのが基本です。
薬にも使用期限やあるので、誤使用を防ぐために完治後は残りを処分します。多くの薬は赤ちゃんの体重を考慮して処方しているので、成長のめまぐるしい乳幼児にはその都度あった量の薬を処方してもらうことが基本です。
処方箋をもっていく窓口に、お薬手帳も提出してください。そのときに処方した薬や内容をお薬手帳に記載してくれます。薬局によっては内容が記載されたシールが発行されて、各家庭でお薬手帳に貼っておきます。
お薬手帳のメリットは、病院を変えたときも以前の治療で服用している薬をすぐに知ることができる点です。例えば小児科と耳鼻科を診療するときに、治療目的が同じ薬を二重処方することを予防することもできます。
お薬手帳は薬局によって表紙がことなりますが、使用目的はどこでも同じなので赤ちゃん専用の1冊を使い続けてください。持っていないときは薬局の窓口で発行してもらいます。