生後の赤ちゃんの身長は約50cm前後、平均体重は3000g前後、平熱は37度前後です。
2020/12/25
新生児の平熱は37度前後です。37.5度までは平熱と考えられ、大人よりも少し高い特徴があります。しかし新生児は中枢神経が未熟なので、自分の力で体温調節ができません。気温の低い場所に薄着で行くと一気に体温が下がってしまうので、部屋の温度と湿度はこまめに確認する必要があります。
新生児にとって快適な室温は夏は26度、冬は20度くらいです。外との差は5度前後に留めます。特に冬は暖房による乾燥には気を付けて、湿度を保ちましょう。
赤ちゃんの出生児の平均身長は約50cm前後です。個人差があるので体重とのバランスや健康状態を見て医師が判断してくれます。また、産まれたての赤ちゃんはとても小さいけれど成長は急速です。最初に平均以下だったとしても、その後に急に身長が伸びることもあるので多少の個人差に問題はありません。平均身長は1つの目安と考えます。
赤ちゃんの出生児の平均体重は3000g前後です。しかし最近は妊娠しても体の細い妊婦さんが増えているのと同時に、低体重児が増えているのも現実です。低体重児と診断されるのは2500g未満の出生児です。身長とのバランスや健康状態、母乳やミルクの飲み具合で判断されます。
産まれてすぐの赤ちゃんは視力が0.01~0.05程度しかありません。大人で言うと眼鏡やコンタクトレンズをしなければ視界がぼやけている状態です。ですから、授乳時の母親の顔はぼんやりと認識する程度です。明るさや暗さは分かるので、真っ暗になると泣きだす赤ちゃんもいます。逆に明るいところがあると興味を示す赤ちゃんもいます。
生後間もない赤ちゃんは周囲の音に敏感です。扉を開ける音に眠っているはずの赤ちゃんの腕がぴくっと反応する程です(モロー反射)。出産時に目を閉じている赤ちゃんもいれば、すぐに目を開いている赤ちゃんもいます。
新生児は口よりも鼻呼吸をする傾向にあります。鼻の穴が小さいので、鼻詰まりになっていないか注意しましょう。嗅覚はわずかにある程度ですが、この嗅覚で母乳の匂いや母親の匂いを覚えていきます。
新生児は口の周りに何かを持っていくと反射的に吸いつこうとします。この原理で授乳の時も乳首を吸うのです。
生後間もない赤ちゃんは関節が非常に緩い状態です。足はカエルのようにM字に開いています。無理に足を閉じたり伸ばすと股関節脱臼の原因になるので、自然と落ち着く体勢のままにしてあげます。
新生児はおしっこもうんちも頻繁です。しかし1度にたくさんの母乳やミルクを飲めないので、おしっこの量は5ml程度の時もあります。脳からのおしっこを出す信号も出てはいるものの分からない状況なので、おむつ替えをしている最中に急におしっこを出すこともあります。気温の高い日に、半日以上おしっこが出ない時は脱水症状が心配です。機嫌が良くても、おむつはこまめに確認してあげましょう。
うんちは大人と違って最初は水分が非常に多いうんちをします。でも、これは固形物を食べずに母乳やミルクを飲んでいるからなので、全てが下痢というわけではありません。やがて大腸の働きが活発になって水分を処理するようになると、形のあるうんちに移行します。
新生児のうんちの色は大人とは違って黄色や緑、茶色です。緑は体内で酸素に触れて酸化した色です。授乳の際に酸素を多く吸いこんだ後に、よく見られます。最初の3ヶ月くらいまでは、うんちに白~クリーム色の粒が混じる時があります。
これは体内で吸収・分解されなかった脂肪やたんぱく質です。注意しなければいけないのは、苺のように真っ赤なジャム状のうんちが出た時です。赤ちゃんの腸に異常がおこる腸重積が心配されるので、大至急、病院へ連絡しましょう。
うんちが白い時は、胆汁の異常やロタウイルスの感染が心配です。真っ黒なうんちは胃の出血が心配です。早急に診断する時は、症状のあらわれているうんちを診察時に提出すると診断がスムースになります。