母乳いつまで飲ませる?

母乳育児をしているママは、いつまで母乳を与えてよいのか悩みます。母乳をいつまで与えて良いのか、本当のところ正しい答えは決まっていません。赤ちゃん1人1人の状況に合わせて、ゆっくり考えていきましょう。

ちょっと年配の方からは、生後10ヶ月~1歳には卒乳させると言われることもあります。これは、当時の母乳育児で指導されていたからです。

でも、現在の母乳育児に対する指導は、以前と少し変わってきています。母乳育児を薦めることに変わりはありませんが、授乳に求めることが変わってきています。

母乳の役割

ママと赤ちゃん・赤ちゃんの栄養摂取。
・ママから赤ちゃんへの抗体の引き継ぎ。
・ママと赤ちゃんのコミュニケーション。
・赤ちゃんに安心感を与える。

母乳の役割は、以前よりも現在のほうが母子のコミュニケーションを強く求めています。家族で食事をする相手が少なくなるなど、核家族化にも驚かなくなる最近ですが、赤ちゃんには家族とのコミュニケーションが大切です。

赤ちゃんの栄養となったり、新生児~生後6ヶ月頃まではママからの抗体が豊富な期間です。生後6ヶ月まで母乳を与えることは、赤ちゃんにとってメリットが大きいというわけです。

ただし生後6ヶ月以降も母乳には栄養が含まれています。ママは母乳を与えている間は、食生活に気をつけて、赤ちゃんに良質な栄養を与えるよう気をつけます。

卒乳が遅いと甘えっ子?

母乳を与える期間が長く、卒乳する時期が遅れると甘えっ子になると言われていた時期がありました。最近、その考えは親子のコミュニケーション不足を招くという意見も挙がっています。

いつまでも母乳を飲ませているから甘えっ子になるという意見は、ちょっと古い考え方になりつつあります。

確かにママと密着する時間が多いので、甘えっ子に見えるかもしれませんが、授乳で安心感や母子の信頼関係が築けるのなら無理に止める必要はありません。

ただし赤ちゃんは成長とともに、より多くの栄養素を求めます。だんだん母乳だけでは賄えなくなるのも事実です。離乳食も計画的に進めてください。

赤ちゃんが離乳食も順調で、なおかつ母乳を少し飲みたがる場合もあります。空腹ではなくスキンシップを求めています。周囲の意見や指摘に惑わされずに、授乳が必要だと感じる時は与えても大丈夫です。

卒乳の時期は、赤ちゃんの離乳食の進み具合、母子の信頼関係が築けているかを考慮します。「卒乳が遅いから甘えっ子」「卒乳できないから甘えっ子になる」というわけではありません。赤ちゃんにプレッシャーを与えず、余裕をもって計画してあげましょう。

また、もしも卒乳を計画中に具合が悪くなって離乳食を与えられない時は、気にせず母乳を与えてください。

卒乳の時期選び

母乳が出る限りは、赤ちゃんに飲んでほしいと考えるママもいます。一方、職場復帰を予定しているママにとっては母乳の出に関係なく、復帰までに母乳以外の食事にも慣れてほしいと考えます。

でも、どちらもママの気持ちや都合が強く出ています。ママの気持ちが出るのは、それだけ赤ちゃんのことを考えてのことですが、赤ちゃんの気持ちを考えることも必要です。

赤ちゃんが母乳を飲みたがっているのに卒乳させる理由はなにか、親の考えと赤ちゃん自身の気持ちを重ね合わせてみましょう。

どうしてもママの都合を優先させる時もあります。その時は、授乳タイムがなくなる赤ちゃんの立場になることも忘れないでください。

授乳タイムが無くなっても抱っこする時間は減らさない・・など、自分が赤ちゃんだったら、どんな条件をだすだろうと考えてみましょう。卒乳によってスキンシップが激減することは避けたいものです。

周囲に流されないで!

最後に、周囲の目や指摘が気になって卒乳することは、あまりお勧めしません。母乳を飲ませることは、ママと赤ちゃんのスキンシップでもあります。スキンシップをいつやめるかは、周囲ではなくママと赤ちゃんが決めるものです。

母乳を飲ませ続けたからといって、特別大きな病気にかかることはありません。人より少し卒乳が遅れても、間違った育児をしているわけではありません。

新生児期は母乳が沢山でることに喜びを感じていたママも、周囲が卒乳し始めると、母乳が沢山出ることが邪険になるかもしれません。周囲が卒乳して、離乳食だけになっていく様子をみると今度は母乳が出続けることに困るかもしれません。

本当は、いつまでも母乳がでることは悪いことではありません。周囲を気にしすぎず、ママと赤ちゃんの都合で母乳育児と卒乳を決めたほうが、きっと、納得のいく育児に繋がります。