初乳(しょにゅう)

赤ちゃんが生まれてから、最初の数日間程出る母乳を初乳と呼びます。色はフルーツ牛乳やバターのようなクリーム色、少しとろみがかった特徴があります。初乳は生後間もない赤ちゃんの無防備な免疫力を強化し、細菌や感染から守ります。

初乳の成分

初乳はタンパク質が多く、特に胎盤から受け継いだ免疫力が沢山含まれています。特に免疫グロブリンのIgGと呼ばれる抗体成分は、牛乳の20倍とも言われています。
これは血液中に最も多く含まれていて、細菌やウイルスから赤ちゃんを守ります。

他にも腸の善玉菌を増やしたり、鉄分の吸収を助けるラクトフェリンが含まれています。
反対に脂質と乳糖は少なく、これらが生成され始めると通常の母乳になります。

初乳の量

初乳の分泌量は人それぞれ。
初めから沢山出る事もあれば少量の場合も。
赤ちゃんの吸う力も弱いので、少量でも免疫力の効果はあります。

初乳の効果

免疫グロブリンやラクトフェリンは、赤ちゃんの喉や消化器官に抵抗力を付けます。
生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、初乳を与える事が授乳の始まり。
栄養面の高い初乳を与えてくれる母親との信頼関係のスタートになります。

しかし胎内で免疫力の移行を始めているので、初乳は仕上げ段階のようなもの。
例え初乳が与えられなかったとしても、全く無防備なわけではありません。

初乳の効果は、その後の授乳で補いながら半年程は持続します。

よく生後6ヶ月過ぎて突然風邪をひきやすくなると聞きます。 この理由には、初乳の免疫力が薄れている事も挙げられます。
突発性発疹なども見られますが、いずれは初乳の免疫力は無くなるもの。
風邪を繰り返して免疫力を高めるので、あまり心配する事はありません。

ウシの初乳

酪農地域では有名ですが、牛の初乳も貴重な栄養源とされています。
高い栄養素と免疫力の効果を期待して、似た成分のサプリメントもある程です。

牛の初乳は人に対して、免疫力の強化が確認されています。
特にロタウイルスやインフルエンザ等の感染予防にも。

牛は、母体との抗体移行の多くを初乳に依存しています。
子牛が母親の乳だけで育つのは約1ヶ月のみです。
ですから人と同じように初乳は大切にされています。