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育児ママの貧血症状チェック

育児中の女性に気をつけてほしい貧血の症状について、わかりやすく説明します。

激しくなく赤ちゃん

2020/12/16

育児中の女性に気をつけてほしい貧血の症状について、わかりやすく説明します。子育てママにありがちな睡眠不足や疲労の蓄積が、貧血症状をさらに辛く感じさせてしまうようです。

立ちあがる瞬間に目まい

貧血

赤ちゃんと過ごす時は、座ったり立ちあがったりの繰り返しになります。ねんねの赤ちゃんをベビーベッドや布団に寝かせるとき、ママはちょっと下向きになりますね。その後、真っすぐ立とうとしたら目の前がクラッとすることがあります。

もう少し成長して子どもと公園でブランコに乗ったときに、ブランコから立ちあがると同時に視界がゆがむこともあります。これも貧血症状です。

目まいが頻繁にあるときは、充分な休息も必要です。自転車に子どもを乗せるのも、落ち着くまでは控えましょう。自転車をこいでいる時に急に目まいがすると、左右のバランスが崩れると危険です。

目まいがした時は、動きを止めて体を支えると楽になります。でも、赤ちゃんを抱っこした状態で目まいがあると、ママは自分の体よりも赤ちゃんの体を守ろうとします。それが余計に体に負担をかけてしまいます。

目まいは突然おこります。目まいがおこった時、脳は一時的に酸素が足りない状態です。つまり貧血といっても、目まい症状がある場合、脳に酸素が充分行き渡っていないということが考えられます。

イライラ、倦怠感

倦怠感

育児にストレスはつきものです。精神的なストレスもあれば、疲労から身体的にストレスを感じることもあります。

実は貧血もイライラや倦怠感の原因の1つです。貧血になると、体内の酸素が少なくなるので息苦しくなったり不快症状があらわれ、特に疲れたり寝不足の人はイライラを強く感じます。

もしも倦怠感が続く貧血の場合は、慢性化している可能性もあります。ただの疲れと我慢しないでください。

強い眠気

貧血症状で強い眠気におそわれることがあります。原因の1つとして、体内の酸素が減って、脳にも酸素が充分に送り込まれていないことが考えられます。

ただ、育児中は常に夜中の授乳や抱っこで睡眠不足が続いているので、日中に眠くなるのもよくあることです。だから眠くなっても、すぐに貧血とは結びつかないママが多いでしょう。

普段の睡眠不足からくる眠気と違う感じや、強い眠気で体がぐったりしていたら要注意です。

ただ、これだけでは貧血だと断定しにくいですね。頭痛や肩凝りなど体がだるくなるような症状とセットになっていないか、考えてください。

抜け毛が目立つ

髪の健康と貧血症状が直結しない人もいるかもしれませんが、貧血気味になると髪も不健康な状態に傾きやすくなります。

そもそも髪の毛の栄養は、頭皮に送られてくる血液と酸素に含まれています。だから貧血で内側からの栄養供給が不足すると、髪はもろくなってしまいます。他にも紫外線やカラーリングなど髪を痛める原因と重なると、特に変化が目立ちます。

もともと妊娠や出産では髪のハリやコシが減ったり、抜け毛が増える時期があるママもいます。一概に、抜け毛が多いからといって貧血だとは断定できませんが、改善しない時は日他の貧血症状も出ていないか考えてください。

顔色が悪い

貧血になると、血のめぐりが悪くなるので肌の血色が悪くなります。わかりやすいのは顔色です。

顔色が普段よりも白っぽかったり、赤みが消えていたら血行不良を疑います。もっと貧血症状が悪化すると、青紫色の唇になることがあります。

育児中は食事が不規則になったり、簡単な料理で済ませたり、夜中の授乳や寝かしつけで疲労が改善されないことも多々あります。このような症状があらわれたら、積極的に休息を優先してください。ちょっとの昼寝でも改善されることがあります。

爪がスプーン状

慢性の貧血症状として、爪がスプーン状に反り返る症状があります。普通は爪は丈夫で硬いので、飲料缶のプルタブを開けても大丈夫です。でも貧血の場合は、爪がもろくなっているので爪先が割れたり二枚爪になってしまいます。

爪先だけではありません。爪全体がスプーン状にへこんでしまうと、貧血の慢性化が疑われます。

普通は爪を横から見ると、なんとなくカーブを描いて盛り上がっているように見えます。でも、横からみてスプーンのようにへこんでいたら貧血症状の1つの「さじ状爪」「スプーン状爪」と呼ばれる状態です。

まぶたの裏が白っぽい

簡単にセルフチェックで確認できる1つが、下まぶたの裏の色です。あっかんべーをする時に下まぶたを下に引っ張りますね。その時に見える裏側をチェックします。

通常は、下まぶたの裏は血色の良いピンク色です。でも貧血気味になると血色がなくなって白っぽく見えます。これは体内に血液を送り出す赤血球(せっけっきゅう)が減少している証拠です。

白っぽいからといって貧血が確定するわけではありませんが、育児中でも簡単にチェックできるので、体調が悪く「貧血気味かな?」と思ったときは確認してください。同時に目のクマもできているケースがあります。

息苦しい

貧血によって息苦しくなるのは、貧血が進行している可能性があります。息苦しくなることで「どうしよう」とパニックになることも考えられます。我慢せずに病院に行きましょう。

なによりも息苦しいと感じながら、授乳をしたり赤ちゃんのお世話をするのは危険です。息苦しい状態が継続している時は、早急な治療が必要だと考えてください。

当てはまる項目があった場合

当てはまる項目があったからといって、貧血だと断定はできません。でも「貧血かもしれない」と不安なときは、病院に相談してください。貧血かどうかは血液検査でわかります。採血は体に問題のない量で行われるので安心してください。

産後の1ヶ月健診までなら、1ヶ月検診時に相談してください。その後はかかりつけの婦人科や内科に相談します。もしも治療の必要がある場合は、医師に従ってください。

当てはまる項目がなかった場合

当てはまるチェック項目が少なければ貧血の可能性も低いと考えられます。でも、貧血症状は誰にでもおこるものです。体調変化や疲労がたまった時は注意してください。

それに、貧血の症状は一気に出ないことがほとんどです。最初は時々、次第に数日ごと、やがて頻繁にあらわれるようになります。そうまる前に、気になる症状があったら病院で相談することをおすすめします。貧血は病院の検査でわかります。

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