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産後1週間の育児ストレス

産後1週間のストレスに焦点をあてました。産後1週間こそ忙しく、しかも母体回復には痛みを伴う苦しい時期です。

寝転がる赤ちゃん

2021/01/07

産後1週間のストレスに焦点をあてました。産後1週間こそ忙しく、しかも母体回復には痛みを伴う苦しい時期なのです。自宅出産でない場合は、相部屋での気疲れや眠りたいのに眠れないジレンマと戦う日々です。

出産の疲れがとれない

産後疲れ

産後すぐに始まる赤ちゃんのお世話では、産院によっては1日は赤ちゃんを預かって母体を休ませてくれますが、基本的にはママが赤ちゃんのお世話をすることに変わりはありません。

出産に何時間も、陣痛から始まると丸1日かかる人もいる中で、すぐに育児が始まるという現実はかなり大変なことです。

出産の疲れがとれないままの育児は、いつまでも続くわけがありません。あるとき「お願いだから眠らせて!」と叫びたくなることも、珍しくはないのです。

いかに出産の疲れを回復させながら、育児をスタートさせるかが産後すぐの課題です。

ところが現実は、その課題をクリアできないまま、ずるずると1週間経ってしまうケースもあります。

授乳にてこずる

産後1週間はママも赤ちゃんも授乳をどうやって進めるか、試行錯誤する期間です。すんなり育児本の通りに3時間おきの授乳ができるほうが少ないです。

最初の1週間で大変なことの多くは授乳が関わっています。「赤ちゃんがのんでいるかわからない」「飲んでもすぐに欲しがる」「吐いてしまう」「ゲップが出ない」など様々です。

授乳は、新生児にとって唯一の栄養補給です。だからこそ、ささいなことも気になってしまうものです。頻繁な授乳のたびに心配になって気を張るので、ママ自身が疲れます。

母乳がでない

産後すぐに母乳が出ないママもいます。赤ちゃんを産んだらすぐに母乳がでて、ゴクゴク飲ませることができるイメージを持っている人もいますが間違いです。

母乳は出るものですが、出るように努力をするものでもあります。けれど間違った思い込みで「あまり出ないんだね」「どうして母乳が出ないの」という人もいます。

母乳が出なくてつらいのはママ自身なのに、それを追い詰めるような一言があまりにも多くてストレスが溜まってしまいます。

胸が張って痛い

痛み

母乳がでないママもいます。母乳は乳腺が発達して、乳管を通って運ばれますが新生児は沢山飲むことができないので、生成される母乳のほうが多いと、常に母乳が残ることになります。

時間がたった母乳は乳管で固まって、つまりの原因になります。乳管が詰ると発熱したり痛みを伴います。

ママの食事内容も影響します。脂っこいフライや肉類ばかりを好んでいると、乳管に脂肪のかたまりが発生することもあるのです。

「母乳を出さなくてはいけない、でも食事内容にも気をつけなければいけない」と、母乳に関しては普段以上に心がけることが多いのも疲れます。

眠りたい

産後は体力がないので睡眠で回復をとることが1番です。そうわかっていても、なかなか長時間眠ることはできません。

「眠りたいのに眠れない」ストレスが発散されないため、育児全体のペースを乱したり、周囲にやさしく接する余裕が持てなくなります。

会陰の痛み

お産を経験した人の中には、自然分娩で会陰切開(えいんせっかい)をする人が多くいます。

切開した場所は、お産後に縫合されます。ところが時間がたつにつれて痛みを強く感じるようになったり、産後すぐ立ってトイレに行くことに何十分もかかってしまうことすらあります。

痛みは人それぞれ感じかたが違いますが、普段は簡単にできる動作が簡単にできなくなることにストレスを感じます。

この痛みは長くは続きません。それでも、痛みがピークのときは一生続くような気持ちになってしまうのです。

お見舞いが多すぎる

産後1週間、産院にいる場合はお見舞いの多さが、余計に母子を疲れさせることもあります。

お見舞いに来てくれる人は、他の人とかぶらないように時間をずらして配慮しますが結局は、ママだけがずっと対応することになるので休む時間がありません。

お見舞いに来てくれる嬉しさで気がつかないうちに疲労が溜まり、お見舞い時間がない夜中にどっと疲れを感じてしまいます。

産院のママ付き合いが煩わしい

産院でお産した人の中には、立地条件や医師で産院を選んでいるのでママ付き合いには積極的ではない人もいます。

退院するまでの、わずかな時間は体調の回復につとめたい人と、解らないことや不安を共感しあって過ごしたい人がいます。

たった1週間ですが、初めてのママ付き合いまで気が回らない人もいるものです。

退院への焦り

産院では産後1週間以内の退院がほとんどです。でも、赤ちゃんの体重の様子や黄疸(おうだん)の状態などによっては、もう少し医師のそばで過ごした方がよいと判断されることもあります。

赤ちゃんだけが産院に残り、ママだけが退院して通院するケースやママ自身の産後の回復が心配されて退院日がずれるケースなど様々です。

予定通りに退院できないことが焦りや不安に繋がって、精神的なストレスになります。そのことを家族に説明するのも、意外と疲れることがあります。

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