e-育児top育児用語辞典 シナプス e-育児

シナプス e-育児

シナプスは2歳までの発達が最も目覚ましいと言われています。その後の刈り込みで残るシナプスが多ければ多いほど、情報伝達に秀でた脳に繋がります。

離乳食初期

2020/12/20

シナプスとは、脳内の神経の伝達網で、誕生時にはほとんど持っていません。
生後から2歳までに莫大な成長を遂げ、良性の刺激を与える事で脳の発達を促進します。

赤ちゃんとシナプス

初め、脳内には140億という数の神経細胞のニューロンが独立して存在しています。
ニューロンは受精から出生までの約10ヶ月間で作られ、以降増える事はありません。

しかし情報を伝達する為には、神経細胞同士を繋ぐ必要があります。
シナプスは、その情報伝達の網で、2歳までに莫大な発達を遂げます。

生後間もない赤ちゃんはシナプスがほとんどありません。
脳内の神経細胞も大人になるまで大して増えません。

脳に良性の刺激を与えれば、1つの神経細胞から30000ものシナプスができます。
そして情報伝達の為に次の神経細胞へ繋がりを作るのです。

しかし、シナプスは情報で刺激されてどんどん広がっていきます。
逆にせっかく増えたシナプスも刺激を与えないでいると減少します。
どれだけ脳を刺激して使っているかで、シナプスの数はかなり違います。

良性の刺激を与えていくと伝達手段の軸が沢山生成されて繋がります。
その軸であるシナプスは赤ちゃん期が最も綿密に網を張っています。

好奇心が強い赤ちゃんはシナプスをフル回転で作動します。
そして沢山使われたシナプスを残し、2歳になったら1度刈り込みを行います。
刈り込みによって不要と判断されたシナプスは消え、優秀なシナプスが残るのです。

赤ちゃんの脳

人間の脳は3歳前後で80%が出来上がります。
6歳前後で約90%が完成、その際シナプスの密度には個人差が出ます。
同じように脳が成長しても、良性の刺激が乏しいと伝達網のシナプスは少ない傾向に。

これらの事からも、乳幼児期の脳への刺激は脳の発達と密接な関係にあります。
脳への優良な刺激とは、自然に触れたり、会話を楽しんだり、運動する事など。
様々な音楽を聴いたり、食事をする事も大切な乳幼児期の経験となります。

シナプスを増やす努力

シナプスは2歳までの発達が最も目覚ましいと言われています。
その後の刈り込みで残るシナプスが多ければ多いほど、情報伝達に秀でた脳に繋がります。
その為には、生後から2歳までに沢山の好奇心で多くの経験を身につける事が大切。

危険な事は回避しますが、興味を持ったら無視せず付き合ってあげましょう。
何かをする時にも、何故これから行うのか簡単に話してみたり、1つ1つが貴重な刺激です。

シナプスを増やして優秀な脳をつくる事は、お受験や勉強に秀でた脳を作る為だと思われがち。
将来、困難にぶつかった時に的確な判断を選び抜いて解決する力でもあります。
勉学や進学にとらわれず、個人の能力を伸ばす目的があります。

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