アルコール・カフェインの誤飲

乳幼児のアルコールとカフェインの誤飲について、応急処置と普段から気をつけたいことを、わかりやすく説明します。ビールやお菓子作りのコアントロー、ダイエット茶などは子ども向けに作られていないので胃腸を刺激したり中毒を引き起こすことが心配です。

ビール

家庭での応急処置

ビール誤飲ビールを誤飲したときは、水か牛乳、あるいは母乳かミルクを飲ませて胃の中のアルコールを薄めます。アルコールが吸収されにくい膜を作る目的もあります。

口内もアルコール臭が残っているので不快感が現れやすく、なにか飲んでさっぱりさせるか、うがいをさせてください。

ビールをどれだけ飲んだかも確認してください。急性アルコール中毒が心配なので、様子を見てください。赤ちゃんは大人よりもアルコール処理能力が無いので「ちょっとしか飲んでいない」状況だったとしても経過観察は絶対です。

もしも呼吸困難、苦しそう、フラフラしている、発熱、嘔吐などの異常があったらすぐに病院に相談します。家庭ですぐに病院に連れて行けないと判断したら救急車を呼びます。というのも、こうした症状が出て急性アルコール中毒なってしまったら、家庭では治療できることが少なすぎるのです。まよわず医師に相談してください。

アドバイス

ビールの泡をちょっと舐める程度ならと、興味本位で試してみたくなる子どもも多いです。でも泡だってビールの成分がしっかり入っていることを忘れないでください。

泡にはビールの液体よりも苦み成分がたくさん出ています。つまり液体も泡も舌がどう感じるかが違うだけ。「泡なら大丈夫」とは危険な考えです。

アルコールで赤ちゃんが酔ったような症状のときは、脳が麻痺しています。普通に考えたら「脳が麻痺している」という状態は大変なことです。お酒の席でちょっと大らかになっているときも、飲み残しを放置しないよう気をつけましょう。

コアントロー

家庭での応急処置

コアントローの原液をなめてしまったら、水や牛乳、あるいは母乳やミルクを飲ませて胃腸を保護してください。

アルコール度数がとても強いので、赤ちゃんの体が拒絶して嘔吐や発熱を引きおこすこともあります。大量に舐めたり飲んだりしたら、すぐに病院に相談してください。

嘔吐した場合は、顔を胸よりも低い位置において、吐しゃ物が喉に詰まらないように気をつけます。目立った症状が無くても、1日しっかり様子を見てください。

アドバイス

コアントローはお菓子作りで活用されるリキュールです。手作り好きなママならキッチンに常備しておくことも普通です。カクテル作りにも使用するので、お酒が好きな人には馴染みのあるアルコールです。

コアントローのアルコール度数は40度ほどあって、無職透明でオレンジの香りがするわりには強いアルコールだということも忘れないでください。

ダイエット茶

家庭での応急処置

ダイエット茶を飲んだ場合は、それが赤ちゃんから飲めるノンカフェイン飲料なのか確認してください。もしも、ノンカフェインで赤ちゃんから飲めるお茶なら大丈夫です。

整腸作用やダイエットに特化した、乳幼児には推奨されていないお茶の場合は水を飲ませてください。お腹が緩くなったり、嘔吐する場合は脱水症状に気をつけます。

発熱がある場合、下痢が続く場合はかかりつけ医に相談してください。下痢や腹痛が続く場合は、冷たい飲み物を避けます。常温または白湯など温かい飲み物を飲ませましょう。

アドバイス

ダイエット茶は商品によって成分が異なります。しかし多くのダイエット茶には便通をよくする効果があります。作用が強過ぎると、赤ちゃんは下痢や腹痛になります。

ダイエットにも効果的でノンカフェインのお茶なら、たんぽぽ茶やルイボスティーといった乳幼児から飲めるタイプも出回っています。

大人にとっては「ダイエット=健康」かもしれませんが、時には赤ちゃんの胃腸を刺激するお茶もあるので、購入前にしっかり確認してください。

コーヒー

家庭での応急処置

粉末コーヒーや、コーヒー飲料を飲んでしまったら、水か牛乳を飲ませてください。授乳中の赤ちゃんなら母乳でも大丈夫です。カフェインが吸収されにくくなるように膜を作る目的があります。

ブラックコーヒーなら苦くて舐める程度で嫌がります。でも、ミルク入りや甘味のあるコーヒー飲料は赤ちゃんでも飲めてしまう可能性があります。どれだけ飲んだか確認してください。

1日様子をみつつ、嘔吐や下痢が長引くときは病院に相談してください。急性カフェイン中毒の場合は、カフェインが体内から排泄されて減少すれば落ち着きます。水分補給を忘れないでください。

アドバイス

カフェインと赤ちゃんコーヒーを飲んだ日は、昼夜逆転ではなくカフェインの影響でなかなか眠れず不機嫌になることがあります。水分補給してカフェインが体内から排泄されていけば落ち着きます。逆にカフェインが体内に残っている限りは抱っこや水分補給で乗り切ります。

一度に沢山のコーヒーを飲むと、急性カフェイン中毒が心配です。赤ちゃんが急性カフェイン中毒になると、興奮して眠らなくなったり、焦燥感からじっと休むことができなくなります。

気持ちが落ち着かず、ソワソワしたり感情が高ぶります。動悸が激しくなって呼吸が荒くなることもあり、心配なときは迷わず病院に相談します。

ペットボトルや缶のコーヒー飲料は香りや甘みで、苦さを感じずに飲めるタイプも増えています。苦みがなくなると、乳幼児でも違和感なく飲めてしまうので放置しないように気をつけてください。牛乳入りでも6歳くらいまでは控えたほうが安心です。

また、ホットコーヒーを飲む習慣のある家族は、赤ちゃんが触ってヤケドしないように、手の届かない場所で安定感のあるコップを使用してください。

香水もアルコール中毒に

香水は化粧品だからアルコール飲料とはちょっと違いますが、主成分はエタノールといってアルコール中毒を引き起こす原因になります。

だから香水を沢山飲んでしまうと、お酒を飲んだときのようにアルコール中毒になる可能性があるのです。

香水のボトルはどれも綺麗なデザインです。赤ちゃんが触りたくなるような形や色も沢山あるので、「赤ちゃんには関係ないもの」と思っても手の届かない場所に置くようにしてください。

万が一、香水を誤飲してしまったら水か牛乳を飲ませて吐かせて、すぐに病院にいってください。