新生児の肌の特徴

新生児の肌は、初めて母親の胎内から外気に触れる時なので、とても敏感で外部の刺激に対して受け身の状態です。産後間もなくは母親も出産と育児の疲れで態変な時期ですが、赤ちゃんの肌の特徴を知って肌トラブルを防ぎましょう。

新生児の肌を守る胎脂

新生児の肌

新生児の肌は、出生時は胎脂(たいし)がついています。頭や顔にもべったり付いているので、驚くかもしれませんが、胎脂は新生児の肌を守るバリアです。胎脂は白っぽい脂肪分で、肌がふやけているように見えるかもしれません。

胎脂は、羊水の中でも赤ちゃんの肌にうるおいを保つ働きがあり、出生後も環境の変化で新生児の肌が乾燥しないように守る働きがあります。その為、産院の中には生後しばらくは、胎脂を付けたままにしておく方針もあります。

もちろん、他の不要物を取り除くために出生後すぐに産湯(うぶゆ)に入れる産院もあります。胎脂をいつまで落とさないのか、どちらが良いのかは解明されていませんが、新生児の肌は最初は胎脂が守ってくれているのです。

やがて胎脂の付着が減ると、様々な刺激によって肌トラブルが目立つようになります。肌トラブルは新生児の体内に原因があることもありますが、すくなくとも外部の刺激による新生児の肌トラブルは、この胎脂が減ってからの方が目立ちます。

新生児落屑

新生児は最初こそ胎脂(たいし)で守られていますが、生後1ヶ月以内に突然、皮膚がポロポロと落ちて脱皮のように新しい皮膚が現われることがあります。

これは、新生児が羊水の中で潤って守られていた肌が、外気に当たって乾燥してはがれおちるような状態です。この皮膚がはがれおちることを「新生児落屑(しんせいじらくせつ)」と呼びます。

新生児の皮膚がポロポロとはがれおちる時は、肌表面が乾燥しています。でも、新生児落屑の場合は保湿やベビーオイルを塗らなくても、はがれおちた後は新しい皮膚が押し上げられて、一皮むけた状態になります。

新生児落屑は病気ではありません。新生児ならではの皮膚の発達段階に起こることなので、特に心配する症状ではありません。ただ、はがれ落ちる時に親が気になって皮膚を手でつまんだり、無理やり引っ張ってはがそうとすると炎症を起こす時があります。

皮膚が炎症をおこしていたり、ただれている場合は他の肌トラブルも疑われます。症状が出ている状態のまま産科、または小児科か皮膚科を受診してアドバイスを聞きましょう。新生児が受診する際は、前もって電話で受診時間等を相談しておくと、対応もスムースです。

新生児の肌はデリケート

生後0ヶ月の手

新生児の表皮の厚みは大人の3分の1程度しかないと言われています。その為、新生児の肌はとても柔らかく薄いのです。

皮膚に厚みがない分、刺激には敏感で影響を受けやすいので、虫刺されなどは大人以上に赤く腫れてしまいます。新生児は意識していなくても自分の爪で肌を引っ掻いてしまうことがあります。肌が柔らかいので傷がつきやすいので、爪はこまめに切ってあげます。

それでも新生児の汗を出す汗腺は大人とほぼ同じ数です。汗はかきやすいのに毛穴が小さいので、汗や皮脂の汚れが詰まりやすいのです。きめ細かい新生児の肌に症状が現れると、目立つので気になってしまいます。でも、新生児は大人と同じ肌ケアで対応すると、更に悪化する時があります。

新生児の肌はとてもデリケートなので、ケア用品も赤ちゃん専用や添加物のないものを選びましょう。大人が使ってみると、あまり肌の皮脂によるべたつきが取れないと感じる石鹸も、新生児にとっては大切な潤いを残したベストな状態だったりします。

新生児に安心な肌ケア用品

新生児の肌に安心なケア用品は、刺激を押さえた乳児専用の石鹸やクリームです。各メーカーごとに、大人の肌ではなく赤ちゃんの肌に適したケア用品が開発されています。

他にはベビーオイル、馬油、ホホバオイル、オリーブオイルが新生児でも安心して使えるケア用品です。ただし、原材料をよく確認してください。名前は同じでも添加物や香料、刺激の出る成分が多く入っている商品もあります。

新生児に使う場合は1度母親の肌に試し、次に赤ちゃんの目立たない肌部分でパッチテストしてから使用するようにします。