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マタニティブルー e-育児

マタ二ティーブルーの原因は人それぞれですが、それだけ母親になるということが重要だと考えている証拠です。

ママに抱っこされる赤ちゃん

2020/12/20

マタニティブルーとは妊娠期、または出産後数日から始まり1ヶ月程度で軽快する一時的な感情変化です。赤ちゃんを育てる自信がなくなったり、前向きになれなくなります。特に初産の母親の多くはマタニティーブルーに陥りやすいと言われています。

欧米では産前をマタニティーブルー、産後すぐはベビーブルーと分けることもありますが、症状自体にさほど大きな違いはありません。マタニティ・ブルーズとも呼ばれます。

マタ二ティーブルーの症状

新生児が眠らなかったり、おっぱいを上手に飲めなかっただけでも涙が出てしまいます。これは赤ちゃんを責めているわけではなく、そうさせてしまう自己嫌悪が強いようです。環境の変化に慣れていけば治まるでしょう。

マタ二ティーブルーの原因

マタ二ティーブルーの原因は人それぞれですが、それだけ母親になるということが重要だと考えている証拠です。身体的な病気ではなく精神的な心の変化やホルモンバランスの崩れが原因とないやすいです。

ホルモンバランスの崩れは日常の生活や仕事でもストレスに繋がりますが、マタニティーブルーの時のホルモンバランスは女性ホルモンの崩れがほとんどの原因です。

ストレス要因は自分で出産に対する考えが後ろ向きになったり、母親になることのプレッシャーだったり様々ですが、周囲の影響も大きく受けます。例えば妊婦に対して労わりのない環境や、出産に対して否定的な意見を言われ続けるとストレスが溜まり、憂鬱な気分が続くようになります。これがマタニティーブルーになることも。

出産後まもなく症状が出る場合は、疲れや睡眠不足も関係しています。特に初産の場合は授乳による睡眠不足や、満足のいく授乳量が与えられないことなどで大きなストレスを抱えます。めまぐるしい生活に振り回されて、何が原因なのか自覚症状がない場合もあります。

確定はされていませんが月経前にPMS(精神が不安定になりやすい)をよく起こす人は、マタニティーブルーになりやすいという説もあります。

マタ二ティーブルーの治療

マタニティーブルーの治療は、短期間なら精神的な支えで快方に向かいます。大抵は時間の経過とともに治まっていきます。日本では2人に1人のママがマタニティーブルーになったと言われるほどなので、珍しい病気ではありません。

処方箋による治療は必要ないことがほとんどですが、周囲の協力は大きく影響します。特にパートナーは広い心で接しましょう。マタニティーブルーの症状が出た時は多少の言葉や態度は一時期のことなので、我慢して喧嘩を減らすことも考えてみます。

話をする時は聞き役に徹して、ママが抱える問題や気になっていることに耳を傾けてあげましょう。お説教や相手を否定することは逆効果です。話を聞かせ続けるよりは、話をさせて抱えている悩みや些細な気持ちをくみ取ってあげて、1人で塞ぎ込まないように手助けします。

本人のマタ二ティーブルー解消法

[妊娠中の解消法]

[出産後の解消法]

出産後は赤ちゃんと自分の2人きりの生活に閉じこもりがちです。自宅でもできる自分の趣味を作ったり、思いつめた時は誰かに電話して気分転換したり好きな雑誌を読んでみたり、育児の合間にできることを見つけておくのも良いかもしれません。

マタ二ティーブルー中の禁句

マタニティーブルーになりそうな時期や、症状がある時はちょっとした一言に傷付くことがあります。全ての妊婦さんとママに当てはまることではありませんが、相手が悪意もなく話した言葉も気に障ったり、激励の言葉が逆にプレッシャーになってしまいます。気をつけるときりがない言葉ですが、多く言われている言葉は「頑張れ」「母親なんだから」という言葉です。

産前では「まだ産まれないの?」「すごく太ったね」「あまりお腹がおおきくないようだけど」等、体型と出産時期にかかわる言葉に傷付く事があります。

産後うつとの違い

産後うつもマタ二ティーブルー同様、前向きな思考ができなくなってしまいます。しかしマタニティブルーは出産後数日で現れて1ヶ月程で軽快していく傾向に比べて、産後うつはマタニティブルーが軽快になりつつある頃からピークになります。

産後うつは個人差がありますが、1年かかったり、何年も症状が残る場合もあります。マタニティブルーが長引くと、延長上で産後うつに移行する事があります。マタニティーブルーは産前の妊娠中からも起こります。

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