ダニ対策は、ダニが本格的に繁殖する梅雨前に始めましょう。春になったら掃除してほしい場所、赤ちゃんのために家庭でできるダニ対策を紹介します。
2020/12/24
ダニ対策は、ダニが本格的に繁殖する梅雨前に始めましょう。春になったら掃除してほしい場所、赤ちゃんのために家庭でできるダニ対策を紹介します。
ダニは1年中活動しています。寒い冬はダニの被害が少ないような印象ですが、実際は布団やホットカーペット、こたつなど暖かい場所に生息しています。室内が寒くてもダニは完全に死滅せず、静かに活動している状態なのです。
春になると高温多湿になる日が増え始めます。同時にダニも活動が活発化していきます。ダニの繁殖ピークは梅雨時期から夏だと言われていますが、最近は密閉度の高い家屋が増えているので春頃から繁殖しやすいと考えられます。ダニが活発に繁殖しはじめるより先に、ダニ対策をはじめることがポイントです。
ダニはたくさんの種類がありますが、室内のほとんどはチリダニと呼ばれる目に見えないほどのダニです。チリダニは落ちた角質やフケ、食べかすを餌にしています。チリダニは赤ちゃんの肌を刺しませんが、吸い込むことでアレルギー反応をひき起こします。
チリダニの繁殖を放置すると、チリダニを補食するツメダニが発生します。ツメダニは大きいサイズだと目視できることもあり、人の肌を刺します。特に柔らかい部分を狙うので赤ちゃんの肌は刺されやすく、刺されたあとはぷっくりと腫れてしまいます。
ダニが繁殖する前に、ダニの住処になりそうな場所をきれいにしましょう。
ベビーベッドは定位置におくことがほとんどで、なかなか移動しない家庭が多いです。ベビーベッドを動かすことで湿気のたまりやすい場所に風をいれ、ベッドの影になっている床や壁も掃除してください。
ベビーベッドの組み立て部分の隙間、柵の間など小さな隙間はダニの住処になりやすいです。掃除機の届かない部分は綿棒でなぞります。不要になったママのメイク用ブラシも、小さなホウキ代わりになります。
ベビー布団を干したり布団掃除をかけるときは、縫い目を広げるように掃除します。シーツをこまめに交換しても、布団そのものの縫い目にダニが逃げ込んでいるので、いたちごっこになりがちです。多くの布団は縫い目が固くしっかり縫われているので溝ができています。溝を広げながら布団掃除器や粘着ローラーで掃除します。
布団乾燥機や外干し中に、縫い目の奥に逃げ込むダニがいます。最後に縫い目を広げて掃除すると、より効果的にダニ除去できます。
赤ちゃんが遊ぶ布おもちゃは、抱っこして顔を近づけたり頻繁に触るうちに、よだれや汚れでダニが繁殖しやすい場所になります。可能なら中性洗剤で押し洗いします。
毛の長いぬいぐるみは要注意です。しっかり乾燥させることが大切ですが、ぬいぐるみは1日干すだけでは完全に乾燥しないこともあります。乾燥機で毛並みがバサバサになるケースもあって難しいです。センサー内臓など素材によっては家庭で洗うことができないものも多いので、難しいときはクリーニングもおすすめです。
ぬいぐるみやおもちゃ専用の洗浄スプレーも便利です。スプレーを吹きかけて、乾いた布でたたくように拭き取ります。このときも最後は乾燥が鉄則です。
毎日洗ったり動かすことのないカーペットやマットは、冬の間にダニが隠れて生息しています。表面だけではなく裏側も掃除器やカーペットクリーナーで掃除しましょう。布団乾燥機を使うときにカーペットやマットの上に布団を敷いて、まとめてダニ除去することもおすすめです。
赤ちゃんのいる家庭に人気の柔らかいパズルマットも、隙間や裏側にダニが潜みやすいので可能なら浴室でぬるま湯につけたり、シャワーで洗い流します。コルクなど洗うことができない場合は、ある程度汚れたら新調することも考えます。
ダニ対策で便利なダニ取りシートも、ダニが繁殖しやすい梅雨より前に設置します。ダニの数を減らせば繁殖も抑えることができます。市販のダニ取りシートは3ケ月程度で使い捨てするタイプが多いので、春に設置したら梅雨がくる頃に取り替えます。
赤ちゃんの部屋を快適にするために、季節の変わり目で乾燥しやすく花粉も飛びやすい春も加湿器が活躍します。ただ、加湿器を使いすぎて湿度60~70%以上になることが増えると、ダニにとっては活動しやすい環境になります。
加湿器を使っているときに壁が湿っていたり、湿度計で湿度60~70%以上が続くときは湿度設定を見直しましょう。