赤ちゃんの目のトラブルで処方される目薬のさしかたのコツと保管方法、ママが気をつけたい取り扱い注意点をわかりやすく説明します。
2020/12/23
赤ちゃんの目のトラブルで処方される目薬のさしかたのコツと保管方法、ママが気をつけたい取り扱い注意点をわかりやすく説明します。
目薬とは、点眼薬(てんがんやく)や点眼液(てんがんえき)とも呼ばれる、目に投与する薬のことです。液状で市販されているタイプと、医師の処方で手に入れるタイプがあります。赤ちゃんの目薬は、結膜炎など目の異常で処方されます。
赤ちゃんに目薬をする前に、赤ちゃんの目や周辺に触れるものを清潔にします。まずはママの手指を洗浄してください。
目薬のふたを開けるときも雑菌がつく可能性を低くしたいので、赤ちゃんに目薬をさす準備として最初にママの手洗いを心がけましょう。
目薬をするときに赤ちゃんがびっくりしたり、ママの緊張が伝わって嫌がることがあります。普段と違う体勢も違和感を覚えやすいので、ついつい目を触ってしまいます。赤ちゃんの爪で目や周辺を傷付けないように短く切ってあげましょう。
あまりに目を気にしているようならミトンをつけてください。赤ちゃんの目や皮膚を傷付けることを予防します。
赤ちゃんに目薬をさしたい時に、赤ちゃんの手が目薬を触ろうとしたり嫌がって暴れることがあります。ママが目薬を誤って落としかねません。
赤ちゃんの両手の動きを抑えるために、おもちゃやぬいぐるみを持たせてみましょう。目薬にびっくりして放りだすかもしれないので硬い素材よりは、ぬいぐるみや布地のケトルなどが安心です。
外出中でおもちゃがない時は、オムツを持たせてみます。ガサガサ音が出るうえに軽いので赤ちゃんの興味をひきます。
赤ちゃんは仰向けに寝かせて点眼します。目薬をさすとき、大人は上を向けば良いのですが、赤ちゃんはなかなか顔の向きが定まりません。物音や興味の対象が変わっただけで、すぐに顔を背けてしまいます。
赤ちゃんを仰向けに寝かせることで、赤ちゃんの予想できない首の動きにも対応できます。
仰向けが適しているのは、赤ちゃんが首を動かしても目薬が目を傷付ける可能性が低いことも挙げられます。
赤ちゃんとママの2人だけで目薬をさすときは、ママの足を広げて赤ちゃんを両足で挟むように座ります。ママの足で挟むことで、赤ちゃんの急な寝返りを阻止しましょう。
目薬をさすときは、目じりよりも目頭(めがしら)のほうが目薬が入りやすいので、目頭に1滴ずつ垂らします。
目の中央を狙うと赤ちゃんが怖がって顔をそむけやすいので、無理に中央に垂らす必要はありません。
目薬を目に垂直に持たず、赤ちゃんの眉毛にむけて倒すように持ってください。ママの手が滑っても目を傷付ける可能性が低くて安心です。
目薬の効果をしっかり出すために、赤ちゃんの目を閉じる必要があります。赤ちゃんに限らず大人も、目薬をさしたあとは1分ほど目を閉じてじっとしたほうが、鼻腔に目薬が流れ込まずにラクです。
赤ちゃんは違和感から目を触りたがります。触ると雑菌が侵入する可能性もあるので、まばたきで対応させます。気になるときは、清潔なタオルやガーゼで軽く抑えます。
自分でまばたきができない月齢の赤ちゃんには、まぶたと頬を寄せるように軽くつまんで目を閉じさせます。この時、眼球を押さないように気をつけてください。
目薬をさし終わったら、最後は赤ちゃんと両手で握手します。ママとコミュニケーションをとることで赤ちゃんは点眼後の目を触ることができないことと、目薬への嫌悪感を緩和させます。
赤ちゃんが目薬を嫌がるときは、寝ているときにそっと点眼してしまいましょう。目じりの隙間ができるくらい、ほんの少しあけて目薬を垂らします。
全ては入らず目薬が垂れてしまうので、ティッシュやタオルを目じりに添えてあげましょう。
赤ちゃんが警戒してまぶたをギュッと閉じてしまうときは、上まぶたを開けるのは困難です。そんなときは頬を下にひっぱって下まぶたを開けます。
赤ちゃんが嫌がるときは、少しでも目薬が入れば大丈夫だと考えてください。力を強くしたり強い口調になると、赤ちゃんは怖がってますます緊張しがちです。コツは時間をかけないことです。
赤ちゃんが目薬を嫌がってどうしても片目しか点眼できない時は、次回できなかったほうの目から点眼します。難しいときは目薬を処方した眼科や小児科の指導を仰いでください。
赤ちゃんが泣いているときは、目薬も涙と一緒に押し流されてしまいます。泣きやんだ後のお昼寝中などに、そっと点眼してください。
毎回泣いて大変なときは、赤ちゃんの起床前やお昼寝中を狙ってみましょう。
目の症状によっては目薬が2種類以上、処方されることがあります。これらは混ぜずに別々に点眼してください。医師の指導がある場合は順番に従ってください。
1つめの目薬をさしたあとは、5分程度あけると安心です。あまり一気にさすと1つめの目薬が押し出されてしまうからです。
目薬は遮光タイプの袋にはいっています。直射日光など光に反応して目薬の成分が変化する可能性があるからです。使用中も必ず、この袋にいれて管理してください。
フタを開けた目薬は雑菌の繁殖を防いで、薬の成分が変わらないように冷蔵庫に保管します。家族の目薬と間違えたり、臭いや汚れを防ぐためにも処方された袋のまま保管することをおすすめします。特に開封後はフタの汚れに気をつけてください。