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吐かせてはいけない誤飲物

誤飲したあとの応急処置で、赤ちゃんに吐かせてはいけない物をわかりやすく説明します。

激しくなく赤ちゃん

2020/12/21

誤飲したあとの応急処置で、赤ちゃんに吐かせてはいけない物をわかりやすく説明します。塩素系漂泊剤やマニキュア、がびょう等、嘔吐でさらに粘膜を傷つける可能性があります。

ボタン電池

誤飲

ボタン電池は丸いので、どんどん奥に入ってしまうか、管にはまってしまうのが心配です。だから、嘔吐させてすぐに出さなければと思ってしまいますが、家庭で嘔吐させてはいけません。

嘔吐の際に、再び食道を逆流すると粘膜にひっかかって傷をつくったり、穴を開けてしまう危険も考えられます。

逆にもっと奥に流し込んでしまうことも危険なので、水分補給もさせないことが勧められています。家庭で処置するよりも、すぐに病院に連絡して受診することを最優先にしましょう。

マニキュア

誤飲

マニキュアを舐めたり口に入れてしまったら、すぐに病院に連絡して診察をお願いしましょう。

例えば、マニキュアの成分にみられる酢酸エチルは引火性・揮発性が高い成分です。揮発(きはつ)とは液体が常温でも気体になって発散することです。つまり体内でも発散してしまうのです。

同じように揮発性の高いことで知られているのはガソリンやシンナーです。マニキュアも使用目的や容器の可愛さからは、あまり危険なイメージがありませんが成分を調べると、体内には入れたくないと思えてきます。キャップが半開だと、赤ちゃんが開けてしまいます。しっかりキャップを閉める習慣をつけてください。

ちなみに子ども用のマニキュアは、大人とは少し成分を変えていますが、それでもエタノールなどが含まれ、口に入れて大丈夫だとは言い切れません。

除光液

誤飲

除光液は液体なので、赤ちゃんがちょっと舐めたり飲んだりしようとすると水のように体内に入ってしまうことが危険です。もしも除光液を誤飲した、または誤飲した可能性があるときは何も飲ませずに、早急に病院に行ってください。

食道器官や胃もただれてしまうので、すぐに吐き出したいところですが結果的に除光液の成分を行き渡らせることになってしまいます。

除光液の成分で気になるのはアセトンです。これは石油系成分で、脱脂性が高くて複数回の使用で爪が白っぽくなってしまうことがあります。最近では、爪へのダメージを考慮したノンアセトンの除光液もあります。

アセトンを誤飲すると、量にもよりますが喉が痛くなります。もともと接着剤のはがし剤にも使われるほどの成分です。喉に大きなダメージを与えてしまうことも現実的にあり得ます。大量摂取では命に関わるケースも報告されています。様子をみるよりも早く受診することをおすすめします。

ちなみに蒸気を吸い続けることでも症状があらわれます。赤ちゃんと同じ部屋でネイルケアをすることは控え、換気を必ずするようにしてください。

塩素系の漂白剤

誤飲

塩素系の漂白剤を誤飲したら、吐かせてはいけません。逆に食道や粘膜に漂白剤を2度通過させることでダメージを増やしてしまうのです。

口をゆすいでから、水か牛乳をのませて毒素を薄めること、胃に膜をはって吸収を妨げることはおすすめします。

家庭で確認できることは限られているので、すぐに病院に連絡して受診をお願いしてください。

漂白剤のボトル表面に垂れてしまった漂白剤は凝固して、結晶のような粒として残っていることがあります。赤ちゃんが粒を舐めても、危険度は同じです。必ず垂れてしまった液体は拭きとってから保管するように心掛けてください。

カビ取り剤

誤飲

カビ取り剤をなめてしまった、誤飲した場合はすぐに口をゆすいでください。その後、低月齢なら赤ちゃん用の水、1歳を過ぎて牛乳がのめるなら牛乳をコップ1杯飲ませてください。

卵白も大丈夫ですが、離乳食が完了していない赤ちゃんに生卵を与えるのはちょっと待って。逆に飲みこむときの独特な食感で嘔吐してしまうこともあります。カビ取り剤の誤飲では、嘔吐はさせないでください。漂白剤と同じで、嘔吐で食道を傷付ける可能性があります。

様子をみて変わったところがなくても、飲んでしまったカビ取り剤を持参して、早急に病院で診察を受けてください。

針・がびょう

誤飲

裁縫針(さいほうばり)やホチキスの芯、がびょうの誤飲では、口をゆすいだり水分をとることは厳禁です。吐かせてもいけません。応急処置を考えるよりも、すぐに病院に連絡して受診してください。

病院ではレントゲンで針の場所を確認してから、それに合った処置をします。

たまに排便で出たという話も聞きますが、それは、たまたま運よく排泄されただけだと考えてください。排泄されるまでに針先で器官を傷付けたり穴を開けているかもしれないのです。

ちょっと怖い話になってしまいましたが、それだけ針を飲みこんでしまうのは非常事態です。赤ちゃんの場合は特に、素早い処置が必要です。様子を見ずに、すぐに病院にいくことをおすすめします。

ピアス

誤飲

ピアスを飲んでしまったら、針やがびょうと一緒で何も飲ませず、吐かせずに病院に連れて行ってください。

ピアスも先のとがり具合は異なりますが、小さな針のようなものです。赤ちゃんの場合、排便で出ることもありますが、万が一食道やのどにひっかかっていたら大変です。

誤飲したときの相談先

赤ちゃんが誤飲してしまい、どうしても相談先がわからずに初期対応に困っているときの参考にしてください。

つくば中毒110番 029-852-9999(無料) 365日 9時~21時対応。

大阪中毒110番 072-727-2499(無料) 365日 24時間対応。

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