離乳食に慣れてきたら注意する食材。体に良さそうなのに1歳未満の赤ちゃんに控えたい食品とその理由を説明します。
2020/12/19
離乳食で1歳未満の赤ちゃんに控えたい食品と、その理由を説明します。乳児ボツリヌス症が心配な蜂蜜や黒糖、食中毒をひきおこしやすい生卵や生魚、アレルギーが気になる蕎麦、詰まり事故がこわい餅や煎りごまなど。
卵は赤ちゃんの食物アレルギーに多いので、離乳食でも順を追ってゆっくりすすめたい食品です。見た目が小さくて食べやすそうな、うずらの卵もアレルギーが心配なので慎重にすすめましょう。
生卵はサルモネラ菌から食中毒を引き起こす可能性が高く、胃腸が未発達で菌に対する抵抗力の弱い1歳未満の赤ちゃんには厳禁です。
蜂蜜(はちみつ)は大人でも食中毒になるボツリヌス菌が混入しやすく、ボツリヌス菌の種のような芽胞(がほう)が1才未満の赤ちゃんの体内に入ると腸で繁殖して乳児ボツリヌス症を発症することが心配です。初期症状から気づきにくく、後遺症や死に至ることもあるので1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。
黒糖とコーンシロップも、蜂蜜と同じように乳児ボツリヌス症が心配です。大人から見ると健康的な食材ですが、1歳未満の赤ちゃんは対応できないので与えません。
離乳食でも魚は加熱が基本です。ただ量が少なく小骨も心配だから、離乳食作りには刺身が便利ですが寄生虫など食中毒に対応できない赤ちゃんに生魚は厳禁です。刺身だけではなく、生魚をつかった寿司やサラダも、1歳未満の赤ちゃんには控えてください。
ベーコンやハムといった肉加工品は、1歳までは控えたほうが安心です。1才以降のパクパク期で食べるときは少量で、低塩や無添加を選びます。
ベーコンやハムは旨味があるので味付けしなくても食べやすく人気ですが、1才以降の離乳食でも塩分や脂肪分、添加物はわざわざ摂取しなくても良いと考えてください。
たらこは柔らかく骨もないので、離乳食でもごはんと一緒にたべやすく見えますが塩分は相当含まれていると考えてください。1歳未満の赤ちゃんには不向きな食材です。
煎りごまは健康には良いけれど、赤ちゃんは気管支に入りやすく事故につながることがあるので避けてほしいです。クリームやペースト、練りごまも油分と糖分の多さが不向きです。1歳未満だけではなく離乳食では使わないほうが安心です。
ナッツ類は大人のダイエットにも活用される栄養食品ですが、赤ちゃんには器官にはいって詰まる危険のある食品です。1歳未満はもちろん、赤ちゃんのうちは手の届かない場所に置いてほしいです。
蕎麦は生でも乾麺でも、そば粉にアレルギーの心配があります。そば粉アレルギーで呼吸困難になるケースもあるので、1歳未満だけではなく離乳食では与えないようにしてください。
こんにゃくはマンナンが主成分で繊維が豊富なので低カロリーで便秘対策にもなる食品です。でも弾力があって噛み切れないことから、1歳未満の赤ちゃんには厳禁です。1歳以降ものどに詰まらせる危険があるので、控えたほうが安心です。
韓国のりは表面に油と調味料が塗られているので、1歳未満の赤ちゃんには消化しにくいので与えません。味付きのりは味があるので赤ちゃんが食べたがりますが、添加物が含まれるので、離乳食では普通の焼きのりを使ってください。
マーガリンは1歳未満の赤ちゃんだけではなく、赤ちゃんには不向きな油分の多い食品です。マーガリンをつくる工程で植物性油脂を安定させるために、安全性が問題視されているトランス脂肪酸が使われていることがあります。
合いびき肉は細かくて食べやすそうに見えますが、脂肪を含んでいることや加工の手間があることから1歳未満の赤ちゃんには避けてください。1歳以降の離乳食で使うときも消化負担がかかるので少量からスタートします。
牛乳は成長期の子どもに飲ませたい飲みものですが、アレルギーの心配から1歳未満の赤ちゃんには飲ませません。離乳食の調理に使うときはせいご7ヶ月以降のモグモグ期から使用できますが、少量にとどめて慎重に使用することをおすすめします。もちろん調理では加熱してください。
餅(もち)は米から作るので成分は安心ですが、のどに詰まらせる事故が後を絶ちません。飲みこむことを練習する1歳未満の赤ちゃんには食べさせないでください。幼稚園に入っても、餅を食べるときは大人が付きそうので、赤ちゃんならもっと危険だと考えてください。