産後の痔の診察

人には聞きにくい、産後の痔の診察の流れについて、やさしく解説します。痔は進行すると完治しにくいのに診察が恥ずかしくて痛みを我慢したり、放置することの多い症状です。

肛門科を探す

産後の痔に悩んだら、肛門科を探してみましょう。あまり行き慣れていない分野だと、診察をお願いするのも恥ずかしくなります。選ぶポイントは、診察を受けやすいかどうかです。

産院に入院中や、産後すぐの場合は産科の担当医にも相談できますが、継続して診察を受ける必要がある場合は、やはり肛門科にお願いすることになります。

肛門科では女性専用の診察時間を設けているケースがあります。恥ずかしくて緊張する場合や、待合室が苦手なママにおすすめです。

痔の診察が初めてのママは、女性医師の診察を希望することもできます。病院によって異なるので、予約の前に確認してみましょう。

可能ならば赤ちゃんは預けるほうは診察がスムーズに進みますが、預けることができないからといって病院にいくことを辞めるのは、痔の悪化に繋がります。

赤ちゃんを連れての診察は、赤ちゃんの授乳時間や寝ぐずりしやすい時間を避ける必要があります。どんなに静かな赤ちゃんでも泣き声が気になる人はいます。不要なトラブルを避けるためにも、空いている時間帯に予約を入れるほうが安心です。

もしも通える範囲で肛門科が無い場合は、外科や消化器科、婦人科に相談してください。

痔の問診

病院での痔の診察では、まず問診があります。先に問診シートに記入する場合もあります。恥ずかしい症状だと思っても、素直に記入しましょう。症状や場所によって、痔の治療も変わります。

聞かれることは痛みの有無と場所、排便の状態、便秘の慢性化になっていないか、痒みの有無、これまでの病歴、妊娠の有無などです。妊娠の有無はその後の診察方法を決めるためです。

産後の場合は、産後日数や月数を伝えてください。まだ会陰切開の傷が残る場所なら指診のときに気をつけてくれます。

あな痔の場合は発熱している場合もあります。もしも熱があるときは伝えてください。

痔の視診

痔の診察では、問診のあとに視診(ししん)があります。妊婦検診の内診のようなものだと考えて下さい。これが恥ずかしくて女性の医師を希望するケースもあります。

多くの病院では、横向きに寝て膝を曲げるシムスの体位で診察しています。必要な部分だけ下着をおろせばよいので抵抗感も少ないようです。医師に背中を向ける形になるので、恥ずかしさも少なくなります。

視診では肛門周辺を目視で診察します。このとき、切れ痔の状態や、いぼ等があるかを確認します。

自分では気がつきにくい、皮膚の腫れや異変もチェックしてもらいます。

痔の指診

痔の指診では、妊婦検診時のように麻酔用ゼリーを塗って痛みを感じにくくします。緊張から力を入れがちですが、力を抜いたほうが指診が早く進みます。

医師は診察用の手袋をして、指先には麻酔用ゼリーを塗っているので衛生的にも安心で、内部を傷付けることはありません。

産後の会陰切開の傷が痛くて、指診がつらい場合は医師に相談してください。

肛門鏡による内部チェック

肛門鏡とは、先に鏡がついている金属製の診察具です。先には指診と同じように麻酔用ゼリーを塗って、肛門内部に入れて目視確認します。

あな痔の場合は、肛門内部に膿のトンネルを作っているので、肛門鏡でのチェックが有効です。力を抜いて診察をスムーズに終わらせましょう。

気になる場合はタオルやゴムボールを握ると、力が分散します。痛みはほとんど感じないと言われていますが、不快感があるときはお産時の痛みの分散方法を思い出してください。

大腸がんについて

痔の診察では、視診と指診に抵抗を感じる人が多いのですが、指診によって大腸がんが見つかることもあるそうです。

悪露や生理中の診察

産後の悪露や生理中でも診察は通常通りできます。痔で出血するケースもあるので、出血があるからといって診察できないことはありません。