国土交通省が電車やバスなどの公共機関でのベビーカー使用。ベビーカーの乗車マナーを見直しましょう。
2020/12/25
国土交通省が電車やバスなどの公共機関でのベビーカー使用を、統一ルールにする協議会を設置すると発表しました。これを機に、ベビーカーの乗車マナーを見直しましょう。
ここではベビーカーでおでかけしたいママと、同じ電車やバスに乗車予定の人(AさんとBさん)の意見を例に挙げて、わかりやすく解説します。
ママ「赤ちゃんだって1人だからベビーカーも列に並ぶ」
Aさん「ホームが狭いから後ろで待つ人は窮屈」
Bさん「スムーズに乗車できる準備ができているのかなぁ?」
電車やバスを待っている時、ベビーカーはどうしていますか?まだ乗車前だからと、ベビーカーでも乗車待ちスペースを確保していませんか?
乗車待ちのスペースをベビーカーでも確保してしまうと、後ろに並んでいる人たちは場所がなかったり狭かったりします。
特に電車のホームは、電車を待つスペースが限られています。ベビーカーを置くことで2人分ほどの待つスペースが無くなります。
ママにとっては「赤ちゃんも人間なんだから同じように並んで良いじゃないか」と思いますね。でも、人によっては「場所取りをしているみたい」「ベビーカーであれだけスペースを取るのだから同じ所領に乗りたくない・・」と思ってしまいます。
ママ「そんなに急かされたらベビーカーがつまづいちゃう!」
Aさん「後ろは詰まってるんだから早く乗車してほしい」
Bさん「乗車に時間がかかるなら最後に乗れば良いのに・・」
電車やバスに乗る時、特にラッシュ時や混雑気味の時間帯は次々と乗車しないと発車時間になってしまいます。
そんな時に「赤ちゃんが乗っているから慎重に」とベビーカーに乗せたまま乗車させるのは、後ろに並んでいる人を待たせることになります。
「乗車することは分かっているんだから、素早く乗れるようにしておくべき」という鋭い指摘も少なくありません。
特にベビーカーに乗せている荷物が邪魔で昇降口を上手に通れなかったり、荷物を持ち直したりすることは乗車前に考えておくことだと思われます。
ママ「赤ちゃんが乗っているんだから押さないで!」
Aさん「混んでいるから赤ちゃんにぶつかりそう」
Bさん「ベビーカーをたたんでほしい」
混んでいるバスや電車の車内では、ママは赤ちゃんの安全が気になります。赤ちゃんが押しつぶされないようにベビーカーで場所を確保してあげたい、混んでいて座ることができないからこそベビーカーに座らせたいと考えます。
でも、周囲の人は自分たちの足元に赤ちゃんが寝ていることが心配です。バスや電車は揺れるので、かばんが当たったりバランスを崩してベビーカーを押してしまったら大変です。
だからベビーカーの近くでは気をつけないといけないし、あまり寄らない人もいます。混雑している車内でベビーカーの赤ちゃんを見ている人は「可愛いな」と思っているのではなくて「危ないな」と思っているのかもしれません。
当たり前のマナーですが、もう一度確認しておきます。ベビーカーの赤ちゃんの安全を確保するためにも乗車マナーは守りたいものです。
乗車前はベビーカーをたたむか、たためる準備をする・・・これは多くのママが気をつけていることです。ベビーカーをたたむのはバスの乗車が始まる前、もしも乗車が始まって後ろを待たせている場合は横にずれて、先に乗ってもらいましょう。
荷物が多い時は抱っこひも・・・荷物が多くてベビーカーと赤ちゃんを抱えて乗るのが大変な時は、抱っこひもを活用してください。絶対に優先席に座れるとも限りません。
泣きやまない時は降りる・・・状況によっては下車できないことも多々ありますが、基本的に泣きやまない時は下車も考えます。もしかして混雑している車内が怖くて泣いているのかもしれません。下車して違う空気を吸ったらリラックスして泣きやむことも。目的地が近い時は、最後の区間をお散歩がてら歩いても良いでしょう。
赤ちゃんを叱りつけない・・・赤ちゃんが泣き続けるほどに、車内が不穏になることもあります。周囲はママが赤ちゃんを叱りつけても赤ちゃんが泣きやまないのは解っています。周囲に申し訳なくて形だけ、赤ちゃんに「静かにしなさい!」と叱るママを見るのも気持ちが良いものではないんです。