はじめての中学受験、どれくらかかる？中学受験にかかる費用をわかりやすく説明。塾の年間費用や交通費、合格したらすぐに必要な費用。入学金や受験料も必要な小学校6年生の1年間は高額になります。
2021/01/05
中学受験で塾にかかる費用は、受験前の準備としては大きなウェイトを占めています。塾といっても個人塾や個別指導、受験専用の集団塾など形態は様々です。一例として関東の大手塾に小学校6年生の1年間通うと模試や教材費、季節講習を含め100万円前後かかります。
小学校6年生の毎月の講習費は3～5万円前後と年間では40～60万程度です。それ以外に春期講習、夏期講習、冬期講習などの季節講習が学校に休暇に合わせて行われます。季節講習は合計で20～30万程度かかる塾が多いです。
他には中学受験を控えて模試で偏差値や、受験者内の自分の位置を確認します。大きな模試では1回5000円程度と見られます
意外と忘れがちなのが教材費で、集団塾ではだいたい年間4～6万円です。教材費はそれぞれの塾が変化する受験内容に合わせて独自に作って授業で使うので、他では手に入らず同じ厚みでも参考書ほど安価ではありません。
個人塾や個別指導塾ではもう少し低い設定で、年間50万円ほどの塾もあります。首都圏では小学校6年生からの通塾は遅く、小学校4年生から通う子どもも少なくありません。
中学受験では願書を提出するとともに、選考のための受験料を支払います。私立中学の受験料は学校によってわずかながら差がありますが、およそ2～3万円です。1校しか受けないならそれで済みますが、だいたい複数校を受験するので5～10万ほど準備する家庭が多いです。
受験料を支払わないと、当日の学力試験や面接を受けるための受験番号が手に入らないので、期日までに必ず志望校側に支払う必要があります。
中学受験で合格発表のあとは、入学手続きがあります。入学手続きでは入学金、施設費、学校によっては寄付金の納入があります。入学金は首都圏の私立中学では25～40万円と学校によりまちまちです。施設費は5万程度からと、これも学校により差があります。寄付は任意ですが1口1～3万で1口以上です。
大変なのは第1志望の中学校の結果が出ない時点で、第2志望の中学校に合格した時です。ここで第2志望の入学金を支払わないと入学辞退とみなされます。もしも第1志望の中学校に合格していない場合は、どちらも入学できなくなってしまいます。そこで第2志望の合格校に入学金を支払って、第1志望の中学校の合否を待ちます。
第1志望に合格したら、そこではじめて第2志望の中学校の入学を辞退しますが返納金は全額ではないケースが多いです。つまり入学するのは1校だけど、入学金は1校分だけだと足りない場合があるのです。
公立一貫校の場合、関東の初年度納入金はおよそ10～30万円です。受検という選考は受けますが、同じ中高一貫の私立中学との差から金額面でも注目されています。
ちょっと余談ですが受験のときは、普段着ではなくブレザーにシャツやブラウスといった服装で受験する子どもが多いです。卒業式に着るようなフォーマルで、フリルがなく色は紺色が主流です。制服のある小学校に通っている場合は、制服で受験しますがそれ以外は購入するアイテムがあるでしょう。
受験日の靴もローファーや黒系の運動靴など、目立たない色を選ぶことが多いです。特に面接のある受験校への服装は悩むようで、付き添う保護者の服も含めて意外な出費の1つです。
受験準備で塵も積もればと言えば、交通費です。公共の交通機関を使う場合、授業日以外も塾の補習に通うなら定期を購入したほうが安くなることもあります。不要な家庭もありますが、どうしても交通費がかかる家庭もあるでしょう。
交通経路を考えて塾選びをする家庭もあります。受験に合格して中学校に通うようになっても交通費はかかるので、毎月かかる経費として考えたほうが安心です。
中学受験で志望校が決まったら、各学校の過去問で学力試験に慣らします。不得意科目があるときや、塾に通わないときは参考書を使う家庭もあります。例えば過去数年間の過去問をまとめた冊子は2000円ちょっとです。第3志望まで購入すると7000円くらいでしょうか。小学生の受験対策向けの参考書は漢字なら1000円前後から、数学や社会など広範囲になると1000～3000円と様々です。
中学受験の各学校の偏差値や基本情報がまとめられた受験案内は2000円程度です。必ず購入しなければいけないものではありませんが、初年度納入金や偏差値、倍率も記録されているので情報収集のために読みたい人も多いです。
