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小児科に行く前の症状チェック

赤ちゃんにとって適切な治療が行われるよう、ママが小児科医に状態を伝えることが大切です。小児科に行く前の簡単なチェック項目を紹介します。

すやすや寝る赤ちゃん

2020/12/24

赤ちゃんが体調を崩している時は、病院で慌てないように簡単なチェックをしながら通院してください。

病気の赤ちゃんの治療方法は、体温だけが判断材料ではありません。便の様子や授乳の有無でも変わります。

赤ちゃんにとって適切な治療が行われるよう、ママが小児科医に状態を伝えることが大切です。小児科に行く前の簡単なチェック項目を紹介します。

熱は計った?

高熱

赤ちゃんの体温はすぐに変化します。あっという間に38度まで上がってしまうこともあります。小児科に行く前に、赤ちゃんの体温を確認しましょう。

体温を何度か計っている場合は、メモしておくと忘れません。診察時に体温経過のメモを渡せば参考にしてもらえます。赤ちゃんが体温計を嫌がる場合は、耳で計る電子体温計が便利です。赤ちゃんを抱っこしながら計ることができます。

赤ちゃんによっては、急な高熱に体が痙攣(けいれん)してしまうケースもあります。けいれんが始まった時は時間をはかってください。けいれん後は眠ってしまう赤ちゃんが多いので、診療時間内なら病院に連れて行きます。心配な時は、時間外でも救急診療に相談します。

うんちの状態

うんちの状態は、赤ちゃんの健康のバロメーターにもなります。赤ちゃんは声に出して症状を訴えられないので、うんちの状態はおむつ交換時にチェックしてください。

うんちの色が白や黒っぽい時は、ウイルスに感染している可能性もあります。うんちに血が混じる時は、腸の状態が心配です。必ず医師に報告してください。

解らない時は、実際に見せるか携帯のカメラで撮って見せてください。うんちの中にはウイルスが含まれている可能性もあるので、赤ちゃんとママの手に付着しないようにします。おむつ交換後は必ず手洗いしましょう。

下痢をしている時は、小児科に着替えとおむつを持参します。汚れたおむつのダストボックスがない場合は、基本的には持ち帰ることになるので汚物用のビニール等も忘れず用意してください。

おしっこの色

赤ちゃんは脱水症状をひき起こし始めると、おしっこが出なくなります。高熱で水分を摂っていないと、体内の水分はどんどん減っていきます。脱水症状を早期発見するためには、おしっこの状態をチェックすることが必要です。

おしっこを出したらもっと水分が無くなってしまうと思うかもしれませんが、おしっこを出すことは体温調節にもなります。

赤ちゃんのおしっこが少なくなると、色が濃くなります。ふつうは薄いレモン色だと思ってください。濃くなると黄土色やレンガのような色に変化します。これは。赤ちゃんの体内にとどまっている時間が長かったことが原因です。

おしっこの色がピンク色や、血液が混じっている場合は尿道や体内の菌や出血が心配です。性器付近の傷からの出血かもしれませんが、自己判断は危険です。必ず医師に報告してください。

授乳・離乳食は普段通り?

授乳や離乳食は、赤ちゃんによっては普段通りですが、病気で体力が低下している時は量が半減してしまうこともあって心配です。赤ちゃんにとっての栄養摂取は授乳、または離乳食しかありません。

授乳や離乳食を欲しがる時は、小児科に行く30分ほど前に済ませます。急に移動すると気分を悪くするので、少し様子を見てから出発できるゆとりを作ります。

授乳を嫌がる時は、授乳回数を増やして1度に飲む量を少量にして様子をみます。飲まない時は、さ湯や果汁を代用して水分補給に努めます。ただ、飲んだ後に母乳やミルクを噴水のように噴き出す時は、すぐに受診してください。

新生児や授乳回数の多い赤ちゃんは、待合室でお腹が空くかもしれません。粉ミルクに哺乳瓶の用意や、授乳ケープを持参してください。受付に相談すれば、使用していない別室を開けてくれる場合もあります。

泣き声は普段通り?

赤ちゃんの泣き声が大きくて元気な時は、まだ泣き声を出せるパワーがあります。本当に体力が落ちてくると、泣き声もか細く元気がなくなります。脱水症状がみられる時は、涙も流せなくなります。

小児科に行く前に、赤ちゃんの元気が無い時は、早急に診断が必要だと判断してください。

肌の様子は?

小児科に行く前に、湿疹や水泡がないか軽くチェックしてください。水泡がある時は、水ぼうそうかもしれません。湿疹や水泡は、かき壊さないようにします。

水ぼうそうの場合は、水泡の中にウイルスが潜んでいます。赤ちゃんや子どもの多い場所で水泡をかき壊すと、集団感染の恐れもあります。かゆがっているようなら、診察まで絞ったタオルで冷やしてあげましょう。

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