水ぼうそう(水痘)

水ぼうそうとは、別名を水痘(すいとう)と呼びます。水ぼうそうは体中に赤い発疹が現れ、やがて強い痒みを伴ってかさぶたになります。一生に1度かかれば、免疫ができるので二度とかかりません。しかし、1度もかからない人もいます。予防接種を受けると軽く済む傾向があります。

水ぼうそうの症状と潜伏期間

潜伏期間は11~20日、長くても3週間で発症します。中心に水泡を持つ赤い発疹で強い痒みを伴うのが特徴です。

体の皮膚の柔らかい部分から発症しやすく、次第に全身に広がります。米粒大の真っ赤な発疹をかき壊すと、水泡のウィルスが更に広がります。

季節にもよりますが、最初の水泡は早くて半日で乾燥し始めます。ですが更に新しい発疹ができるので常に痒みでイライラします。この赤い発疹の中心は膿のような白く濁った液を含んでいます。

かき壊して液体の膿が肌に触れると、そこからまた感染して発疹が出てしまいます。キビを潰すと跡が残るように、この発疹もかき壊すと跡に残る時があるので注意したいですね。

発疹が乾燥してくると、水ぼうそう特有の黒い色をしたかさぶたになっていきます。黒いかさぶたになれば、感染の心配もありません。10日程度で自然とはがれ落ちます。ここで無理にかさぶたをはがすと、完全に乾燥していない部分が跡に残りがちです。

見た目は伝染性軟属腫と似ていますが、水ぼうそうの発疹は引っ掻いただけでこわれます。また、中心が少しへこんでいるのが特徴なので、ここで見分けがつきますね。

痒みでイライラして、つい掻き壊したり、服の袖で強くこすったりしがちです。瞼や陰部にもできる為、常に痒くて不機嫌になってしまうので気を紛らわせてあげたいですね。

水ぼうそうの原因

水ぼうそうの原因は、水痘帯状疱疹ウィルス(水痘ウィルス)が感染することです。咳やくしゃみの小滴や空気で感染しますが、大変感染力が強い特徴があります。

発症2日前から感染者の近くにいるだけで移る可能性があります。子供なら一緒に遊ぶだけで移る可能性があるので注意しましょう。

しかし大人になってから水ぼうそうにかかると大変なので、小さいうちに発症させたいと希望する考えもあります。特に乳幼児なら皮膚面積が少ない上に、親が掻き壊さないように管理できるので、敢えて感染者と遊ばせて移してもらう事もあるそうです。

水痘ウィルスは知覚神経から侵入し、脊髄後根神経節に潜伏します。これが再活性化されて皮膚上に現れ、水ぼうそうとなります。

水ぼうそう(水痘)の予防接種

水ぼうそうの予防接種は1歳以降をめどに効果を発揮します。乳児は初めは母親から貰った抗体がワクチン代わりになります。もしも接種しても母親からの抗体がワクチンを侵入者と捉えて撃退してしまうのです。

水痘ワクチンにより、感染はほぼ防げるとされていますが保険適用外です。特に流行している時期の接種は、すでに潜伏している可能性もあります。

高価な接種費用を費やしても、潜伏していたら発症してしまいます。接種のタイミングは医師に相談してからお願いする事をお勧めします。

水ぼうそう(水痘)の治療

例え水痘ワクチンを接種していなくても、早期診療で症状は軽減されます。水ぼうそうに感染した可能性があると思われる時から、72時間以内が条件です。

72時間以内にアシクロビルを投与すれば症状は軽減されます。それ以降の投与による効果は期待できないので、早期受診を心がけたいですね。

しかし服用せずとも軽く済む場合もあり、水ぼうそうのは一度経験すれば体内に抗体ができます。予防に必死になるよりも、体調を崩した時に備える体力作りも考えていきましょう。

水ぼうそうに解熱はほぼ必要ありませんが、発熱した際は肌の発疹が悪化する恐れがあります。発汗から肌の発疹が荒れないように、常に発症部分の清潔には心がけてあげたいです。アスピリンは他の危険性から、水ぼうそうには禁忌とされているので要注意です。

水ぼうそうが発症した際に気になるのは、体中の赤くて痒い発疹ですね。我慢できずに掻き壊すと、跡が残ることもあるので心配です。

赤ちゃんにも処方されるのは、カチリという白い少し粘土状のクリームです。これは痒みを軽減して引っ掻き防止の役割を果たしますが、嫌がる子には使用しません。カチリは症状の軽減化を目的とするので、無理に使って機嫌が悪くなるなら控えても大丈夫です。

また、マキロンやカラミンローションで優しく肌を拭き取るだけでも痒みは軽減されてお勧めです。局所の皮膚体温を下げれば一時的でも痒みを抑えられて、赤ちゃんの機嫌も落ち着きます。

少し大きい子なら、少量をコットンに含ませて自分で軽く叩かせましょう。外に出れないイライラを少し紛らわせることができるかもしれません。発疹ができた肌の表面を冷やすと気持ち良いです。

それでも引っ掻いたり、発疹を壊してしまったら、完治後に皮膚科を受診して相談しましょう。特に腹部や太もも等は、肌が柔らかいので湿疹ができやすく、自分でも手の届く部位です。大人になってから肌に残った跡が気にならないように、ケアしてあげましょう。